2010年12月4日土曜日

練習場より 2010/12/04 - 女性を抱くように

スイングで大切なものは何だろうかという自問を何度も繰り返していると、そろそろ徒手空拳、蟷螂の斧という気がしないでもない。

スイングで大切なひとつにスタンスがある。スイングの最初の構えであって、トップへつながり、スイングへと続く。僕はこれまでトップについては悩んでいたが、これがどうやら間違いらしい。

スイングで一番大切なのは、最初のスタンスである。というのも、スタンスは最初の始動点である。ここで間違えていると修正は利かない。ここはトップに移動し、また戻ってくる場所である。スイングとは、スタンスで構えた手の位置に、再び戻す事、といっても良いくらいだ。

するとどう言う事が言えるかと言えば、スタンスの時は静止していた力がスイングで動いている時はそれぞれのバランスの上で成立している、と言える。スイングでスタンスの位置に戻ってきた手には、手を中心としてボール側とその反対側の体の間で引っ張るような力関係が成立している。同じ場所にあるのに力学的には全然別の状況にあるのだ。

ボールに当たる迄は体重を支えるのは右足である。ボールの位置に戻ってきた時に左足に体重移動しているのでは早過ぎる。クラブと同じ方向に支点が動いてはブレーキの役割を果たす。

別の言い方をしてみる。女性を右側から抱くように。これがイメージだ。右側から抱こうとした彼女は、グィーーンと左側に飛んでゆく。右側から抱くというのは、右手が左手の下にあることからも導出できる。手を元の位置に戻すようにスイングすると、右腕が下にあるのでそういう動きになるわけだ。

右腕が下にあるからと言って右肩を前に出すという事ではない。ボールは下に置かれているのだから前に出すと位置関係は微妙に変わる。付け加えると、ボールと体の遠さがある。疲れてくるとボールと体が近付き過ぎる。この距離は変動しやすいので、最初のスタンスでの距離がとても重要となる。

スタンスをとる。手の位置を把握し、そこに戻すように打つ。手を元の位置に戻すのだから、スイングはゆっくりで構わない。というくらい元に戻すイメージが大切だ。

トップから肩甲骨の下くらいを中心に動かすのが望ましいと思うが、そうすることで前のめりになるのを防ぐ事にもなろう。そのときトップから手を元の位置に戻すのにスムーズに動ける軌道、空間を見つけ出せばよい。

さて、そのようにスイングを変える事でボールの飛距離は伸びるだろうか。

元の位置に戻った手には、重力による加速、手首を梃子としたクラブの回転力、右足で支えている体重を使った円運動などにより、ほんの40cmの移動距離でも十分な加速が得られると思う。右足が十分に力のバランス状態を支えているなら(注:右足が突っぱねているのではない)、そこからの体の動きによってヘッドに十分に加速を与える事は出来ると思う。

あまりややこしく考える必要はない。スタンスの手の位置に戻す、それだけだ。そうすると、女性を右から抱くのと同じ動きになる、それだけだ。

できれば、カッコよく抱きたいものではないか。

2010年11月26日金曜日

練習場より 2010/11/26 - 僕たちの将来は

自分の思い通り行かない時に、誰かを罵倒するのは誰もがやる事だ。それでストレス解消にもなる。そうやって何かのせいにして、自分の正義を通し、思い通りにしなければ精神の安定が保てない。

誰だって誰かに頼りにされれば嬉しいものだ。だから、相手を罵倒するのは孤立の裏返しと言える。相手よりも一時的に優位に立って、自分の地位を示し、能力を示す事で、相手に自分が頼られる存在であると示唆する。これは、孤立から抜け出したい、という気持ちの表出でもある。

だが、そのままでは自分の感情の発露であって対立を埋めるのには遠い。ただ神の御加護を祈っているだけでは解決しないだろう。祈りはインスピレーション(啓示)を得るためにするものだ。

そうやって何事も思い通りにいかない。ゴルフなんか、なんでここで、と言う所でダフったりする。僕はクラブのせいにしてその場の鬱憤を解放しているが、本当はそこで終わってはダメだろう。自分と向き合うというけれど、本当は失敗を受け入れると言う事だろう、失敗を繰り返さないために、鬱憤を晴らすだけでは駄目だろう。

だけど、先の見えない霧のような状態にあって、打てども打てども、ダフったりトップしたりしてスコアが悪くなってゆく。そこでどうすればいいのか、それを受け入れたらスコアが良くなるかと言えばそんなはずはない。

何をすればいいのか、どうすればいいのか、自分では分からない。一体、上手く打てた時と、悪いショットでは何が違うのか、自分のスイングが悪いのか、では何が上手くいく事と悪い時を分けるのか。The Openで優勝寸前でパットを外したプレイヤーがいたが、彼が下手だったり練習不足だったりする訳がない。

