2011年12月30日金曜日

練習場より 2011.12.30 - アプローチ

今年の最後の練習です。そこで初めてアプローチを打つ面白さ in the golf practice range を知ったのです。

ゴルフクラブを眺めてみましょう。この形は自分より後ろにあるものを掻き出すにはいい形をしています。反対に自分より前にあるものを押し出すには向かない形です。ビリヤードのキューは基本的に自分の重心位置よりも前にあるボールを打ちます。野球のバッティングも同様に重心位置よりも前にヒッティングポイントがあります。

ボールの打つ位置と重心位置の関係は以下の3つがあります。

このうち、機械ではないので毎回同じ位置で打つことは困難です。ではゴルフのヒッティングポイントは重心の前か、後ろか。

勿論、応用や状況によりこれは変化しますがアプローチでは基本は後ろであろうと、そういうショットをしています。

アプローチは力加減といい方向といい難しいくせにスコアに直接結びつく重要なスイングです。ショートゲームと言われる 100 ヤード以内の上手さはゲームへの影響が大きいのです。

これを今までスイング幅をハーフにする、力加減を落とす、スイングスピードを遅くするという考えで対応していました。スイングを調節して打とうとしていたのです。しかし、この打ち方にはショットの面白みが感じられませんし、えらく難しいのです。

そこで新しく見つけた方法はどうやるか。これは後ろにあるボールを掻き出す気分で打つ、というものです。スイングでは、多かれ少なかれ重心は左足に移動します。

この移動した位置から見るとボールは後ろに居ます。後ろにあるボールをクラブで掻き出すように打つのです。そのためにクラブのフェースにはロフト角が付けられています。

アプローチで両足を閉じて打つ場合も考え方は同じです。これはスイングが小さくしたいから閉じるわけではないのです。後ろのものを掻き出すのに体重移動が不要の時は最初からボールとの体の位置を固定するためにそうするのです。

ハンドファーストとはクラブフェースと手の位置関係を言いますが、どちらにせよ打つ時には以下のようになります。

ダウンスイングに入ると重心は左側に寄ります。これは上体が左に移動するという意味ではありません。上体は上下左右動かないのが理想です。そのためには腰の位置が重要です。

ヒットの感覚は後ろにあるボールをクラブで掻き出す感じです。重心位置より前にある、同じ位置にある、後ろにあるボールで試す価値はあります。

一番下でヒットする時と同じくして胸を開くようにします。トップ位置で閉じていた左側を開く意識は、スイングスピードを殺さないために行います。開かれない左胸はスイングの減速要因となります。胸を閉じたままのスイングはブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなものです。

胸を開きながらフィニッシュします。

これが最後の練習で見つけたアプローチの楽しさです。この意識で行うショットは何故か楽しい。ハーフだの力加減だのという意識で行うよりも面白く感じられます。

ただしこの考え方のままでドライバーを振ると上手くいきません。ドライバーには少し違う考えが必要そうです。


お試しあれ。

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