2011年12月30日金曜日

練習場より 2011.12.30 - アプローチ

今年の最後の練習です。そこで初めてアプローチを打つ面白さ in the golf practice range を知ったのです。

ゴルフクラブを眺めてみましょう。この形は自分より後ろにあるものを掻き出すにはいい形をしています。反対に自分より前にあるものを押し出すには向かない形です。ビリヤードのキューは基本的に自分の重心位置よりも前にあるボールを打ちます。野球のバッティングも同様に重心位置よりも前にヒッティングポイントがあります。

ボールの打つ位置と重心位置の関係は以下の3つがあります。

このうち、機械ではないので毎回同じ位置で打つことは困難です。ではゴルフのヒッティングポイントは重心の前か、後ろか。

勿論、応用や状況によりこれは変化しますがアプローチでは基本は後ろであろうと、そういうショットをしています。

アプローチは力加減といい方向といい難しいくせにスコアに直接結びつく重要なスイングです。ショートゲームと言われる 100 ヤード以内の上手さはゲームへの影響が大きいのです。

これを今までスイング幅をハーフにする、力加減を落とす、スイングスピードを遅くするという考えで対応していました。スイングを調節して打とうとしていたのです。しかし、この打ち方にはショットの面白みが感じられませんし、えらく難しいのです。

そこで新しく見つけた方法はどうやるか。これは後ろにあるボールを掻き出す気分で打つ、というものです。スイングでは、多かれ少なかれ重心は左足に移動します。

この移動した位置から見るとボールは後ろに居ます。後ろにあるボールをクラブで掻き出すように打つのです。そのためにクラブのフェースにはロフト角が付けられています。

アプローチで両足を閉じて打つ場合も考え方は同じです。これはスイングが小さくしたいから閉じるわけではないのです。後ろのものを掻き出すのに体重移動が不要の時は最初からボールとの体の位置を固定するためにそうするのです。

ハンドファーストとはクラブフェースと手の位置関係を言いますが、どちらにせよ打つ時には以下のようになります。

ダウンスイングに入ると重心は左側に寄ります。これは上体が左に移動するという意味ではありません。上体は上下左右動かないのが理想です。そのためには腰の位置が重要です。

ヒットの感覚は後ろにあるボールをクラブで掻き出す感じです。重心位置より前にある、同じ位置にある、後ろにあるボールで試す価値はあります。

一番下でヒットする時と同じくして胸を開くようにします。トップ位置で閉じていた左側を開く意識は、スイングスピードを殺さないために行います。開かれない左胸はスイングの減速要因となります。胸を閉じたままのスイングはブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなものです。

胸を開きながらフィニッシュします。

これが最後の練習で見つけたアプローチの楽しさです。この意識で行うショットは何故か楽しい。ハーフだの力加減だのという意識で行うよりも面白く感じられます。

ただしこの考え方のままでドライバーを振ると上手くいきません。ドライバーには少し違う考えが必要そうです。


お試しあれ。

2011年12月27日火曜日

練習場より 2011.12.27 - 左肩の退避

トップの位置からスイングに遷移するとき、左肩の動きはどうなるだろう。人間の肩(腕の関節部)の可動域は上下はもとより、前後に対してもかなり広く、トップの位置では左肩は前に出て右に近づく。左胸は収縮した形を取る。

ここからスイングに移るとき、左肩が前に出ていたり、左胸が収縮していては、スイングの進行方向にあるので妨げにしかならない。だから左肩は後方に移動し、左胸も開き、スイングの進行方向を空ける必要がある。

これは背中左側において筋肉の収縮がある、という事になるだろう。さて、クラブはシャフトの先端に重りがついた構造をしている。だからその重りを効率的に振るという運動も必要だ。

この感じがなかなかに難しい。この重さを生かし切っていないという感じもする。

2011年12月13日火曜日

練習場より 2011/12/13 - 練習場とコースの違い

練習場で最初に打つクラブはコースで一番悔やまれた番手だ。

今回はピッチ。50ヤードを届かす事が出来なかった。ダフったんだっけな。打つ。シャンクしました。さて、もう一度。気を取り直して、コースに居るつもりでスタンスを取る。

ボールに合わせてクラブを置き、左手を延長にクラブを握り、右手をぎゅっと添え、肘を占める。うん、窮屈。あれ、おかしい。

コースのスタンスは練習場のスタンスと同じでない。

練習場でのスタンスの作り方。
ボールに合わせてクラブを置き、左手の延長にクラブを握り、右手を軽く添える。

肘の位置が全然違う。体の前にあるか、横にあるかくらいに違う。これが緊張のナセル技かよと叫びながら打っも練習場では良く当たる。

ガチガチに緊張するほどスイングの安定性は劣るようだ。そして練習場でのスイングをコースで再現できないのはスタンスの作り方が違うからだろう。

最初のスタンスが違うからコースのミスを練習場で再現できない。スタンスをルーチンワークで作る方法にはこういう利点がある。それでもなお緊張や欲に満たされ力みが入ることはあるだろう。そこから逃れる術はないにしても、いつもと違う形になっている。それがどこであるかに気付く術は経験によってまたは理知的に磨いておきたい。

クリップの握りは強くなっていないか。緊張状態においては気付きにくい。弱くしているつもりでも強いという事はある。

肘の位置はどうか。肘というのは力を出す場合に重要な役目を果たしている。これが最後の一突きとなる場所だ。最後に肘が伸びた方が力は入るが力んでいるとそれができない。

さて、スイング中に左腰は開くものだ。そのとき左腰と右腰が同じように動いてしまうのは開くと言うより左に流れていると言える。開いた場所がある以上その変わりに閉じる場所があると思われる。

それが右腰であろう。このコンビネーションがスイングだろうと思われる。右腰が閉じるならクラブヘッドの軌道は思ったよりも下側にある。

練習はまだまだ続くのである。

It's go on!

2011年12月11日日曜日

GOLF 2011/12/11 - 東筑波

フロント 9 はニュースタイルスイングでトライしたが十分な結果とは言えない。

それでも満足のいく結果ではあった。手ごたえは悪くなく、結果の悪いショット、ミスショットはあっても、スイングとして不満なものはなかった。

結果によりそのスイングを見るのではなく、トップ、打ち出しまでに不満が無ければ、成功したスイングと見做さなければならない。と言うのもトップから始動を開始してしまえばそれ以降にスイングを修正するなど不可能に近いからだ。

だからスイングというのは最初の思いきりが大切でスイングの途中で疑問が浮かんだとしてもそれを良い方向に変えられる事などめったにない。そういうスイングはミススイングになってしまうものである。だから例えミススイングだとしても被害が小さいスイングを目指す。その点ではボールは良く右に曲がった(スライス)が許容の範囲に収まったと思う。

その証拠として一つとしてボールを無くしていない。今回、K がゴルフ用具一式を持って来なかった事により色々な発見があった。

特にパターが上手くいかないとゴルフは詰まらないそうである。それで行けば私のゴルフなど詰まらない典型であろう。パターのミスで面白くない、と思った事など一度もない。

ここがパターの結果によく表れているんだろうと思われる。詰まりパターを面白いと思えるようにならない限りゴルフのスコアは向上しない、という事だ。

つらつら思い浮かべれば羊飼いたちがいきなりドライバーで石を打っていたはずがない。ゴルフはまずは木の棒で石を転がす所から始まったのだ。パターこそがゴルフ発祥の神髄と言える。そこから次第に距離が伸びたのは道具の開発以外に理由はない。未だに R&A がボールに自然石しか許さなければゴルフはパターゴルフと変わらないものであったろう。

でバック 9 である。二つのホールで 20 も献上してしてしまった。これはもう推して知るべし。何かが違う、コースと練習場では何かが違うのだ。

その違いについて、二日後の練習場で知る事になる。この日は未だその違いについて何も分かってはいなかったのだ。

2011年12月8日木曜日

練習場より 2011/12/08 - ランボーと骨盤

見つけた
何を、スイングを
体と一体となるスイングが

手首の角度も
左腕のスムーズさも
それらの原点である骨盤を
スイングの真理よ、かたく守れ

ゴルフの神の同意から
月並みなスイングの場所から
お前は解放されて
飛んでゆくんだ・・・

(間違いは星の数だけあるだろう)

というわけで何度も何度も見つけては消し、消しては見つけるのがスイングというものです。これまで書いてきたことが全て間違いとは言えないのだけれど他の考えに吸収されたりその過程で重複したものもあります。

今回僕が見つけたのはスイングの中心点の動きです。

この動きが全ての 80% を支えているように思えます。安定性、パワーを生み出すのにこの動きが重要と思えます。ある場所の位置とか力の入れ方よりももっと大切なもの、「動き」というものがあるのです。

ある場所を動きの中心として全てが回るという感じになります。これをスイングの天動説と呼んでもらっても構いません。

しかしこれを言葉で説明するのは難しい。強いて言えばそれはスイング中の加速を支える力のようなものです。トップを作る時に体の重心は右側に掛かります。このとき右膝は左膝よりも体の前に出ます。ダウンスイングにより重心は右側から左側に移りますが、このとき体を回してパワーを作るのではないのです。

体の表層にある筋肉を使っても大したパワーは出ません。それは最初の始動の時に使う力です。雰囲気として、右に乗っている力が、左側に移る感じなのです。だけど体重や重心を移す力を使っているのではないのです。

右の骨盤から左の骨盤に移す感じなのです、右足が出ているのが引っ込んで左足が出るという感じなのです、右鼠蹊(そけい)部から左鼠蹊部に移るという感じなのです。

これが全てのスイングで共通する運動の原理みたいに感じられます。腰を入れるとはこの事か、と思います。けれど、腰じゃないんですよね、骨盤の中の動きです。骨盤の中で力が右から左に当たるという感じなのです。何となくですけど大腰筋を使うという感じです。

回転でも捻転でもなく、移動、というのが感覚としては近いです。それが体の中で行われる感じ。この移動が安定に貢献する理由は、ダウンスイングからヒットするまで体幹が安定しているからです。

スイング中の力が全て、骨盤の上に乗っているのです。だから安定する。安定すればパワーが付く。今まではここが不安定だったのです。不安定だからパワーが逃げて行く。力が逃げればバランスが崩れます。ダウン中の力を支えられればスイングは加速します。しっかりと固定されているので上半身が少しくらい乱れても影響されません。