不運だか、たまたまだったのか、昔の人はそれを神の御加護とか、天の意志と呼んだりした。それよりはゴルフの神様に愛されなかったと呼ぶ方がまだ少しは納得がいく。いや、そんなわけあるか。彼は何回もそのパットを夢に見て目を覚まし、そして分からないままの自分でいる。

慰めの言葉は当人には何の役にも立たない。だがゴルフは人生と同じだろう。

僕は、それはクラブが悪い、と兎にも角にも立腹している。

2010年11月18日木曜日

練習場より 2010/11/18 - 量子力学とゴルフ

試行錯誤した結果、幾つかの発見は誤解であった。

それでも幾つかは重要な発見として今も残っている。明日には、誤解であったり勘違いであったとして捨てる事になるかも知れない。はてまた、それを別の言葉で言い換えるかも知れない。しかし、それでも、昨日の発見は一つの重要なポイントであるように思われる。

肩甲骨とゴルフ
即ち、肩甲骨の下で打つ、という事である。下とは体の内臓の意味ではなく、立った時の上下方向である。肩甲骨の上側、肩に近い方で打つよりも下側、腰に近い方が安定するようである。

一つには、上よりも下の方が、動作の中心が地面に近い事が挙げられる。もうひとつは腰に近い事が挙げられる。いずれも揺れを少なくする効果が期待できる。更に、膝(特に右足)が緊張して上下動が抑えられる効果がある。腰を中心とした動きというのは、安定化のための効果をもたらすようだ。

直線上の力
しかし、この位置はクラブによって少しずつ違う。クラブの長さの違いがこのような違いを生み出しているようである。クラブが発揮するパワーとこれらの関係が安定した力を生みだす。そしてボールと自分を結ぶまっすぐな線を描く。

この線上でヘッドの先に生じる力と、これを支える体の力が直線を作る。

ライオンの狩りとゴルフ
力がある事と力む事は違うので注意が必要だ。また、思ったよりもゆっくりとしたスイングの方が力を生む事にも注意が必要だ。

トップの最初から急加速するスイングでは、失敗する。まずは、ラインを決める、次にそこを狙ってゆっくりと動く、安定した軌道に入ってから加速する、

これはライオンが獲物を狙うのと同じ動作である。遠くからいきなりシマウマに向かって駆けだすような狩り下手のライオンはいないのであって、ゆっくりと近付き、距離を見計らって加速する、これが狩りの基本だ。

量子力学とゴルフ
加速を始めるタイミングは、腕がしっかりと下半身側に行ってからだ。可能なら、トップからボールに当たるまでのフェースの向きがイメージできれば尚いい。実際の運動と違っていてもイメージがあれば、それがスイングの舵となる。

スイングはヘッドの回転運動と体の回転運動の合力なので、量子の重なりと同じように複雑な運動である。なので、ボールに当たるまでヘッドがどのような運動をしたかは分からない。ボールの飛び方を観測する事で初めてヘッドの動きを知る事が出来る。

スイングをゆっくりすると、実際にボールがどのように飛ぶかは分からないし、普通にスイングすると、今度はボールにどのように当たるか分からない。これをスイングの不確定性原理と言う。

ドライバーのような長いクラブになると、スイングの過程でヘッドが遅れてボールに当たるような感じがする。これはスイングの回転運動において、コリオリの力が働いてしまうためである。

2010年11月17日水曜日

練習場より 2010/11/17 - ありがとう

ありがとうって伝えたくて クラブを見つめるけど
ティアップされたボールは誰よりもやさしく
ほら、このスイングを受け止めてる

まぶしい朝に苦笑いしてさ クラブがボールを打つ
舞い込んだバンカーが 始まりを教えて
またいつもの10打を叩くよ

でこぼこのまま バンカーの砂地
サンドの淡いショットは
こぼれた砂は ボールより飛んで
いま 戻ってくるんだ

パーの夢がいつからか
ダボの夢に変わっていた
今日だっていつも大切なスコア
青空も泣き空も晴れわたるように

というわけで、ウッドである。

右足による固定は、強すぎてはいけない。棒状になった足は必要なクッションを失う。右足の反力はトップを作るまでは必要ないし、スイングの始まりでも必要ない。

それは手が下の方に来たときに必要となる。ゆっくりと狙いを定めるように、軽く動き始めたヘッドが加速し始める時に高さを固定する。

と同時に、ウッドを打つ時に必要なのが背中側の意識だろう。ウッドは、肩甲骨の下で打て、これが大切なようだ。上手くいかない時は、肩甲骨の上側で打っている。

もちろん、早く打とうとしては何をやってもダメだ。振り急ぐとヘッドが安定した軌道に投入されにくい。軌道が不安定になるとボールへのヒットがミスしやすい。肩で打つと言うと、肩や肩甲骨の上方が意識されるが、アイアンよりもスイングプレーンに角度がない(地面に対して並行方向に近い)ウッドでは、背中の下側を意識した方がいいようだ。

