2011年9月9日金曜日

GOLF 2011/09/09 - 北海道編 ii

道内の長い高速道路を下りるとそこはゴルフ場であった。晩夏の芝が芳しくなった。ハウスにバスが止まった。

ゴルフ場のキャディがバッグを取ってくれて、フロントの前で名前を書かされた。ロッカーの番号が渡された。娘はフロントいっぱいに乗り出してビジネス的に叫ぶように「9:30 イーグルコース、スタートです」

バックをさげてゆっくりロッカーへ向かっていた男は、着替えを済ませ、2F でゆっくりとコーヒーを飲もうとした。

もうそんな時刻かと男は外を眺めると、スタート前のコースが平野に広々と広がっているだけで、朝の清々しい空はそこまで行かぬうちに雲に流されていた。

「スタートです、キャディーです、よろしゅうございます」
「ああ、ここは初めてなんです。迷惑かけますね。よろしくお願いします。」
「オナーさんが今度こちらから打っていただしますのですってね。さぁ始めましょう。」

「こんなところ、打ちのめされるために来たんじゃないだろうよ。さあ火を吹け、俺のドライバー。」
「ほんのアマチュアですから、気にしないでやっていただいて、キャディさん、宜しくお願いしますわ。」

(書き出しはほぼ雪国です)


さあゴルフの始まり、少しだけ雨に当たるも、終わってみれば満足できるスコア。

そしてホテルに戻って北海の幸。そう!お寿司。僕の持論というか好みであるが寿司は太巻き、次に細巻、握りが旨いなぞ味音痴、ちらし、押し寿司は美味。その証拠に美味い太巻きと出会うのが至難の業。焼いたカニとかなんだかんだ出てきてお終い。

北海道の夜は更けゆく。

明けて、東京へ戻る日。折角来たのだからと嫌がる人を引っ張って JR 北海道に乗り込み空港へ。

な、なんと、北海道では Suica が使えるんです、すごいぞ、ペンギン。
(もし使えなかったら今頃ここには JR への罵詈雑言が書き込まれている)

さて空港にはマッサージがあります。新千歳空港 1F にあるラフィネというお店なんだけど。これが今回の北海道遠征で最たる収穫。そこの T さんのお上手なこと、なんの。肩のツボをぐいぐいとやられてこんなにやってもらうのは久しぶりだわ、と思いました。これまでも多くのマッサージ師と出会いましたが、なるほどツボを指圧にするのにも巡り合いがあるのかと。

(めぐりあい北海道編)

これが出会いというものかと感動しまいた。


さて事件とは何かというと。

あれは、千歳最後の夜のこと。岩茶と 7 子で囲碁を打っておりました。僕は岩茶の石を殺し切っているので安心です。中央にある黒の大群を。相手に二手打たせても死にであると確認しております。怪しい所も確認しました。その結果、大丈夫であると思っていました。

所が横で見ていた K がしゃしゃり出てきて、今のは待ったした方がいいよ、ほれこうしてこうすりゃ「おっそっちからか。フムフム」ごにょごにょと。

じゃこっちでと岩茶が言う。私も白を持っている手前、あーそうだね、こりゃ見落としかなぁと平気を装っていましたが、むむむ、これは見てなかった。あーもうこんな欠点があるならもっと早く手を入れておくべきだった。たぶん何回も打つ手番はあったはずなのに。ムムム。黒の大群を殺し損ねた所か。

それはねパットを外すよりも悔しいことなんです。

何故ならパットは想定外であるが、黒の殺し損ねは何度も確認した中での見落としだから。確認しこう来たらこうする、と想定済みの問題だったのです。それなのに手になったのは悔しい。

そういう経験からして、いま想定外とかのたまわっている人達は悔しいという思いはしていないのじゃないか。でも、それじゃダメなんだ。想定外のわけないんだ。

さて羽田についた瞬間に思った事は、暑ち、北海道は確かに過ごしやすかった。ジャガイモもおいしかった、何よりもゴルフも囲碁も食事も楽しかった。

今の一抹の寂しさを羽田に置いて帰路に着くのである。

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