骨盤の中で動くという感じですが、スイングの最期の方は、左側の骨盤に乗る感じになります。右から左側へ移すという感じで、左骨盤の内側に当たってそこで完了するのです。左骨盤に乗る、という体の動きは、自転車に乗れるようになるのと同じくらい自然に体が覚えるべきエッセンスじゃないかと思われます。どうして今まであんな不安定さの中でスイングが出来ていたのか不思議な気がします。

まあ次のゴルフではみんなびっくりするでしょう。そのスイングの代わり様に!! そして僕のスコアにね!!!(←これはウソ)

この動きが面白くてそれを体に覚えさせたくて楽しい練習場通いですよ。

2011年12月5日月曜日

練習場より 2011/12/05 - フラットな手首

紆余曲折してきたスイングだが、取り敢えず固まってきたような気がする。

ひとつには下半身の固定。トップからダウンスイングまでの区間で動かないように意識する。もちろんスイング中は固定されているはずもなく、適切に動いているものだ。それでもその動きは小さなもの、体感的には動いていない感じにする。

次にトップの作成だが、これは左腕がスムーズである事を意識する。左腕の動きを邪魔する部分があったらそれはスイングを減速する。特に左肩や腹部が邪魔をする。スムーズにトップを作り、邪魔することなくスイングを実施すればそれだけで効率が上がる。

スイングの開始に於いては、ヘッドの動きもある。まっすぐに落ちるというより、ヘッドの重心を上手く使って加速する。

両肩から伸びた腕がクラブを握ると手首に角度が出来る。そこで重要なのがグリップである。特に注意したいのが左手首の角度だ。アニカなどは腕の入射角に対して手の甲の角度が結構ある。しかし、ここはフラットの方がいいのではないか、というのが今回の提案だ。

手首は自由度の高い関節であり、スイングで元の角度に戻すにはかなりの鍛練が必要となる。それならばフラット気味に固定する事でその困難さを解決する。左腕からシャフトまでがまっすぐ気味にして、雰囲気として体はボールに対して平行な位置にない感じがする。

クラブはハンドファーストのような感じがするし、フェースも開いている感じがする。手首に角度を持たせないでスイングする事で安定が増すのではないか。

、というのを今試している最中。

2011年10月26日水曜日

練習場より 2011/10/26 - 右膝の意識

スイングとは難しいものである。

どれだけの気付きがあろうと、それに意識を集中すると上手くいかない。唯ひとつの真理があってそれでスイングが成功するものでもない。

  • 右膝が伸びきっては良いスイングにならない
  • 左側の背中が起き上がっては良いスイングにならない

など、気付きは幾らか思い付くのだが、どれもこれもスイングの過程であって一部であって全て貫くとは言えない。

ひとつの気付きがスイングに占める割合は 5% も占めないだろう。だが、それを意識し過ぎて 5% であるものが 10% や 20% になると、そのスイングは崩れる。

難しい話だ。

バランスという単純な結論に向かう。更に言えば力むなという結論に辿り着く。

スイングの成功率をあげるのは単純だ。力んで失敗したとすれば 50% となる所を、例え失敗したとしても力まなければ 80% 程度に抑えてくれるだろう。余計な力はスイングの軌道を邪魔し、それが連鎖反応して次々に軌道を邪魔する。

もうコースに行く日が近付いている。今のスイングでどこまで通用するかを試される日が近付いている。その日を、やるだけの事はやったという気持ちで挑みたいものである。

例え頭が言葉を忘れても、体が思い出してくれるだろうと信じて。

2011年10月25日火曜日

クラブを叩きつける - ストレスの発散

僕が好きなシーンは、ポーラクリーマーがミスショットして自分のバックをアイアンで殴りつけた時。もうその瞬間、彼女がワイルドキャットに見えて一遍で好きになりました。

僕は下手なアマチュアですが練習場で上手くショットが出来ない時はクラブヘッドで床を叩きますし、ゴルフ場では芝を耕しそうになります。ポーラクリーマーの激昂と比べればかわいい失敗でしょうけどゴルフとはストレスとの対峙でもあるわけです。

この激昂、つまり、ストレスを瞬間的に逃がす行為は一見すると我を忘れているように見えますが実際は非常に冷静なものです。それが証拠に芝やラフなどは決して傷付けません。八つ当たりする相手も自分のバッグなど選んでからやっています。このあたりが流石プロ。ちゃんと分かった上で冷静に八つ当たりしているのです。

当たり前の話しですが八つ当たりもしないような奴がいっぱしのプロのはずがありません。クラブを芝生に叩きつけた事もないような人にプロなど無理です。

メジャーでも池にクラブを放り投げたり、ゴルフバックごと放り投げた人もいます。タイガーウッズだってドライバーを叩きつけようとしますし、これってもうゴルフってスポーツの一面に違いないんです。怒りを観客の前で冷静に露わにする人でなければプロなど名乗ってはいけないのです。何故なら全てが上手く行っているのならそれはもうゴルフではないからです。

テニスでもラケットを叩き割った人がいましたよね。野球でも裏に引っ込めばロッカーを蹴り上げバットをへし折っているそうです。

これはプロだから許される(楽しい?)行為であって、アマチュアには推奨されていません。アマチュアなど単なる練習不足ですから、鬱憤を晴らす前に練習しろというだけの話しです。

とは言ってもそこはゴルフ。アマチュアと雖も瞬間的に怒髪天を突く事があります。そういう時はどうやって乗り越えればいいのでしょうか。大声で喚くのも有効でしょうか、それでも高く振り上げたクラブの行方はやはりどこかを必要としているのです。

ゴルフのストレスは少々の自己啓発なんかでは解決できるようなものではありません。振り上げたクラブは何かと衝突し発散されなければなりません。気が付いた時にクラブが壊れていようともです。だから冷静に八つ当たりする、この能力がゴルフには必要とされるのです。

そういう点では、気が付いていたら人を刺していた、という事件も気持ちは分かります。彼に足りないのは人を刺しちゃいけないなどという説教でも倫理観でもありません。ゴルフです。

2011年10月24日月曜日

練習場より 2011/11/24 - 軌道を邪魔しない

スイングでは、トップを作ったときに大切なことがある。

それはボールとヘッドが当たる迄の軌跡をイメージする能力だ。能力であるからこれは訓練で身に付く。軌跡とは空間に点線を描くイメージではない。どこを通れば体に邪魔をされないかをイメージしスイングで感じる能力である。

ゴルフスイングは上下回転であり野球やテニスの横回転よりも体が邪魔をする箇所が多い。例えば右腕を横に伸ばしそのまま下せば体にアタル。体に当たってはスイングにはならない。そこで前傾姿勢と取ったりお腹を引っ込めたりして、腕が体の前を通れる様にする。

肩の回転にも角度の制限がある。右肩は380度の可動範囲を持たないから肩を回すだけではスイングとして不十分だ。そこで肩が動き体も動く。動きながら動きは体に制限される。これを無理すれば体と体がぶつかり合って故障の原因になる。他に流されれば方向性を失う、跳ね返されればパワーロスになる。

肩の可動域を邪魔する位置に筋肉があればスイングの妨げとなる。道にパイロンを置いて車線規制するようなものだ。動きが渋滞する。

練習場で試す限りは、右下に降りるのが良さそうである。この軌道を意識してスイングはそこを通す。これが今の所、トップを形作った時に考える唯一つの事と思われる。どこを通ってヘッドがボール位置に辿り着くかをイメージするようになると次にヘッドの当たる向きが気になってくる。この効用も大きく方向を狙う意識の切っ掛けとなる。

これについては更なる練習場での確認が必要であり、諸君子、よろしく明察されよ。

(天地明察を読んでいた頃に書いた)

2011年10月23日日曜日

練習場より 2011/10/23 - 風車の理論

風車の理論と言えばアントニオ猪木であろう。相手の技を受ける、いなす考えである。相手の力に逆らわず力の流れを捕え利用する技術論である。さてゴルフにも風車の理論はある。それは格闘技のような技術論ではない。スイングを一つの風車に見立てたものである。

ゴルフクラブは上から下へ、下から上への軌跡を通り、円ではないが円に近い軌道を描く。このとき体幹は風車の軸受けに当たる。ボディターンや振り子理論は風車の理論では否定される。何故ならボディターンにより生れる回転方向は横だからだ。体が横方向に動いても上下方向で回転する風車の羽には何の役にも立たないのである。動く方向が違うのである。

ボディはスイングの邪魔にならないように動く。スイングの途中で邪魔になる場所から速やかに消えるように次々と移動する。ボディのあらゆる場所はスイングの邪魔にならない様に気を付けなければならない。体には大量の筋肉がついている。これはパワーを与えるための筋肉ではない。スイングの邪魔にならないように気にしなければならない筋肉だ。

では体幹は運動の役に立たないのか。そんなことはない。運動は上半身で回転を得るが、これが強く回転する為には体幹が強く支える必要がある。肩だけが回るのではなく、テコの原理、作用、反作用が起きている。これがスイングに力を与える。

最初の作用、反作用は恐らく、足と大地の関係だろう。次にこの力を受けて腰が、反作用として上体に力を伝える。この伝わった力が肩の運動を支えると思われる。左足と右肩を結んだラインは一つのキーポイントである。このラインを重心が越えて左に移動してはならない。左足のキック力は右肩へと伝わるんじゃないかと推察している。

ゴルフは横回転ではなく縦回転の運動である。最下層、ボールにインパクトを与える瞬間のヘッドの角度を意識した方がよい。

とりあえず練習中である。僕の自己流は他の人に教えるような内容ではないけれど、ともあれ今の到達点を書いておいた。

2011年9月28日水曜日

練習場より 2011/09/28 - クラブを見送る

PGA TOUR に出場しているプロ選手のスイングを見て体がほとんど動いていないことに気付く。

体というか、軸というべきか。思いっきり振り回している感じもない。振り回すと言うよりもクラブだけが動いている。そんな印象だ。

そのあと軽くクラブを持って 1m 幅で振ってみた。体はスイングのための動作をする。だがそれは体が捻じれたり、ひねったりすることで生まれる力ではない。下半身で上体を支え、体幹、主に肩や背中を力点として作用点であるクラブヘッドを動かすのに近い。体の中に支点があるからそこは動かないのだろう。

スイングはクラブを見送るようにするのがいい。クラブを見送る、後ろから見送る。一緒に付いて行ってはいけないし、追い駆けてもいけない。見送るようにスイングすると下半身が固定されて上半身の自由度が増して、クラブはゆっくりとだが確実に加速しながらボールにヒットするように感じられる。