ちょうど、肩甲骨の下くらいがスイングの中心になればいいように感じる。この意識があるとヘッドの遠心力に対して、それをひっぱる力が背中に感じられる。外へ出ようとするヘッドの動きに対して突っ張る感じがする。とりあえず肩甲骨の下で打つ感じだとウッドが良い感じだったのでここに記す。

その理由は知らない。

2010年11月16日火曜日

練習場より 2010/11/16 - 999

人はみな ゴルフの海を見ながら旅に出る。
想い描いたフォームを追い求めて、
果てしなく旅は長く、
人はやがて、フォームを追い求める旅のうちに永遠の眠りにつく。

フォームは死に、フォームは生まれる。
その終わる事の無いフォームをスイングは走る
終わる事の無いコースの上を
夢と希望と野心と若さを乗せて
今日もスィングは走る。

そして今、ゴルフが新しいフォームの旅立ちを告げる。


クラブが変ればスイングも変わってゆく。何故だか知らないがこのクラブだけは苦手だ、というクラブがある。同じアイアンならばどの番手でも似たような重心位置やバランスで作られている。それでもこの番手は苦手だけどこれは好きというのがある。長さの違いは、持ち手の身長やバランスと密接に関係するだろうからそれもありなん、と思われる。

それがウッドとなるとアイアンとは更に違う顔を見せ始める。例えば、車の運転でも時速40kmでカーブを曲がる事は出来ても、時速200kmの速度となると難しいだろう。

これは基礎が出来ていない事、低速度では見つからない欠点が、高速度になって顕著に表れた一例に過ぎない。欠点というものはこうして見つかってゆく。レベルが上がってゆく程に見つかるものかも知れぬ。

直感力 私が囲碁から学んだ生きるということ - マイケル・レドモンド

基礎と基本の違いについてはこの本を読んで考えた。

欠点についてはゴルフのスイングも同じ理屈であるから、スィングは出来る限り低速度である方が望ましい。しかしゴルフでも低速度過ぎると体のバランスが取り辛くなる。ゴルフのスイングでは最低でも二つのタイミングを取るためゆっくり打つのは、スイングを分解した時のタイミングが分かっていない為、実は難しい。

難しいのはスイングにかかる時間が長いからであり、フルスイングであれば、短時間のバランスの中で、例え狂っても短時間となり大きな誤差を生まない。逆に時間が長いと誤差が大きくなる。0.5秒で5cmの狂いは、2秒では20cmになる拡大するからだ。

これらの理由から高速で振る事になるドライバーやウッドが難しいのは速度が出過ぎる為であり、ゆっくりと振る事が多いピッチやアプローチが難しいのは低速である為と分かる。

この時、バランスを取るのに重要なのが右足である事に気付いた。右足はスイング中のバランスを取るだけではなく高さも作っている、左右と上下動の二つの誤差に関連する場所だ。

右足で高さを固定する事によりフォームは安定する。安定したフォームはボールへのミートを確実にしてくれるし、前方への突っ込みや、早過ぎる右への巻き込みも防止してくれる。スイング中に右足で高さを作るとは、物理学チックに言えば、上から下へ向かう力の反力である。この反力はキックする力として感じられる。

とまれ、スイングは、自転車に乗るのと同じように、体に覚えさえないといけない。打つとは、こういう感覚だと体に覚え込ませるものだ。

肩によるスイング、右足によるキック、ゆったりとしたスイング。

2010年11月6日土曜日

練習場より 2010/11/06 - アトラトル

ものを遠くに飛ばすのは物理学の問題です。これを実現する道具としてはトレビュシェット(投石機)やアトラトル(投槍器)があります。これらの仕組みを見れば、これはゴルフへの応用が可能です。

これらの道具の特徴は、腕の先に対象を加速するもう一つの関節が加わる事で、最初の加速運動(円運動)に続き、それよりも小さい円運動が上乗せされることです。

円運動は、半径が小さいほど加速に必要な力は小さくて済みます。二重の円運動をすることで最初の加速に加えて小さい円運動がそのスピードに上乗せしてより早いスピードを加算します。ゴルフでは、最初は肩から手首までの動きで、それよりも小さな円運動が、手首からシャフト、ヘッドまでの運動となります。

