2011年6月17日金曜日

練習場より 2011/06/17 - 飛ばしたい欲求

ゴルフのスイングには、少しでも遠くへ飛ばしたい強迫観念があってこれから逃れる術はない。しかし飛ばしたいスイングが飛ぶスイングとは限らないから悩ましい。そこには幾つもの自分なりの合理性があって、こうすれば飛ぶはずという思い込みで満たされている。

体を回す方が飛ぶはずである、大きな円軌道の方が飛ぶはずである、力一杯振り抜いた方が飛ぶはずである、左から右へ体を動かす方が飛ぶはずである、e.t.c.

多分、どれもヘッドスピードを減速こそすれ加速しない。人間の体の動くスピードはクラブヘッドの速度と比べて極めて遅いからである。ヘッドに合わせて体を動かしてもヘッドのスピードには追い付かない。それは逆にヘッドを減速させる、つまりブレーキの役割をする。

自転車の後ろを人が幾ら押しても、最初の動きだしで少し楽になるくらいでトップスピードは自転車を漕いだ方が早い。人が押しても自転車のスピードが増すにつれて追いつけなくなるのと同じだ。

練習で何回もボールを打っても失敗ばかりで不貞腐れて帰ってくるが、何気に家で軽くスイングした時に謎が解けた気がする、分かった気になる。

例えばトップの作り方。練習場ではどうしても違和感があって上手くトップが作れなかった。それで家で軽く振ってみたら、どうやら分かったようだ。

クラブヘッドのトウの上には外側に山のようになった部分、クラウンがある。この部分を先頭にしてトップに位置付けてゆけば違和感が少ない。ヘッド全体の動きを体感しても、毎回同じにはならないし、ちょっとした動きの違いにも違和感を感じる。それよりもクラウン部分で先導してトップを形作るといい感じだ。これが正しいかは未定だ。

だが、分からないまでも盲目的に繰り返し試し失敗を続けてゆく。それで上手くゆくのか、それとも失敗を重ねるだけなのか、仮に明日は上手くいっても、明後日にはまた違和感を感じているはずである。

その繰り返しのであろうとも一つの光明について明日のコースで試してきたい。

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