クラブの加速はゆっくりでいい。何故なら腰よりも下の位置からクラブは急激な加速を行うから。このときクラブヘッドもシャフトも大きく軌道を変える。ここから急加速するから最初の加速はゆっくりでいい。いきなり思いっきり振ってしまうとこの軌道を変える制御ができないし、そのための時間的余裕もなくなる。短時間の加速でパワーを使いきりボールにヒットする頃には惰性で動かざる得なくなる。

宇宙空間ではないので惰性になるとは減速すると言う事だ。トップの位置からゆっくりと加速し、途中で軌道を変える運動に移行する。この軌道を変えるときに急激な加速が生じるからそれで十分だ。クラブは横の移動よりも上下の移動でエネルギーを得る。横運動は体を捻るしかないのでそれでは加速の役に立たない。重力を使って上から下の位置エネルギーを利用すべきである。

横回転は体を捻る力と連動するが、クラブの軌道の全てを加速させるほどには人間の体は捻じれない、拷問ではないのだから。肩の回転でクラブは円(に近い)軌跡を通るが肩が最大のパワーをクラブに伝えられるのは、下半身で体幹を支えて体幹を作用点としたテコの運動が働いているからだ。

肩を後ろから支えている力、背中の筋力、が強力であれば、肩から腕、クラブヘッドまでが振り切れる。振りきれるとはクラブを見送るスイングなのだ。

このスイングは今までと少し違う、いいスイングだと自己満足している。暫く練習場に行くのも楽しくなってきた、それくらいにこの新しいスイングが気に入っている。

2011年9月9日金曜日

GOLF 2011/09/09 - 北海道編 ii

道内の長い高速道路を下りるとそこはゴルフ場であった。晩夏の芝が芳しくなった。ハウスにバスが止まった。

ゴルフ場のキャディがバッグを取ってくれて、フロントの前で名前を書かされた。ロッカーの番号が渡された。娘はフロントいっぱいに乗り出してビジネス的に叫ぶように「9:30 イーグルコース、スタートです」

バックをさげてゆっくりロッカーへ向かっていた男は、着替えを済ませ、2F でゆっくりとコーヒーを飲もうとした。

もうそんな時刻かと男は外を眺めると、スタート前のコースが平野に広々と広がっているだけで、朝の清々しい空はそこまで行かぬうちに雲に流されていた。

「スタートです、キャディーです、よろしゅうございます」
「ああ、ここは初めてなんです。迷惑かけますね。よろしくお願いします。」
「オナーさんが今度こちらから打っていただしますのですってね。さぁ始めましょう。」

「こんなところ、打ちのめされるために来たんじゃないだろうよ。さあ火を吹け、俺のドライバー。」
「ほんのアマチュアですから、気にしないでやっていただいて、キャディさん、宜しくお願いしますわ。」

(書き出しはほぼ雪国です)


さあゴルフの始まり、少しだけ雨に当たるも、終わってみれば満足できるスコア。

そしてホテルに戻って北海の幸。そう!お寿司。僕の持論というか好みであるが寿司は太巻き、次に細巻、握りが旨いなぞ味音痴、ちらし、押し寿司は美味。その証拠に美味い太巻きと出会うのが至難の業。焼いたカニとかなんだかんだ出てきてお終い。

北海道の夜は更けゆく。

明けて、東京へ戻る日。折角来たのだからと嫌がる人を引っ張って JR 北海道に乗り込み空港へ。

な、なんと、北海道では Suica が使えるんです、すごいぞ、ペンギン。
(もし使えなかったら今頃ここには JR への罵詈雑言が書き込まれている)

さて空港にはマッサージがあります。新千歳空港 1F にあるラフィネというお店なんだけど。これが今回の北海道遠征で最たる収穫。そこの T さんのお上手なこと、なんの。肩のツボをぐいぐいとやられてこんなにやってもらうのは久しぶりだわ、と思いました。これまでも多くのマッサージ師と出会いましたが、なるほどツボを指圧にするのにも巡り合いがあるのかと。

(めぐりあい北海道編)

これが出会いというものかと感動しまいた。


さて事件とは何かというと。

あれは、千歳最後の夜のこと。岩茶と 7 子で囲碁を打っておりました。僕は岩茶の石を殺し切っているので安心です。中央にある黒の大群を。相手に二手打たせても死にであると確認しております。怪しい所も確認しました。その結果、大丈夫であると思っていました。

所が横で見ていた K がしゃしゃり出てきて、今のは待ったした方がいいよ、ほれこうしてこうすりゃ「おっそっちからか。フムフム」ごにょごにょと。

じゃこっちでと岩茶が言う。私も白を持っている手前、あーそうだね、こりゃ見落としかなぁと平気を装っていましたが、むむむ、これは見てなかった。あーもうこんな欠点があるならもっと早く手を入れておくべきだった。たぶん何回も打つ手番はあったはずなのに。ムムム。黒の大群を殺し損ねた所か。

それはねパットを外すよりも悔しいことなんです。

何故ならパットは想定外であるが、黒の殺し損ねは何度も確認した中での見落としだから。確認しこう来たらこうする、と想定済みの問題だったのです。それなのに手になったのは悔しい。

そういう経験からして、いま想定外とかのたまわっている人達は悔しいという思いはしていないのじゃないか。でも、それじゃダメなんだ。想定外のわけないんだ。

さて羽田についた瞬間に思った事は、暑ち、北海道は確かに過ごしやすかった。ジャガイモもおいしかった、何よりもゴルフも囲碁も食事も楽しかった。

今の一抹の寂しさを羽田に置いて帰路に着くのである。

2011年9月8日木曜日

GOLF 2011/09/08 - 北海道編 i

羽田空港にはたくさんの笑顔の人たちが居て、みんなが旅立ちに期待と不安を持って自分の飛ぶ番を待っている。

そんな中ゴルフの為に朝早くからチケットを握りしめ空港に集合した4人の男。夏の炎天下の下で命を懸けてゴルフをするべきか、日射病で倒れたくない、命を懸けるのはいいが死ぬのは嫌だという勇敢な男たちは夏の陽射しを避けて一路北へ、ロシアのバルチック艦隊と決戦すべく対馬へ、ではなく、全く逆の新千歳へとジャガイモとジンギスカンと北海の幸を求めて飛び立とうとしているのである。

夢と希望と野心を乗せて、いま、ボーイングが飛び立つ。

さて、北海道の大地に下り立って皆が気付いた事がある。暑い。

全然、北じゃねーし、なんだよ、永久凍土くらいねーのかよ、暑ちいよという話しです。地球温暖化はやっぱり危険だよね、気候クライシスだよね、火力よりも原子力だよね、という話題になる訳は勿論なく我らはのんきな自然破壊主義ゴルフ万歳党である。

さて、スイングについては十分な練習を積んだはずである。特に右手の親指が体全体をナビゲーションする役割に気付いてからはスイングに期待している。更には下半身はお尻を意識するのが重要だという事も学んでいる。

さぁコースへ、の前に昼食。何食べたっけ、北海道っぽいものをと思ったけど、お昼と言えどもあんましお腹すいてなかったんだ。だから、なんか食べたけど何食べたかの記憶がない。本当に何を食べたっけね。ビールだっけ?

さすがに緯度が高くてイギリスと同じくらいだったかな、白夜の一歩手前みたいなもんだから、13 時からゴルフしてもホールアウトまで明るい。 The Openで19 時になってもゴルフしてたけどあれと同じ感覚の話しなんです。日が長いというより夜が短いというのか。とにかく 13 時スタート。最初のホールはドライバーから始まって 18 番ホールは最後をパターで決めました。

でゴルフは無事終了し夜は新千歳の町へ。目指すはジンギスカンなんだけど、みんなのノリはいまいち。北海道のジンギスカンは美味しいとどれだけ説明しても乗り気じゃない。挙句の果てにはガストでいいじゃん、吉牛があるじゃんと言い出す始末。貴様ら、北海道をなんと心得る、と説得しながらお店を探す。

面倒くさいのではしょるが取り敢えずジンギスカンの店に辿り着いた。羊が大きいと書いて美味。

満腹になってホテルに戻ってからは囲碁タイム。iPad の凄さはあれが碁盤に早変わりするという点にあるわけです。

Jobs! nice Job!

IT vs me の将棋も打ちましたが、とりあえず K と打って四苦八苦しながら 4 子勝ち。勿論これにはからくりがあってコミがないから本当なら 2 目半負け。そのあと 4 子くれてやって 40 目負け。まぁ善戦でしょう。続けて IW と 7 子とか 9 子とかで打って 3 人で楽しみました。

こうして北海道の夜が更けてゆきます。次の日、まさかあんな事件が起きるとは夢にも思う事もなく・・・

(後半に続く)

2011年9月6日火曜日

練習場より 2011/09/06 - 親指小指

手を動かすのに多くの人は困らないでいる。誰でも生れてから長い時間をかけて自分なりの動かし方を身につけた。

ここで大切な事は同じように動いているように見えて、全ての人が自分と同じように動かしているとは限らないと言う事である。例えばゴルフスイングに於いてトップからの切り替えしだって誰もが同じではない。ヘッドの重さを感じて行う人もいれば、そうでない人もいる。

スイングの時、ヘッドの重さではなく、右手首の曲がりを意識する人もいる。ヘッドの重さを感じるのは筋肉の疲労や精神的なアグレッシブさに影響を受けやすく同じ状態を保つのは難しい。手首の角度なら目視できないとは言え曲がる限界値があるので感覚に頼るよりも一様を保ちやすい。

トップの位置では手首は折れるものだ。この折れた手首が元に戻る過程がスイングだと仮定する。するとスイングは小指か親指のどちらかが先行するはずである。上に振り上げた手は野球のピッチングと同様に手首が折れ、途中までは小指が先行する。右手の手の平は空を向いており、そのままでは振り抜けない。

だから途中で親指が先行するように手の向きがひっくり返る。右の手のひらが地を向き手の甲が空を向く。このように小指と親指の動きというのはスイングの途中でダイナミックに回転し入れ替わる。勿論、親指小指は総合の中の一つ (One Of Them) である。それだけが大切なのではなく、それも大切なのである。

どの大切さを意識の上に乗せるか。本当の上手はこういう意識をしなくても出来るものであるが。それが今日は親指小指の意識であった。これが新しく意識に加わった。そのお陰で過去の気付きは忘却の彼方へと追いやられただろう。