最初の円運動の中心は、肩になります。トップ位置から、肩の運動が始まります。スイングの始まりは、トップ位置にある手首が下に落ちる事ですが、これはゆっくりでよろしいです。ここはゆっくりでいいのは、正確な位置にある事が大切だからです。ここでゆっくりと動くことは、静止した物が動く時に一番大きな力が必要である事と急激な加速は方向性の安定を確保できない事と関係しています。最初の動きだしは方向性を決定する準備段階であり、これはゆっくりで構わなく、その目的は停止しているクラブヘッドを重力と肩の運動により、加速するための準備を完成させる事です。

手首が自由落下に従って落ちてきたら、いよいよ、クライマックスであるクラブヘッドの運動が開始されます。このとき、クラブヘッドは手首よりも上の位置にあり、その角度は45°程度でしょう。ボールに達するまでに加速に使える角度はボールと腕の角度が90°、手首とクラブヘッドが45°はあるでしょう。この二つの角度の差は手首がボール位置に近付くにつれて小さくなってゆき、ボール位置で二つの角度はどちらも0°になります。

小さな円のほうが、誤差が生じる角度が小さくてすみますし、他の部位が固定されていれば、手首からヘッドまでの円運動だけを考えればよく、大きくぶれる可能性は小さくなります。ゴルフではよくいわれるスイングプレーンという大きな円がありますが、それよりも肩から手首までの円運動の円周上で第二の回転運動があるというイメージです。

太陽の周りを地球が回っているのが肩から腕とすれば、手首からヘッドまでは月のようなものです。このとき、トップからゆっくりと肩から手首までが動き、その先にある手首からヘッドまでを半径とした回転運動という二段階の動作となります。加速に加速を載せるという二段階で行います。ダフリというのは、第二の円運動が早く動きすぎているとも言えます。

さて、トップに位置付けるまでがしっかりできれば、基本的には、スイングはトップを作るまでの動きのリバースになりますが、これは正確ではありません。トップを作る時とスイングするときでは体幹の動きが全く違うので体の動きから見ればリバースではありません。

このような段階的な運動であると理解するよりもクラブを持ってもっとも自然な動きを試行錯誤する方が正しい動きを体に覚えさせる事が出来るでしょう、しかし、力を与えるのに明らかに物理法則に反した考え方で行っていれば、それを見つけるのも難事でしょう。

もし物理法則と相反する事を書いているようなら、アリストテレスでさえ間違いを犯しているのですから、笑ってご指摘ください。

2010年10月23日土曜日

GOLF 2010/10/23 - 水木しげる

水木しげるさんは、南方の戦場で腕を失うほどの大変な苦労をされた。そこで多くの戦友とも辛い別れをしただろう。現地の優しい人達の看病で無事に帰国することもできたが、そこは辛い思い出の地でもあったろう。後年、そこを訪れた水木さんはどう思ったか。

亡くなった戦友たちの事を思って塞ぎこむかと思えばそんなことはないんです。違うんです、笑ってしまうんです、もう愉快になってきて笑いが止まらんのですよ。生き残ったというだけで愉快でたまらんという気持ちになるもんなんです。

たしか、そんな話を読んだ記憶がある。

Golfも同じだ。

すぐそばで友人がチョロったりミスったりしたらどう思うか?可哀そうで同情してしまい僕も落ち込むと思いますか?もうね、愉快になってきて笑いが止まらんのですよ。のらくろが言っていましたね、「ああ、愉快、愉快」、そのセリフがぴったりなんですよ。


さて、そんな自分たちのゴルフで、相手のミスに本気の雄叫びをあげ、ミスしませんように、成功しますように、と祈るようなGolfをする日が来るとは思いもしなかった。

僕の目標は90台前半、これを達成したかったが少し苦しそう、だけど90台は固い。前半が終わって4人の合計が200ジャスト、残りもこの調子なら4人で400を切るという目標が達成できそうだ。400切りはいつもいっしょに周る4人の共通の目標であった。全員で400以内のスコアにしながらも、各々、相手には勝ちたい、という面白い話になってきた。大叩きはするな、しかし、俺よりも少し悪いスコアでいてくれ、という訳だ。

後半も順調に進んで6ホールが終わって+2、他のみんなも調子がいい。このまま行けばハーフ40も切れるし、全員で400切りも達成できそうだ、と思っていた。

そう思っていたのだ、残り3ホールをダブルボギー、ボギー、ダブルボギーで終わらなければ。結局あと1打が足りなかった。たったの一打である。これは誰か一人の責任にしてよい話ではなく、全員に問題があるのだ。誰か一人が空振りをしなかったりパットを成功させていれば達成できたのだから。

またKのスコア計算が非常に精度が悪いことがわかってきた。どうも老齢により、加減算というよりも計算式の立て方そのものが怪しいのだ。だから彼のアドバイスに従ってここはダボでも十分だよというのを聞いていると、後で計算してみると想定とは違ったスコアになる。

とりあえず自分としては、
・私のゴルフクラブには私の100%のスイングを受け止める能力はない
・スィングの基本は手首の固定にある

この二つを忠実に守ろうと最後まで努力したし実現もした。その点はスコアも内容も満足している。ただ、笑いのこみあげてこない、全員でスクラムを組むようなゴルフも楽しいもんだという事を初めて知った一日であった。

One for all, All for one.

