スイングでは、トップを作ったときに大切なことがある。
それはボールとヘッドが当たる迄の軌跡をイメージする能力だ。能力であるからこれは訓練で身に付く。軌跡とは空間に点線を描くイメージではない。どこを通れば体に邪魔をされないかをイメージしスイングで感じる能力である。
ゴルフスイングは上下回転であり野球やテニスの横回転よりも体が邪魔をする箇所が多い。例えば右腕を横に伸ばしそのまま下せば体にアタル。体に当たってはスイングにはならない。そこで前傾姿勢と取ったりお腹を引っ込めたりして、腕が体の前を通れる様にする。
肩の回転にも角度の制限がある。右肩は380度の可動範囲を持たないから肩を回すだけではスイングとして不十分だ。そこで肩が動き体も動く。動きながら動きは体に制限される。これを無理すれば体と体がぶつかり合って故障の原因になる。他に流されれば方向性を失う、跳ね返されればパワーロスになる。
肩の可動域を邪魔する位置に筋肉があればスイングの妨げとなる。道にパイロンを置いて車線規制するようなものだ。動きが渋滞する。
練習場で試す限りは、右下に降りるのが良さそうである。この軌道を意識してスイングはそこを通す。これが今の所、トップを形作った時に考える唯一つの事と思われる。どこを通ってヘッドがボール位置に辿り着くかをイメージするようになると次にヘッドの当たる向きが気になってくる。この効用も大きく方向を狙う意識の切っ掛けとなる。
これについては更なる練習場での確認が必要であり、諸君子、よろしく明察されよ。
(天地明察を読んでいた頃に書いた)
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