この気付きもまた他の忘却と同じく多くのものを兼用している。これが他の意識で達成すべき事も兼ねているから片方は忘れてもそれは成就される。忘却されている気付きは、他の気付きに統合され、その中で生き残っていると考える。

(使徒がエヴァを捕食するなんて)

さて、この気付きをコースでテストしなければならない、そのコースが今週の僕たちを待っている。

2011年9月4日日曜日

GOLF 2011.09.04 - 東筑波

空にはラピュタのような雲が流れ、

林にはモネが描いた柳が風に揺れてある。

IT さんは 50 ヤードを打つために 8 番アイアンより下のクラブを全て持って飛び出していった。

6 本も抱えているとはこれから何打打つ気だろう。

IW さんのパットは面白い。

パターがまるで生き物のように揺れる。

狙いを付けたカマキリが飛びかかるのを躊躇しているかのようだ。

K さんはコンペに行き出してマナーに五月蠅くなった。

人生のマナー違反をしているくせに。

スイングが変わってきたので、おじさん連中とどんなゴルフをしているか想像できる。

さぞかし上手な教え魔がいるんだろう。


2 オン 4 パット、これが今回のゴルフを象徴している。

アイアンを打つ程にはパットは練習をしていない。

その分だけ頭を働かせなければならない。

そうでなければ良い結果になる理由がない。

あとパターで大切なのは一打一打必ず叫ぶ事だ。

これを絶対にいれちゃる。

これを入れてバーディーじゃ。

この思い込みが絶対に必要だ。

パターは思い込みが 9 割である。

2011年9月2日金曜日

練習場より 2011.09.02 - ソール

ゴルフクラブのヘッドはロフト角を持っている。そしてヘッドの中央付近に重心がある。クラブヘッドの上と下、クラウンとソールは違うものである。スイングはボールにソールを先に入れる。ソールがクラウンよりも前を走るように流す。

意識し過ぎると過剰な動きになって悪影響を及ぼす。しっかりと止めておくべきものをもっと動かした方がより飛ぶんじゃないかと考えるのは、高速で走っている車のタイヤを更に前に押し出せばもっとスピードが出るんじゃないかと考えるのに似ている。しっかりとタイヤが固定されているから車はスピードを出せるのであってスイングにも固定されるべき体の部分がある。テコの支点が動けば力が発揮できないのと同じようにスイングでも動かない方がよい場所がある。

ゴルフのスイングとは、実は、体を動かさない、という事を知るものなのだ。

2011年8月29日月曜日

練習場より 2011.08.29 - 高さ、頭、向心力、モーション

二つに分けて考える。これが前回の課題であった。土台となる下半身と砲台でなる上半身。土台となる下半身は大地に根を下すが如くどっしりと安定させ可能な限り微動だにしないようにする。

ここで重要なのはクラブとボールの距離を決めるのは下半身である事だ。下半身が上下に動かなければクラブは構えたのと同じ高さに戻ってくる。同じ位置に戻ってくる事が自在になればボールを思いっきり叩く事も軽く叩く事も簡単になる。

このボールとクラブの高さをスタンス時とヒット時で同じにするのは大切で下半身の土台を安定させるのはこれが目的である、と言っても差し支えない。

さてスイング中のクラブは重心とシャフトの関係からクラブを構えている時の角度よりも、より立とうとする。これはヘッドが下に下りようとしシャフトは上に上がろうとする為で、垂直に立とうとする力に逆らう動きをどうすれば良いだろうか。

ボールに当たる前にクラブは垂直になろうとするので、それを無碍に拒否する力をクラブに加えるのはクラブヘッドの動きを封じる事になるのでスイングの安定を崩しそうである。ヘッドには強力な遠心力が働いているので遠心力と対抗する逆向きの力が必要である。これをどこかで支えるいるはずだ。スイングの回転に対抗してバランスを取る力がどこかに必要である。

さて、スイングで頭を動かさない、というのは正しい話ではない。腰の高さを一定にする。土台が安定する。その結果、頭も(あまり)動かない、という方が適切である。頭を動かさないようにするのではない。頭が動かないのは結果であり原因ではない。

動かさない事ではなく、動かない方がスイングが強力なのである。何故強力になるかは説明できないけれど、頭がスイングの向心力の場所であるとか、テコの支点になっている可能性がある。頭が動くとテコの支点が崩れるから力が分散するのではないか。スイングは多くの力の合力なので、結果をどれか一つだけに帰結できない。

(ポーラのスイングにも物理的合理性はある)

でトップである。トップではクラブは停止する。いや停止するような気がする。そこで少しばかり反動をつける。またはトップでクラブが停止する前にスイングを開始するでもいい。するとヘッドとグリップは瞬間的に反対方向に動こうとするので、あたかもクラブヘッドが "しなる" 感覚でスイングできる。トップでクラブを停止させているのであれば、スイングの前に一度逆方向に押してから引けばよい。これはモーションを付ける動作だ。

モーションのある動きはボクシングでは敬遠される。打ちますよと宣言してからパンチを出しては相手は簡単に避けれるしカウンターも狙われる。肉食の恐竜も獲物を狙う前に雄叫びを上げながら走ったりはしない。無言で近付き一気に襲い掛かるはずなのだ。

(恐竜の特番見てたらゴジラと勘違いしてて腹立たしい)

幸いにしてゴルフは格闘技ではない。ゴルフを格闘技として描く映画も見てみたいが、我々のするゴルフではカウンターパンチは飛んでこない。逆に打ちますよと言ってから打つのが普通である。どれだけモーションを付けようが OK。

こうして "しなり" を感じてスイングを行うと何がよいのか。どのような効果があるのか。それは気持ちがいいのである。そのスイングは非常に気分がいい。テンポよくリズムいい。これは大変に大切な事なので、暫くはモーション付きのスイングで精進したいと考えている。

(ハイ、ではみなさん、テムポ正しく、握手をしませう)

2011年8月25日木曜日

練習場より 2011.08.25 - 地球に串刺し

ゴルフクラブは重心がシャフトの延長線上にないため、軸が回転しようとするトルクが発生する物理的に特徴的な性質がある。スイングでは、クラブヘッドはボールに対して ○| の関係にある。○ がボールでその後ろに真っ直ぐにクラブヘッド | がある。このときクラブヘッドのネック (付け根) はより下に潜り込もうするしシャフトは垂直になろうとする。

スイングには規則がある。大きく下半身と上半身に分けて考える。これを土台と砲台に例えよう。土台がしっかりしていなければ、砲台は強引なスイングを実行できない。砲台が土台よりも強力であると土台が耐え切れず崩れてしまう。よってスイングのパワーは下半身によって決まる。

だからスイングは以下のような順序で入るべきだ。

  1. 方向、距離を決める
  2. 土台を確定する
  3. 砲台が射撃する

土台の作り方は簡単だ。スタンスをとったら地面から棒が出てきて串刺しにしてもらえばいいのだ。食人族か地球におしりを突き刺された感じだ。突き出た棒で地球に固定されれば土台はしっかり固定される。この結合が崩れないように足で支えればよい。

食人族を見ながら友人とあそこがおかしいとか言ってたらきっと怖いんだねと女子に諭された。

スイングでは土台を作る手順を忘れることが多い。これが大変に重要である理由を以下に述べる。

  • 土台をしっかりさせると極端なオーバースイングが起こせなくなる
  • 土台をしっかりさせると力んだショットが飛ぶという幻想が軽くなる
  • 土台をしっかりさせると上体の色んな打ち方が試しやすくなる
  • 土台をしっかりさせると腰の抜き方などが試しやすくなる
  • 土台をしっかりさせるとトップからスイングの切り替えしが楽になる

スイングはスタンスを取りトップを作るのではない。スタンスを取り土台を決めてからトップを作るものなのである。

2011年8月11日木曜日

練習場より 2011.08.11 - お腹は引っ込め

例えば、軽い棒を持って振り回すのは、ゴルフのスイングにも有益なトレーニングになるだろう。というのも腕の動きを素早くスムーズに動かすことができるかのよい検証になるからだ。

人の動きは体という構造上の制約を受けるので、真円を描く事はできない。関節は円状に動くが円ではない。トップで左肩から伸びた左腕がどういう動きをすればスムーズであるか。右腕はどういう動きをすればスムーズであるか。

仮に右手を右上に上げそこから振り下ろしてみる。手の平をどの方向に向けたらスムーズになるか。こういった動きの制約がスイングに影響を与えないはずがない。左手を右から左へと動かす時は引く力で行う。引き方がスムーズでなければそれは負のエネルギーとして影響を与える。詰まり減速してしまう。

トップでは左手は引く態勢にあり右腕は振り下ろす態勢にある。体はこれらを統一しようとする。その左腕は次にどういう動きをする為にそこにあるのか、右腕は、左肩は、腰は、足は、と動きの目的を持って存在している。

体のパーツは一致協力するためにトップの位置に集合する。スイングが始まればそれぞれは異なる動きをする。よってゴルフのスイングとは体のパーツが発するそれぞれ違うベクトルの運動が合成した結果である事が分かる。

左腕に牽引されて動き出したクラブが右腕の下方向への動きによって加速する。そのとき右腕の軌道を邪魔するのは体幹であり特に腹部であると思われる。だからスイングの時はお腹は引っ込む感じにしなければ右腕は通り抜けられない。通り抜けられなければ迂回するしかない。これが減速の理由になる。

タイガーウッズでさえスイングについては悩む今日この頃である。アマチュアにおいておや。スイングの考え方だけに限ればタイガーウッズとさえ良い勝負になる、と勝手に思い込んで練習に励む。

練習場、万歳!!