2010年10月21日木曜日

練習場より 2010/10/21 - prepare the HORAI attack

私は今まで個人的にスイングの道を追及してきました、しかし、遂に出会ってしまったのです。今まで感じてきたスイングの違和感からついに解消されました。

ふとしたきっかけで知り合いになった人がいます。その人はゴルフについて驚くような理論の持ち主でした。彼はアメリカな人ですが、若い頃に交通事故に合ってプロになる事を断念したそうなのです。その事故でゴルフが出来なくなった悔しさで独自のゴルフ理論を展開するに至ったそうです。あのタイガーウッズも知っている人で、一緒に写っている写真を見せてもらった事があります。

彼から教えてもらった言葉なのですが、スイングには軽く打とうが力んで打とうが、絶対に緩んではいけない場所がある、んだそうです。極端な言い方をすれば、そこだけを意識して打てばボールの安定性は劇的に向上するそうです。

私は今まで究極のスイング理論を探求してきたつもりですが、彼と出会ってそれが終わってしまいました。彼の理論こそ、私の追い求めていた究極の理論なのです。

彼に教えてもらった通りに練習を重ねる事でスコアアップも果たしました。実際に試していて気付いたのですがこれは禁断のスイングです。しかも、簡単な意識改革とやる気だけでそれを手中に納める事ができるのです。

さて、今回、この門外不出の理論をみなさんだけにこっそりお教え致します。自分のスイングを見つめ、それを改善したいと願っているのでしたら、いますぐ私にコンタクトしてください。今だけです、通常価格12800円の所を5400円の特別価格でこの情報をあなたのもとへ。

あなたのゴルフ人生を変えるこの理論と出会ってみませんか?

Enjoy Your Golf!



というような話に騙されてはいけません。そんな魔法のような理論はこの世にありません。政治、ビジネス、人生、そしてゴルフ。どこにも魔法などないのです。魔法は我々の手中にはありません。我々人類は魔法ではなく科学でこの21世紀を切り開きました。

ゴルフは物理学と心理学と人間工学に基づいた理論で語り尽くす事ができます。私達は科学的に証明されたゴルフスイングを遂に開発しました。

この科学の秘密を知りたくないですか?これは論文でも発表され、特別な人々によってその正しさが証明されています。それを読むことであなたのゴルフスイングは劇的に変わります。科学的に実証されたものですから、誰でもそれを手にする事ができます。

ただ事情はお話できなくて申し訳ないのですが、この論文は限られた人にしか公開されていません。今これを読んでいる方はとても幸運な方です。ここで出会えたのも何かの巡り合わせだと思います。ですからあなたには特別にこれを読む権利をお渡しします。

この論文の内容をあなただけにお届けします。まずはメッセージを下さい。全てはそれからです。

Science Your Golf!



というような話に騙されてはいけません。

主よ、ゴルフの悪魔に魅入られた者達を救いたまえ。神によってこの世が作られた時、牧童たちによってゴルフが始められた。神はこれを大変に愛されて、地上のあらゆる所に川や池や砂地を作られた。

それを見いていた悪魔が神に次のように言った。神よ、人間たちがゴルフに興じているので、そのうち彼らは神への感謝を忘れてしまうでしょう。

すると神は言った。見よ、人はゴルフによって更に神をほめたたえ、悪魔を罵るであろう。

ゴルフを行う人はスイングの前にこう言った。おお神よ、我に力を与えたまえ。スイングの後にこう言った。なんてこったい、悪魔め。

さあ祈りなさい、神はゴルフの中に全てをお造りになられた。神のご加護を。

ひとつのボギーにひとつの免罪符を、ひとつのバーディにひとつの寄付を。

さぁ我がゴルフ教会に寄進しなさい、それがあなたのゴルフを輝かすのです、アーメン。

May God Bless Your Golf.




なんて与太話は置いておいて、さてと、そろそろゴルフの真髄を語ろうじゃないか。

スイングする時に手首の角度というものがある。これはスイングをしている間は常に固定しておく、それだけを意識する、これが新しいスイングである。手首の角度、肘ではない、を固定しその角度を維持したままトップを作る。トップからのダウンスイングへの切り替えし後は、腕が最下点、ボールとインパクトする直前、に達するまで、左手の甲は正面を向いている。

イメージとしては、腕は出来るだけ外側の軌道を通り、クラブは腕に引っ張られているだけ、クラブはボールとインパクトする直前に垂直方向に向きを変える。この一連の動きは手首が固定化されていると安定する。

スイングでボールに当たる直前に手首を返す動きがある。この時、手首の角度を変える事でこの動作を実現するのはよくない。手首の角度は固定したままクラブを切り返すのがよい。手首というのは重要なスイングのファクタである。これを固定化するというのは安定性のためには重要だ。

さて、手首の角度というのはコックの事である。手首の返しとはリストターンの事である。これを固定せよ、という話が今回のまとめである。

これが究極のスイングとは思っていない。これをスイング論として見れば後退であり停滞であろう。それでも一回の人生である。究極のスイングを求めて更に100を叩き続けるか、理想とは乖離しようとも手首を固めてスコアアップを目指すか、ぞれぞれの道だ。

2010年10月19日火曜日

練習場より 2010/10/19 - 50%の全力

もし君が、みどりのザクに乗るのなら赤いヤツと同じように動かそうとはしないことだ。

エンジンの回転数からして違う。こちらが4000回転も回せばブローアウトなのにあちらは10000回転でも余裕だ。

赤いやつのつもりでアクセルを踏み込めば、こいつはすぐにレッドゾーンでエンジンは異常音をたて始める。シャーシの強度もそれほどないから、震動も激しい。

このみどりの機体は、君の思う全力を受け止めるようには設計されていない。この機体はあらゆる兵士があらゆる場所でそれで十分な活動をするように設計されている。

その違いが分かってないと君は戦場でこいつを使いこなす事はできないだろう。

もし君が、浜崎あゆみ(仮名)の夜のお供を命じられても断れ。君の普通は当たり前だが、例え生涯最高のパフォーマンスを発揮したとしても、きっと彼女を満足させる事は出来ないだろうから。

彼女の海千山千の経験は、想像する限り、君の全てで当たったとしても、なんら功を奏すまい。

もしかしたら、本当の彼女は違うかも知れないので、そこに賭けてみてもいいが、恐らく君は、嘲笑と失笑と絶望の朝を迎えることになるだろう。

ゴルフクラブも同じだ。

この汎用丘陵決戦兵器もまた、多くのゴルファーに合わせた設計がされており、君の全力を受け止められるようには出来ていない。

汎用であるとは、君のくせを許さないということだ。くせをなくして使うことで初めて威力を発揮できるように設計されている。

プロは自分の体格、筋肉、筋肉の質、くせなど含めて自分専用の(あかい)クラブを持っている。しかしそのクラブでさえ、彼、彼女らの100%を受け止められるかは疑問だ。おそらく100%のスィングを受け止めパフォーマンスを発揮するクラブなどこの世界に存在しないだろう。

それはクラブ開発者の見る夢だ。

プロでさえ一般に売られているクラブでは十分な成績を残す事はできないだろう。自分専用のクラブなら簡単に出来る事でも、誰もが使えるように調整されたクラブでは難しい。自分のクセを強く出さないように加減してクラブの許してくれる範囲で使ってゆかなければならないから。

昨日買ってきたそのクラブも、中古屋で見つけたクラブも、どれもこれも君の100%を受け止めるようには作られていない。せいぜいが50%、それがクラブの限界だ。

それ以下であれば、クラブは期待された通りの性能を発揮する。その能力だけでシングルになれるポテンシャルを持っている。

もしそのクラブに君の全力をぶつけるなら、機体はその力に耐えられず、震動を起こし、照準も外れ、射程も合わず分解してしまうだろう。そのような制御不能な機体で戦場に出ても撃墜されるのが落ちだ。

それは十分に良い機体だよ。機体のスペックを十分に発揮できるようにアクセルワークに注意さえしておけば今の君の能力なら十分に受け止め、戦果をあげ、生き残らさせてくれるはずだよ。

アクセルを踏み過ぎてる、熱くなりすぎてる。すると、その機体は君の50%の全力を受け止めるのが精いっぱいだし、疲れきって、ふらふらになった君を助けるだけの能力も持ってはいないんだ。