2011年7月22日金曜日

練習場より 2011/07/22 - 左肩始動

我に足場を与えよ、されば地球を動かさん。

これは言ったのはプラトンか、ピタゴラスか。

梃子の原理は原子力を除けば最強の物理力であろう。よってゴルフスイングに於いてもその原理は応用されているに違いない。

梃子の原理は、支点・力点・作用点である。作用点はボールであり、力点は重力も含めた総合的な力である。では支点が何処か。そのひとつとしてグリップであると言う仮説を提唱したい。グリップを包み込む手の平である。もしそうであればグリップは支点として成立するような持ち方が要請される。
(注:支点の位置については複数の梃子が複合して様々な場所が考えられる。)

さて 5 ~ 15 ヤードの近距離を打つにも打ち方がある。スイングとしての色々な制約、トップの高さ、重心の位置、力加減、でもこれらは全て忘れていい。クラブを後ろにやや引いたら、それが小さいながらもトップ位置となるのだが、そこから左肩から動かせばいいだけである。

スイングでトップを作った後にショットの開始は左肩から始めるのである。それ以外はそれを契機として動き始めればよろしい。大きなスイングになるとそれ以外にも気を付ける事が増えるのだが、小さなスイングではそれらの影響は極小となり無視できるようになる。

左肩から動き始めれば十分なスイングとして成立するのである。左肩が動き始めれば他は連動するのだから、イメージとしては最後まで左肩の意識で十分である。この左肩からスィングを始めるというのは小さなショットの時に思い出して欲しい。

さてスイングはそれだけではない。スイングのイメージとしてボールに当たる瞬間にどれだけ鋭角であるか、がある。これはトップまでの軌跡をスイングでなぞる訳ではないという事だ。トップは自分がしっくりくる軌道を通って上がれば良いが、その来た道を帰ってゆく必要性はない。

トップ位置からボールの点まで、ヘッドがフラフラとしていては力が分散する。体の全ての力が鋭角的に集中するイメージがある。ボールとクラブが当たる瞬間に、一番伸びている、というイメージでもある。腕の伸び切っているのだから底辺が同じ(肩幅は同じ)なら腕と肩とで最も鋭角的な三角形を作っている。

ボールのある場所はクラブの運動から見れば軌跡の通過点に過ぎないが、スイングから見れば其の点こそが最高到達点である。最大のパワーが与えられるべき場所である。

スイング中のどこに最大パワーを置くべきかは探求に足るテーマだが、そういう厳密な物理学は昨今の大学生に任せるとして、ボールにヒットする瞬間が可能な限り最大と思っておけばよい。

この時に手が曲がったり重心が左側にあるよりも、腕は伸びている方がよいだろうし、重心も右側にある方がよいだろう。

クラブと体が離れ過ぎていると力が入らない。脇を締めるというのがスポーツのコツのひとつであるのも、
脇が開くと力が入れられないからである(力むと肩に縮まる)。

体から腕が離れるほど腕の重さが慣性によって体の動きに影響を与える。例えばチータが走行中のバランスをしっぽで取るように、重心から離す事でその力の影響力は小さな重さでも影響を大きくする事ができる。ゴルフのスイングでは力を集約させたいのだからな体から離すのは力の分散になる。

いずれにしろ始動は左肩から。もう少し厳密に言えば左腕の付け根少し下くらいから。

Eureka!

2011年6月18日土曜日

GOLF 2011/06/18 - 大津波

K に言わせれば、距離が短かった。IT に言わせれば、今日のグリーンは簡単だった。IW に言わせれば、スタンスの位置がいまいちだった。

何とでもいわば言え、東筑波でやっと100を切ったのである。96 である、50 + 46 である、計算してみたまえ、間違っていないはずだから。

なお、パドレイ・ハリントン(アイルランド)が視聴者の指摘で失格になったのは今季欧州ツアーのアブダビ HSBC ゴルフ選手権でのこと。ボールマーカーと置き換える際にハリントンの手がボールに触れてごくわずか動いたのにもかかわらずプレーを続行したという指摘が視聴者から寄せられ競技委員がホールアウト後ビデオ審査を行った結果、スコアの過少申告となり優勝争いから一転、失格となったのだ。

欧米人の作る規則は分かり辛くて仕方がないが、判例によればどうやら一打罰のようである。むむ 97 かも知れない。なお風で動いた場合は動いた場所から打たないとペナルティ。

大変だぜ。今回はキャディさんにパターの打ち方も教わった。それはスタンスの位置についてだ。ボールからパターのクラブヘッド一つ分くらいに立つのが良いらしい。ボールとの距離が離れすぎると方向性が狂うとある。

3点で位置付けるほうが方向性は正しく決まりそうなのだが、実際に打ってみると確かに直進しやすいようだ。但しクラブはほぼまっすぐに構える事になるのでヘッドの先の方が凄く下に垂れた感じだ。

後半のスコアが良かったのは暫定パット改造が良かったのかも知れない。ともあれ、やっと低迷から脱出して、再び 80 台を狙う事ができそうである。

スイングについても違和感が無くなってきた。まだ身についたとは言えないしドライバーの飛距離は出ないしと課題は残るが、ともあれ、これからのゴルフが楽しみになってきた。

P.S.
その日の夜、未来少年コナンの「大津波」を見ることができた。これは震災以来ずうっと見たかったから非常によかった。それについてはどこかで書く機会があったらその時にでも。

2011年6月17日金曜日

練習場より 2011/06/17 - 飛ばしたい欲求

ゴルフのスイングには、少しでも遠くへ飛ばしたい強迫観念があってこれから逃れる術はない。しかし飛ばしたいスイングが飛ぶスイングとは限らないから悩ましい。そこには幾つもの自分なりの合理性があって、こうすれば飛ぶはずという思い込みで満たされている。

体を回す方が飛ぶはずである、大きな円軌道の方が飛ぶはずである、力一杯振り抜いた方が飛ぶはずである、左から右へ体を動かす方が飛ぶはずである、e.t.c.

多分、どれもヘッドスピードを減速こそすれ加速しない。人間の体の動くスピードはクラブヘッドの速度と比べて極めて遅いからである。ヘッドに合わせて体を動かしてもヘッドのスピードには追い付かない。それは逆にヘッドを減速させる、つまりブレーキの役割をする。

自転車の後ろを人が幾ら押しても、最初の動きだしで少し楽になるくらいでトップスピードは自転車を漕いだ方が早い。人が押しても自転車のスピードが増すにつれて追いつけなくなるのと同じだ。

練習で何回もボールを打っても失敗ばかりで不貞腐れて帰ってくるが、何気に家で軽くスイングした時に謎が解けた気がする、分かった気になる。

例えばトップの作り方。練習場ではどうしても違和感があって上手くトップが作れなかった。それで家で軽く振ってみたら、どうやら分かったようだ。

クラブヘッドのトウの上には外側に山のようになった部分、クラウンがある。この部分を先頭にしてトップに位置付けてゆけば違和感が少ない。ヘッド全体の動きを体感しても、毎回同じにはならないし、ちょっとした動きの違いにも違和感を感じる。それよりもクラウン部分で先導してトップを形作るといい感じだ。これが正しいかは未定だ。

だが、分からないまでも盲目的に繰り返し試し失敗を続けてゆく。それで上手くゆくのか、それとも失敗を重ねるだけなのか、仮に明日は上手くいっても、明後日にはまた違和感を感じているはずである。

その繰り返しのであろうとも一つの光明について明日のコースで試してきたい。

2011年6月10日金曜日

練習場より 2011/06/10 - トップ

トップの形成はスィングの静から動に切り替わる重要な点である。

スィングの目的はボールを打つ事であるからトップはその目的のための手段に過ぎない。だが、ボールを飛ばすという物理的現象のために、トップもまた物理的な、そして身体的な制約を受けるのは自明だ。津波の射流が位置エネルギーから運動エネルギーに変わり威力をあげるのと同じでゴルフでもトップにある位置エネルギーをスイングの運動エネルギーに変えるのである。

津波もゴルフのスイングも、畢竟プロレスのブレンバスターなのである。

さて、トップの形成では、左腕と右腕を一体にクラブを左上に持ち上げる。このとき悪い癖で右腕の肘が大きく"くの字"型になり上の方に張り出す形になる場合がある。これは悪い形であって、右脇が空いた形になるという事は、トップ位置にあるクラブの方向に影響する。右肘を張っているのは、主としてクラブフェースの向きが悪い事を示す。肘は地面を指すのが腋も締まって良いと思う。

トップ位置にあるクラブフェースは、感覚的には上を向いており、シャフトとヘッドの重心の位置関係において「シャフトの後ろにヘッドの重心がある」でなければならない。

次に重要なのが、トップ位置を形成した時に、体の重心は左足によって右に流れるのを止められていなければならない。これも大切で、イメージとしては右足に体幹が載っているというか、支えられているというか、うん、受け止められているという感覚だ。

トップは右側への重心移動だがこれを右足が受け止めている状態である。その結果、体の重心はスタンスを取った両足の内側にある。以前、トップを形成した時にスイングの中心となるスイングポイントがあると言う話しをした。これを従来は、肩甲骨の右上くらいと位置付けたが、右足が受け止めた位置に訂正する。これは意識の持ちようなので個人差もあるし絶対に正しいというものではないのだが。

トップの位置からスイングが発射されるのだが、この時にシャフトの後ろ側にあるヘッドの重心は回転して前側にくる。この動きは余りに早いので意識して操作する領域にはない。どちらかと言えば両腕が体と離れない様にして、体のすぐ近くを腕が通るような感覚でスィングする。

この切り替えし以降のスイングに入ってからの動作については、現在探求中であるが、少なくとも腕が力んでいる状態は宜しくはない。

さて、来週のコースに向けて、ゴルフスィングの探求はこれからも続くのである。

2011年6月9日木曜日

練習場より 2011/06/09 -パター

練習場といっても今回は家のフローリングである。パターには、大きくマレットとピンの2種類がある。この二つにはそれぞれの特徴があるが、僕はピンタイプを使う。

パターの基本構造も他のクラブと同じでヘッドがありシャフトがある。

パターでは、他のショットとは異なり、芝目の方向、強弱、グリーンの傾斜、堅さ、柔らかさなどから多大な影響を受ける。これが分かる様になるには経験と勘が大切だが取り敢えずは思った方向に打てるのが前提である。

で、パターを打つのだがシャフトはパターの端の方に繋がっているので地面と平行に打つ感じにするとヘッドが開きやすい。開くとパターの外側が内側よりも後ろになる。シャフトの位置とパターの重心がずれているので、重心の方が後ろに遅れる、またはシャフトの位置を中心に回転しようとする力が発生する。これがパターが安定しないひとつの理由で、まっすぐに打っているつもりでもヘッドが開きたがっているのだ。

これを防ぐには、ボールに対してまっすぐに引いて、まっすぐに打ち出すだけは不十分で、地面と水平に動かそうとする限りは、どうしても物理的な特性から開き気味になってしまう。そこで打ち方としては若干上から下に打ち下ろす感覚が必要になってくる。

水平に動かすよりも少しだけ重力の力を借りて、下方向に打ち出す方が開くのを抑えられる。これは打ち下ろす方が少しだけ左側への回転運動が発生するためと思われる、科学的な検証はしていないが。

更に打つ時に大切なのは、体の左側でヘッドの方向がずれない様に腋を締め体から離さない事だ。打ち終わった後に体と腕が離れたのなら腕はボールに当たる前から離れようとしていたのだ。それでは打ちたい方向よりも軌道が斜めに動いていたと思われる。

パターは体と腕が一体になっている感じが望ましいか。その為にはパターは体の右側だけで完結すべきではないか。左側が動いてはならないのを更に推し進めて右側だけに留めるべきではないか。打つ時に状態が揺れたり大きく動いたりするとか、高さが変わるなどはもっての他である。体を固定して操作しようとすればこれらのミスは極力減らす事が出来るのではないか。

この感じで上手くいくか、上手くいかないかは、次のコースで試してくる。

2011年5月16日月曜日

練習場より 2011/05/16 - ひっくり返し

人間の骨格は他の動物と異なる部分も多いが、その基本設計は遠く両生類にも見る事が出来る。それは4足歩行の名残を過分に受け継いだ構造をしている。 『水辺で起きた大進化』である。

以前は前足であった手は、いつの間にやらゴルフクラブを握るものに変わってしまった。人間がハイハイをする時に指が前に出るのは前足であった名残である。

手は肩から伸びており、その可動範囲は広い。その可動範囲の広さのほとんどは肩の自由度によるものである。それと比べ肘や手首の可動範囲は一方向だけである。しかし手が広く使えるのはどれか単独の関節によるのものではなく、3つの関節の組み合わせによるからである。

起立した状態で手をブランと下げてみると、基本的に手の甲が45度の角度を持って前の方に向けられる。意識すれば手の甲の向きは自在に変える事が出来るし、手のひらを前に見せる事も出来る。手刀を作って振ってみれば、手の甲を前ににするのか手のひらを前にするのかで振りやすさが違う事が理解できる。

この振りやすさは体の構造からくるものなので四の五の言った所でどうとなるものでもない。だがスイングにおいて、この違いを意識することは大切であるように思われる。

例えば右手を何も持たずにトップ位置から振り下ろしてみる、手のひらを上にするのと手の甲を上にするのでは降りやすさが違う。体の前を右手で振り抜くとき、手のひらを前にするのと手の甲を前にするのでは降りやすさが違う。

左手は常に甲が前を向いている状態であるから考えなくてもいいが、右手はスイングの間に手の甲と手のひらがひっくり返る。この動きの中で、どの位置でひっくりかえすかは、スイングスピードに非常に影響を与える。振りにくい形にすれば、それが減速の原因となるのだから。

スイングは体の物理的、生物学特性を受ける。

例えば、スイングにおいて左肩を意識的に固定した場合、左肩の関節が動かない状況を作り出せば、スイングの道程上、左肘が肩の変わりに動く事で調整しようとする。肘を曲げ"くの字"形で先行させる事で力を逃がす。これは体が自然とする調節であって、これをしなければ体への負荷が高くなり過ぎるのである。力も水の流れに等しく高い方から低い方へと流れるものなのである。

スイングにおいてボールとの距離が遠すぎる場合、肩、腕の角度は水平に近くなる。この角度は脇を開けることによって生み出すしかない。脇を開けると手の甲のひっくり返しがスムーズにしにくい。ボールとスタンス位置の関係はクラブの長さで決まるが、脇が閉まる限界距離よりも遠く離れては無意味だ。

ドライバーでさえ気持ち上から叩く位で調度いいはず。それまで遠くに立ち過ぎた人からすれば。

トップで右肘をどうするかも、手の甲のひっくりかえしがスムーズになる事と関係する。これを邪魔するような位置にしてはならない。

両足は踏んばらない、動かなくても十分であり、右手のひっくり返しがスムーズにいくような軌道を探すことの方が重要と思うのである。

なお、スタンスは十分ボールには近い位置にあるので、スイング中は体幹がボールに近すぎないように気を付けるくらいの気持ちでいた方が良い。すると体幹の回転も何となくだが感じられる気がした。

2011年5月14日土曜日

GOLF 2011/05/14 - パター

ゴルフ場への道中は福島第一原子力発電所の話しやら佐々木希は太ったよねとか他愛もない話。

http://www.cinematoday.jp/page/N0024086?g_ref=twitter

着いたら朝ごはんしながらカード式線量計を見た。センサーの仕組みはわからなかったが、ガンマ線が当たったら発色するらしい、と想像した。

http://item.rakuten.co.jp/labo-tech/radio0006/

さて、ゴルフである。

何度も繰り返すがショットには満足している。ただスコアに結びつかないだけである。これはショットのミスではない、繰り返す、ショットのミスではない。

パター、パター、パター、こやつのせいである。パターにもフォームが必要だろう。そして、それはやはりクラブの声に耳を傾けなければならない。これ乃ち物理的特性に逆らってはならない、という事ですぞ。クラブありきで、それに従ったスタンスをとる。

当て方などはどうでもよろしい。まっすぐ当たるように振るだけでよろしい。その為には暫く練習が必要そうである。家でパター練習(フォームチェック)をすると心に決めた次第である。

しかし、ゴルフ場では松(の花)が花粉を飛ばしていた。それは、まるで腐海を見るようで宮崎駿はゴルフ場で腐海を閃いたに違いない(実際はやらないらしいが)。

池の水面では、ぱちゃぱちゃと音がしている。何事かと思ったら蓮の葉っぱを鯉が食べている音だった。多分、蓮の葉の表面の苔を舐めていたんだろう。

鯉と言えば今年のカープは去年のカープとはちょっと違うらしい。

5月と言えば恋もいいね。

2011年5月8日日曜日

練習場より 2011/05/08 -広島三滝より

帰省中に父親といっしょに三滝ゴルフセンターに行ってきた。

http://chupea-mall.jp/shop/mitaki

スイングのトップの形成について自分なりの理論はある。スイングはメカニズムでありスイングの最初を形成するトップの重要性をもっか研究中だ。

そんな時、三滝で75歳というおじいさんにスイングを教えてもらった。教えてもらったというより、向こうから教えてくれた、というか強引に教わされたという所か。

そこには重要で大切な示唆があった。

そのおじいさんは75でドライバー200ヤードは堅い。背は高い方、痩せてはいるが、体はしっかりしていて、足腰もしっかりとした力のあるスイングだった。

本人曰く、昔は300ヤードというが、そこは若干多めにみても、75歳で200ヤードなら十分とも言える。

その人曰く、
スイングの基本は右肩の回転である。

その人曰く、
スタンスをとった時に左腕と右腕は持ち手の関係で高さが違う。よって、その方向を水平であると思っていても左側を向いているものである。乃ち左腕と右腕を結んだ方向が飛行線の方向となるのである。

その人曰く、
トップから右腕でかぶせるようにするとヘッドはアウトサイドインのスライス方向で動作する。

その人曰く、
スイングで左腕をひくようにすると体を引くことになるので正しいフィニッシュが取れない。また腕が縮まるためアーク(円弧)が小さくなり起動も正しくない。これは飛距離も短くなる。

その人曰く、
ボールにあたる瞬間は、左腕は伸びきっていなければならない。

その人曰く、
アプローチの距離は左肩の回転で調整するものである。

その人曰く、
アプローチのとき、ボールを左に置くか、真ん中に置くかでボールの転がりを調整する。

本人曰く、
三万円の授業料だ

と冗談にしていたが、確かに払いはしないが、それだけの価値はあった。

左肩の回転というのは、今の僕にとっては未知の領域であって、その入り口には少し触れていたとは言え、これから開拓すべき場所であった。

人間の肩というのは、人間の関節の中でも最も可動域の広い関節の一つであろう。この最大の可動域を上手に使うことは、スイングにとっても重要なのである。

これを最大限に使えていない、と言われればその通りだ。それを教えてもらったのである。僕一人でこれに気付くには1年以上は先であったろう。

なんともありがたい話であるし、こうやってゴルフというのは見ず知らずの人の間でも、受け継がれてゆくのかな、と思った次第である。

その人は、月、水、金はそこで練習していると言ってた。三滝に行ったときにはこの方を探してみるのもよろしかろう。次も再会し、うちの父親ともども、また教えを乞いたいと思い、ここに書いた次第である。

2011年4月23日土曜日

GOLF 2011/04/23 - 金子みすず

「パー?」っていうと
「ダボ」っていう。

「ボギー?」っていうと
「トリプル」っていう。

「もうミスはしない」っていうと
「そうしてくれ」っていう。

そうして、あとで
一杯たたき過ぎて、

「3パット?」っていうと
「5パット」っていう。

僕のスコアでしょうか、
いいえ、誰でも。

練習場でどれだけ上手く打ててもスコアに直結しないことはよくある。だがスイングは確実に良くなっているし、満足のいくショットや、ミスしても結果的に悪くないショットも増えている。

スコアは悪い。常に悪い、非常に悪い。だが、ショットは余り悪いという感じがしない。ミスも出るし結果も悪いが、ほぼ狙った感じで予想の範疇に収まっている感じだ。

スコアが悪いのは 30 ヤードからの打数が縮まらないからであって、これはスィングだけの問題ではない。ハーフショット、距離感を大切にするショット、方向性を大切にするショット、どこに注意を置くかが重要になってくる。特に距離感、これは難しい。

カップを超える事に怖気づいている間はまだいい。超えてはならないと思い出したならこれは致命的だ。どこに打つかを考える時にカップより手前だけで考えるのではコースを狭くする。

さてスィングは今後も練磨するとしても一応の完了としていいだろうと思う。

次は、これをどうプレイに結びつけるかに挑みたい。このスコアから始まる新しいフェーズに行きたいものである。

2011年4月21日木曜日

練習場より 2011/04/21 - 3つのこと

ゴルフのスィングでは、トップを作った時に腕とゴルフクラブは”くの字”の形になる。これは自然な動きとしてあるのだが、この”くの字”はスィングのためにも重要な形である。一本の棒を円回転させるよりも角度を付け曲げた分だけ、スィング中にクラブを加速させる為の距離が得られると言う事である。

これはスィングの弧の距離が延びる事を意味する。この角度は基本的に手首が作っており、トップでは腕とクラブシャフトが一直線になっているわけではない。それが打点ではほぼ一直線である。この微妙な角度分だけ多くの回転が出来るのでクラブはより加速するはずである。