それを肝に銘じて出撃してくれ給え。

2010年10月13日水曜日

練習場より 2010/08/13 - 青山薫

フックやスライスは、曲がりが大きすぎて到着地点が予測できないのでいただけない。フェードやドローはその範囲が小さく、方向性を限定できる利点がある。

例えば、まっすぐ打つショットは成功すれば素直だが、失敗すれば、右か、または、左となり、リスクが高い。

左に池が待っている時、フェードであれば、失敗しても池に入ることなく、しかも右に行き過ぎることのない計算の範囲に落ち着くボールを打てる、可能性が高い。

さて、左に池、右にOBの場合はどうするんだ、という話もあるが、理想はまっすぐだが、小さな、フェード、ドロー、どちらかを選ぶのも手だ。もちろん、小さなクラブを持つことで飛距離により危険を回避する選択肢もある。

チャレンジホビーで青山薫氏が指摘していたのだが、練習場でこそ、曲げて打てというのは確かに真実だ。幾ら曲げてもいい、確かに。曲げる練習するのは、まっすぐ打つ練習にもなる、確かに。そして、曲げる練習すると、景色が広くなってくる、成る程。


さて、スィングの話である。

ゴルフのスィングも、投槍器と同じ物理法則が働くのだが、肩、肘、手首、ヘッドと3つ関節の関節から構成される3段ロケットになる。肩からのわずかな動きが拡大されヘッドにまで伝達される。

スイングプレーンを思い浮かべると、まるで肩からヘッドまで一本の棒のようにイメージされるが、実際は違う、竹製のヘビのおもちゃのようなものであろう。

http://retro-club.com/hebifue.html

肩からヘッドまで一直線で構成されているわけではない。肘も曲がり、手首も曲がる。

すると、トップにも作り方というのがあって ヘッドが大きく動いて、それに応じて手首が動く。それに応じて、肘が、そして肩が少しだけ動く、と言う風にトップ位置を作る。

打つ時はこの逆だが、力の爆発は、全てが同時に行われるらしい。つまりボールに当たるタイミングで全ての力が最大限で一致しているのが理想だ。

ヘッドの物理特性に応じた方向に動き出す。肩と腕は同じ方向への運動を行うのがよい。どちらかが先行すると、残されたほうがブレーキとなり、速度の低下、でなければ、力が違うベクトルに分散し抜け方向性に影響する。

腕は、体の真下を通るイメージだが、僕の場合、それより上、つまり、前、を通っている事が多い。これは、脇が締められてないという感じでもあるし、腕が横方向へ回転しようとしている感じもある。肩が遠回りをしている感じでもあるし、ボールを真後ろから打とうとする観念みたいなものがある。

ヘッドがボールの飛方向に対して垂直になるまで体は前のめりにならない方がいいと思う。トップの位置からまっすぐに下せば、クラブのフェースがボールに垂直になる軌跡がある。

更に構えた位置にクラブのヘッドが戻ってくるためには、とにかく、おしりの穴の位置で調整するのがよい。

ダフリについては、おしりが下がらないようにするのが効果的だ。トップは、上体の起き上がりも関係してくるので、おしりだけでは何んとも言えない。

ドローとフェードを意識して打つ練習は、これは面白い。僕は8番アイアンでよくやっているんだけど、兎に角、どんなに失敗してもここまでしか曲がらないを身につけておくと、コースで使う時がそのうち、何時の日か、ある日、突然に来るかもしれない。

2010年9月30日木曜日

GOLF 2010/09/30 - ホウライよ、汝の敵は、ゴルフなり

もうあれから数日経っているのに、僕は練習場に通い続け、目の前には、木々の群れ立つ林がある。左側には池があり、右にフェアウェイをおき、目の前は枯れかけた芝生が拡がっている。その奥に見えるのは、フラッグ揺らめくグリーンだ。

あれだけ人を不快にさせておきながら、2万もの大金をむしり取るとは、許せぬ。

ホウライよ。汝の敵はゴルファーと知れ。いつか征服した暁には、燃やし尽くしちゃる。

スィングがなんだ、気持ちの持ち方がなんだ。そんなものを弾き、跳ね返し、打ちのめし、地べたに屈服だ。芝生と傾斜だけの存在のくせに、とんでもないことしてくれやがる。

攻略?