またトップの時に何処を視野に収めるかは大切である。基本はボールを見るのだがボールだけを見ては良くない。視野が狭いのは、ある意味、一点に集中しているのだし、狭い分深く見ているかも知れない。集中する事は決して悪い事ではない。だが、ゴルフではダメだ、狭い視野では駄目だ。

トップの位置では、ボールと一緒に左肩の服も視野に入っている様でないといけない。左肩の服の色が見えているようでなければ、多分、スタンスは前のめり過ぎる。ドライバーやバフィーを打つ時は肩を立て気味にする方が良い。9番やPWでさえも少し立て気味で悪くない。もしトップが多発するならそれは立て過ぎなのだろう。

トップではスタンスの時よりも腹部が前に出ているはずだ。それがスィングする時も前に出たままでは良いスイングにならない。肩が前のめり過ぎるとお腹が出たまんまになってしまう。肩を立てる事でこれが解消できる。

お腹がそのままの位置にあるのがどうして悪いか。それはゴルフクラブの軌道上にあるからだ。軌道上の障害物としてお腹が据えられているからだ。前に出たお腹はひっこまねばならぬ。一度出た放射性物質は無理でもお腹は引っ込む。ここで引っ込ませる意識ではスイングがぶれてしまいスィングが崩れる。

静止している時の方が分かり易いものもあれば、動いている方が理解できるものもある。ゴルフは静止点の集合ではなく、軌跡の集合としてイメージするほうが良い。トップの位置で”くの字”のクラブを直線に戻すイメージである。

肩の動きは前後左右回転まで多様な関節の動きで成り立っている。ふつうに立っている時、肩は左右に位置づく。そこから体を前傾にする。クラブを両手で持つと肩は体の左右にある時よりも前側に出て内側に寄る。肩幅は狭まる。これが肩を入れるという動作である。肩を入れた状態では肩の筋肉は緊張状態にある。そこから緊張を解き肩を重力方向に降ろす。これを肩を抜くと言う。この狭まった肩幅を元に戻す事を肩を開くと言う。肩を開く動きでスィングスピードは上がる、振ると言うよりも振り抜く感じである。

これらについては明日試して来る。

2011年4月16日土曜日

練習場より 2011/04/16 - トップを作る目的

福島の原子力発電所でウランが崩壊を続けているのも、ゴルフボールが空を飛んでゆくのも、全て物理の原理に従っているに過ぎない。人をそれを物理学の法則として見つけその原理に則り制御しようとする。地球が生まれる前から、そしてこれからも変わらない。

さて、ゴルフのスィングを行うとき、トップを作る。

トップを作る理由には色々あるが、一つ目は、ボールを打つための力をクラブに与えるためである。その力は重力と筋力から生み出される。与えられた力はクラブのしなりやねじれ(トルク)を生じ、これらが複雑な合力となってボールに力を与える。

二つ目は、与える力の大きさを加減するためである。トップの位置(高さ)はボールとクラブの距離になるので、トップの高さを変える事で飛距離を制御することが出来る。だが、トップの位置が変わるとタイミングや速度が変わるため、どのように変わっても正しく打てるようにするためには練習が必要だ。

そして、三つ目の理由は、スィングの中心点を決めるためである。トップを形作った場合、右の肩甲骨と右肩の間くらいに力の中心点とでも呼ぶような集中した場所が出来る。体のねじれの中心点と呼んでもいいし、トップ位置を支える筋肉の中心点と言ってもいい。この位置は、スィングする前にはわからないし、トップを形成するまでどこであるかを知る事が出来ない。

トップを形作ったら、この中心点をスイングの中心とする。この位置を中心とするような(気持ちで)スイングを行う。ただこの地点を中心にすると言っても、ここを中心にして体が回転するような非物理的な動きが出来る訳ではない。そうでなくて、その位置を動かさないように打つ、と言うか、そこが中心となるように筋肉が動くと言うのか、例えるならば、そこに砲撃指令室がある、と言った感じだ。

このように意識すると、ボールの手前からボールを打ち終る迄の間で腕を振りきれる、加速し続ける、そういった副産物的な効果が望める。ただしフックなどが出やすくなるデメリットもある。

僕の場合は、腕を振り切ろうとする感じから、このスイングポイント(中心点)を見つけたのだが、今ではこのポイントを見つけるためにトップをするのだ、と思っている。

これからその検証が始まる。

2011年3月5日土曜日

練習場より 2011/03/05 - クラブの構造から見る重心

クラブというのは、まっすぐなシャフトの端にヘッドが付いている。ヘッドはそれなりの重さを持っているのでシャフトの延長線上にクラブの重心はない。

クラブはL字型をしているので重心の位置がクラブシャフト軸延長線上からずれている。これがクラブのパワーを生み出す。またスイングに与える影響も大きい。野球のバットとゴルフクラブはボールを打つ似たような道具であるが重心で見る限り構造は大きく異なる。

ゴルフクラブの重心のずれはトップの位置では、体感的にクラブの先が"くの字"(正確には>向き)に感じられる。この頭の右上で感じられる"くの字"の上側がボールに当たる様にとスイングするのが感覚的なスイングだ。

更に、これを意識することで右腰の邪魔が起き難い事も分かった。ヘッドにある重心とシャフトの延長線の関係は、まるでプトレマイオスが唱えた周転円のようである。クラブヘッドはシャフトの周りを公転しながらボールまでの離心円上を軌跡する。クラブシャフトが公転軌道を巡りながらクラブヘッドという衛星がクラブ軸の周りを公転する。クラブシャフトをスイングプレーン、クラブヘッドの動きをトルクと言う。

ヘッドの重心は、シャフトから引っ張られており地球の重力をスイングバイのように使いながらヘッドはボールへ衝突する。ヘッドの重心の運動を感じながら軌道計算すれば、静止しているボールに垂直に当てることが出来る。

さて、これで、ゴルフの大三角形、二の腕による単純なスイング、そしてヘッドのくの字の3つが発見できたわけだが、これで良いのやら、悪いのやら。それは明日のコースで証明されるであろう。これらのシステムが明日のコースで検証されるわけである。ハッブルが銀河を見つけたように、明日、ゴルフ場で、僕も星を観測するのだ。そう、勝ち星という名前の星を!

2011年3月4日金曜日

練習場より 2011/03/04 - これが失敗の原因、すべては左腰にあった

スイングの時にトップの位置を形作る。意識は腕の位置、肩の位置にあるのが普通だ。しかし本当に重要なのは左腰である。ダウンスイングを始めた時の左腰の動きがスイングを乱れさす主要な原因になるからだ。

クラブヘッドが動き出した時に若し左腰が動くと、それは直接的に腕の通り道の邪魔になる。邪魔をするのでクラブ軌道を変える。肩の位置が落ちる、右足の膝が伸びる、腰が大きく左に開く、などスイングを乱す原因は幾つもあるが畢竟、左腰が、原因はどうであれ、最終的には邪魔をする。

そこで、左腰がスイング、特に右腕との関係で邪魔にならないように意識する。これが右腕のスムーズさに繋がるのだが、そういう意識をしてスイングしてみる。と、どうもいいらしい・・・

ただいま、これを検証中ですので結果は、後日を待たれよ。

2011年3月3日木曜日

練習場より 2011/03/03 - golf 名言集

「車の速度を上げたければアクセルを踏み込めばいい。だが私の見るところアマチュアはエンジンの中に手を入れてピストンを動かそうとしている。そんなスイングが多いように見受けられる。」
(プレイリー・ウッド・Jr) 


「トップの位置からクラブがダウンを始めているにも関わらず、更にトップを作ろうとしている者がいる。腕はダウンスイングしようとしているのに、肩はまだトップを大きくしようとしているのだ。まるで二つの異なる命令を受けた軍隊の様だ。これでは碌な結果にしかなるまい。」
(ジャン・ジャック・キャブロー)


「冬の大三角形が空にあるようにゴルフスィングにもスィングの大三角形があるの。それは両膝と腰を結ぶ三角形で、これが観測できないフォームは星屑のようなスィングだわ。」
(ヒラリー・ステンタム)


「自分のゴルフクラブを設計した人と出会う事は稀でしょう。でも一旦そういう幸運に恵まれたら、そのクラブはより一層愛おしくなるものです。」
(オレイリー・ロングピーク)

2011年2月26日土曜日

練習場より 2011/02/26 - 秘密は二の腕にあった!

~秘密は二の腕にあった!狙った所に確実に飛ばすスイング~

もし、何かで腕の先を肘からすっぽり切り落されたと仮定してみよう。事故か何かで不幸にもそうなってしまったのである。

そこで、肘から先には義手とゴルフクラブを装着する。そうやってスイングしたのが理想のフォームだ。スイングは二の腕、もっと言えば肘で打つ。これは従来から主張していた「スタンスの位置に手を戻す」の拡張版だ。戻すべきなのは、手ではなく、肘なのだ。体という意識から肘から先は捨て去ってしまってよい。

何故か。

肘から先は、自由な"しなり"が発生するので意識ではコントロールしきれない。そのコントロールを諦めた方が実はコントロールできるのだ。何故なら肘から先を意識すると力が入りすぎているから。

肩からクラブヘッドまでを一本の棒だと思ってスイングしてもそれは強力なスイングにはならない。それよりもセットアップしたときに、肘を意識して、そこだけでトップを作り、元に戻すように振る、そう考えたほうが余計な力が入らずオーバーコントロールにもならず正確なショットが生まれやすい。

二の腕だけを振るというのは、試してみると何んとなく力が入らない感じがする。肩から肘までの動きというのは、どれだけ強引に振り回しても大きな力は生れない。幾ら振りまわそうとしても物理学的にパワーを生みだす為の長さ(距離)が足りない。

だが、その肘までのスイングの結果、肘から腕、腕からクラブヘッドまでの長さが自然な"しなり"を持った動きをしてくれれば、これは最大限にゴルフクラブを働かせた事になる。ドライバーならば肘よりもかなり遅れてヘッドが追い付く感じがするだろう。それでいいのだ。

肘が動く軌道と、ヘッドが動く軌跡(完全な円ではないが)は、円周の違いから距離が異なる。運動する時間も異なる。この差がヘッドスピードである。

肘の長さを 30cm とすれば 2*30*π(cm)、肘からクラブヘッドまでを 1m とすれば 2*120*π(cm)、60:240 = 1:4 これが距離の比である。スイングの時間差を 0.5秒 だとすれば、180cmの距離の差をクラブヘッドはたった 0.5 秒で追いついた事になる。クラブヘッドは等速度運動でないからボールに当たる瞬間の加速度は肘の速度の8倍程度にはなっているであろう。肘が 5m/s で動いているとしたらヘッドは 40m/s で動く。

肘を意識の中心としたスイングの良い点は、スイングが単純に意識される点にある。上げた肘を元の位置に戻すだけの動作で、これは意識が可也単純にできる上、意識して制御する関節が少ないコントロールしやすい。スイングの意識上の単純化はそのまま安定性に繋がる。

もし肘から先が義手であればと仮定してみるが実際にそうであれば簡単にはボールを打てないだろう。肘から先の動きは無意識下によってコントロールされている。このコントロールが失われた義手ではやはり違った困難があるだろう。幸いなことに多くの人にとって義手ではないので勝手に手が制御してくれる。

ゴルフのスイングというのは非常に高速な運動である。どれくらい高速かと言えば、意識でコントロールできる速度を超えている。この速度は意識して筋肉を反応させる速度を超えているのだ。肘を意識するというのは、意識しても意味がない部分を意識の外に排除した打ち方と言える。


さてスイングにはもうひとつ大切な事がある。

それは、スイングする時には頭から完全に言葉を追い出すと言う事だ。頭の中で言葉が生まれいてはスイングにならない。セットアップしたら全ての言葉を追い出す、沈黙し沈思する。フィニッシュまでそうある方がいい。

これは集中とは違う話である。脳の中で言葉が生み出されている状態では体のコントロールができないのだ。打つ時にチャーシューメーンと声を出すのはいい。腕を動かすように声帯を震わせているだけならば。だが頭の中で言葉を生みだしているのなら、それはやらない方がいいだろう。

言葉を生みだす脳の状態は、体へのフィードバックも生み出すと思われる。言葉だけで体が反応しないと言う事はないだろう。それがどこかの筋肉への電気信号となり、スイングを狂わせる事は十分に有り得る事だ。

打つ時に不安がよぎりボールに当たる瞬間に緩む、というのは誰もが経験する。不安は直ぐに言葉を生み出す、強すぎるかも、弱すぎるかも、このような意識の湧出は百害あって一理なしだ。江夏の21球みたいな話はトッププロの奇跡の様なパフォーマンスであるとよくよく知るべし。

雪がしんしんと降り積もった時の音のない世界のように、頭の中から言葉を追い出し静寂な世界に入り込まなければならない。これがスポーツをする楽しみかもしれない。頭の中から言葉を追い出し空っぽにする、そしてスイングする、という行為は、上等なストレス発散の方法でもある。

そんなスイングには結果に左右されない価値がある。たとえミスショットしても受け入れる事ができる。ゴルフは、最初のホールのティーグランドの一打目が一番緊張する。だが、今思い返してみると、違うんだなぁ。最初のグリーンオンを狙うショットが一番に緊張する。二打目か、三打目。

その時こそ頭から言葉を追い出し、沈思の中、肘で打つ。

それが良いと思う。しばらく練習してみたら、また考えが変わるかもしれないが、それは将来の事なので悪しからず。

さあ、みなさん、そろそろゴルフの季節ですよ。

2011年1月30日日曜日

GOLF 2011/01/30 - ホウライ攻略作戦

諸君私はゴルフが好きだ。
諸君私はゴルフが好きだ。
諸君私はゴルフが大好きだ

ティショットが好きだ セカンドショットが好きだ
アプローチが好きだ パットが好きだ
バンカーショットが好きだ レイアップが好きだ
ランニングアプローチが好きだ チップショットが好きだ
トラブルショットが好きだ

グリーンで ティーグラウンドで
フェアウェイで ラフで
バンカーで ウォーターハザードで
ブッシュで アウト オブ バウンズで
クラブハウスで レストランで

この地上で行われるありとあらゆるゴルフ行動が大好きだ

ティーグランドからのドライバーで轟音と共にボールを吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられたボールが林の方向に消えていった時など心がおどる

私の操る4番ウッドがボールを空高く打ち出すのが好きだ
悲鳴を上げて振り回すウッドから飛び出してきたボールがグリーン近くに落ちた時など胸がすくような気持ちだった

ボールを打ちこんだ5番アイアンが芝生を蹂躙するのが好きだ
芝生から薄く取られたターフが既に取られたターフの跡に落ちる様など感動すら覚える

敗北主義のプレイヤー達にパーですと宣言してグリーンを去っていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶボギーやダボ達が私の振り下ろしたパターとともに
金切り声を上げるカップインの音に力尽き倒れるのも最高だ

冬枯れのラフからウェッジでカップに健気に寄せてきたのを
私のチップインバーディで相手の心ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

バンカーに滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったスコアが蹂躙され打数が増えていく様はとてもとても悲しいものだ

パターを外して絶望に押し潰されて自滅するのが好きだ
傾斜や芝目に追いまわされ折り返しを何回も外すのは屈辱の極みだ

諸君私はゴルフを
地獄のようなゴルフを望んでいる

諸君私とコースを周るゴルフの戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なるゴルフを望むか?

情け容赦のない糞の様なこのコースを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な天候を望むか?

ゴルフ(golf)!!
ゴルフ(golf)!!
ゴルフ(golf)!!

よろしい
ならばもうワンハーフだ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとするゴルフクラブだ
だがこの暗い緑の芝で18ホールもの間耐え続けて来た我々に
ただのゴルフではもはや足りない!

賭けゴルフを!!一心不乱の賭けゴルフを!!

我らはわずかに4人のパーティにすぎない
だが諸君は一騎当千のゴルファーだと私は信仰している

ならば我らは諸君と私で総数4人のゴルフパーティとなる
我々を凍てつく寒さのホールへと追いやる冬のゴルフの魅力を思い起こそう
髪の毛をつかんでゴルフの魅力を思い出させよう

連中にゴルフの味を思い出させてやる
連中に我々のスコアの悲惨さを思い出させてやる

天と地のはざまには奴らのゴルフでは思いもよらないスコアがある事を思い出させてやる

100打にも及ぶ失敗だらけのショットで芝を刈り尽くしてやる

「ドライバー発動開始」
「4番ウッド始動」
「最後のアプローチよりグリーンへ」
「目標5番ホール、カップ上空!!」

第二次ホウライ攻略作戦状況を開始せよ
征くぞ諸君

(HELLGING 平野耕太より、一部改)


でも行ったのは東筑波ですけどね。スコア最悪、スイングまあまあ。一打を大切に打つ事が面白さの本質であると目が覚めた。コース戦略も、パーもその一部でしかない。

一打を大切に打つ、とはどういうことか。

考えて、リラックスして、集中して、狙って、注意して、スイングを成功させるように打つ事だ。その結果がミスであっても、失敗であっても、そこには後悔がない。何故なら、恐らくもう一度同じ事をしても、必ず今の自分はそうなるであろう、と思うから。そうであればいいのだ。

その上で今の自分に足りないものが分かり、それを克服する術があるのなら幸いだ。恐らくほとんどの一打は、漠然と打たれている。漠然と打たれ過ぎている。漠然と打った一打から得られるものは何もない。漠然と打った一打がもたらす反省には価値がない。漠然と打った一打から得られるのは、反省だけだからだ。

打つ時にそこにあったものは、裏打ちのない打ちひしがれる希望だけだった。希望を幾ら反省しても、違う希望が現れてそれにすがるだけでその繰り返しに過ぎない。希望を繰り返す事を仏教では輪廻と呼んだ。一打を大切に打つとは、希望を排除して打つ事だ。

ボールを目の前にして全てのショットを大切に打ちたい。ボールをよく見て、無音になって打つ。打つぞ、という意志で打った一打には価値があるはずだ。

2011年1月28日金曜日

練習場より 2011/01/28 - 試行錯誤

とかく練習中に試行錯誤はするもんだし、上手くいかない理由は不明のままだし、本当に腹立たしいものだ。

でも、不図、上手く行ったりする。それが長続きしないのがほとんどなんだが、気付きがあった時は嬉しい。

トップを作るまでは、左腕を主体にして動かすほうが違和感が少ない。

打つ時は、上に飛び上がるようにするほうが腰への負担は少ないかも。

2011年1月27日木曜日

練習場より 2011/01/27 - 言葉はスィングの構成要素ではないから

言葉はスィングの構成要素ではないから、言葉でスイングを書き尽くす事は出来ない。それでも幾つかの事柄を覚えておくために言葉を使う事は無駄ではないと思う。

スイングの一つの側面にクラブの回転がある。回転の一つには、トップからの円軌道がある。もう一つには、ヘッドがシャフトの軸方向での回転運動がある(トルク)。

スイングとは、ヘッドをの向きを正面から左に向かせる回転運動に過ぎない。だたし複数の運動の複合なので、なかなかに難しい。そこで複雑なまま運動を合成できる人はいいが、そうでない人は単純にして考えた方がいい。

セットアップした手を元の位置に戻すだけにする。これに意識を強めるなら、体は微動だにさせないくらいのつもり(実際は動くが気持ちとして)でスイングする。トップで全く動かないなど有り得ないが動き過ぎはよくない。大きく動いた方がパワーが大きい思うのは幻想だ。

何故なら大きく動けば運動エネルギーは増加するが、それで使えなくなった梃子が生み出す力を失っている。小さい魚を追い駆けて、大きな魚を取り逃したのと同じだ。

できれば、スタンスした両足の外側に出ないくらい、動かない位の方がいい。そうするには体幹に適度な緊張がいる。

大きく右に動かすと緊張が緩む。右に動き過ぎないよう緊張させていれば、体を右から左に動かすエネルギーは不要となる。その使わない力は別の事に使えるはずである。それをスイングの加速に使えれば飛距離はアップするし、別の事に使えば使った也のスイングになるはずだ。

上体の動きを抑制したら方向性が良くなると言う人もいる。上体の状態を抑制してボールと右足の間に運動軸を置く。トップで構えた腕とクラブは一直線になっていない。これがボールに当たる時には、腕とクラブは一直線になり且つ最も長くなる。

スイングは一つの棒が回転しているのではない、スイングロボットとは違うのだ。クラブヘッドの向きを変えるだけと簡単に捉える。体は梃子の支点、力点となるので不要に動かさない。支点が動くのは柔らかい土の上で梃子を使っているようなものだ。

それがスイングってもんです。