攻略することに価値があるんじゃない、屈服させなければ許しやしない。正面から、中央の芯を打ち破らなければ、どうして立ち直れようか。

スィングを磨くか、メンタルを鍛えるか、体力を付けるか。それがなんだ、そんな練習して打ち勝った所で何になろう。なろう、なろう、あすなろうなんかじゃないんだ。あのコースに潜む魔物を、それを隠している、芝生を、林を、丘陵を、池を、枯葉を、砂を、風を、空を、全てを白日のもとに晒し、打ちのめしてやる。

ホウライこそは許さん、決して許さん、必ず許さん。


「希望の橋は地獄へと続く、絶望の橋は家路へと続く。」


利根川橋を越えてホウライへと向かった、利根川橋を渡り家路についた。次こそは、絶望に落ち込まぬ、せめて、悔しいとか、惜しいとか、その辺りで・・・

2010年8月31日火曜日

練習場より 2010/08/31 - トップへの意識

トップを作る時に違和感を感じるとその後のスィングにも影響する。その影響のために安定感を喪失しそうだ。

ではそうならない為に、どういうトップの作り方がよいかというと、人ぞれぞれと言うべきか。

自分のトップの作り方に目安が出来たのでここに書いておく。

  1. フェースは早めに後ろを向かせる。それにより手の甲は体の正面を向く。これはクラブの運動する方向を後ろ方向に向かせるためのもの。
  2. トップは両肩を中心に始める。その後はそれをキープする感覚で作る。実際は崩れるかも。
  3. 違和感がない事を確認しながらトップを作るようにするので、基本ゆっくり。

トップの位置は2の要件によりあまり高い位置にはならないと思うが、結局は好き好きと思う。横峰さくらちゃんのようなスィングがあるのでトップの位置に正解はないはず。体の固さも強く影響するだろうし。

トップで両肩が固定されている所からスィングが始まる。ここで両肩が分散する必要はないだろう、と思われる。よって、両肩と腕とその先のクラブが中心となってスイングを構成する。

この両肩と腕とクラブヘッドの「時間の異なり」は大切な気がする。スィングは全て同じ時間の中で流れるのだが、おそらく頭が把握するよりもヘッドの到達は遅れている。

これは肩から腕、シャフトまでが一直線ではない事に起因している。クラブはしなるので尚更に一直線ではない。しかし、脳は一直線であると単純に思い込んでいる。

そのため脳がインパクトすると想定している時間と実際にヘッドがボールと当たる時間は違う。この遅延を意識し、時間差があるという事を感覚する事が大切じゃあるまいか、と思うのだが、大変に主観かつ根拠なしなので、話半分である。

自分の感覚では、スィングは体の右側でインパクトが終わるものだ。両肩を中心にトップを形作り、そこからスィングを始める、感じとしては先に下に降りた両肩はクラブヘッドがボールにインパクトするまで、その場所でその到着を待ってあげなければならない。

待つと言ってもそこで停止するのではない。遅延を意識しタイミングを合わせると言う事だ。

こういう打ち方に変えると3の要件によって昔のようなひたすらブンブン振り回すという事が出来なくなる。練習場では力いっぱい振り周して汗をかくというより、たんたんとたくさん打つ様に変わった。まぁそれでも汗はかきますわね。

2010年7月31日土曜日

練習場より 2010/07/31 - 投槍器

投槍器(とうそうき、アトラトル)という道具は、狩猟した動物の骨などで作成され、一万年前から使われていた人間の技術の象徴である。

投槍器の仕組みは、槍をより遠くに強く投げるための仕組みであり、手の延長にあって、第三の関節を作るものである。

これは野球のピッチングの延長でもあり、手首から先の動きがさらに誇張されたものである。投球ではボールが手から離される寸前に手首のスナップが効かされるが、同じように投槍器も動く。

基本的な加速は、手首までの動きで作られるが、実際にボールを投げる動作を試してみれば分かるが、肩から肘、肘から手首と次第に加速が大きくなる。

これは内側(肩)ほど大きな円運動をしているが、その外側(肘)に第二の円運動があり、更にその外側(手首)に第三の円運動があるといった具合で、複数の円運動によって加速を生む場所を確保していると言える。

外側にある(より小さい)円ほど加速されるのは、加速にテコ(たぶん)の力を使うからで回転している方向に対して更に小さい円で加速を加算する。よって、上位(より小さい円)に行く程、遅れて動かすのが道理で、この時間のずれを上手く使うほど加速の上に加速を加算する事になり、上手に力を与えていると言える。

一万年前から使っている人類が使っている投槍器は、ゴルフのクラブに姿を変え現在に至っている、という話しである。

さて、大きな円運動の中に小さな円運動があるという話をすれば、誰もがきっと太陽と地球と月の関係を思い浮べるだろう。肩の円運動を太陽の周りを公転する地球に例えれば、手首の円運動は地球の周りを公転する月である。なお右肩と左肩と二つある所がいかにも楕円軌道の焦点に見える。するとケプラーの第2法則が示す通り、近点に近いほど速度は増すはずである。これがスイングスピードに影響しないはずがなかろう。

つまり、ゴルフスイングは円運動ではなく楕円運動であると認識を改める必要があるかも知れない。むろん人間の体で作り出す軌道だから真円はありえないけれども。


さて、トップの作り方には、こつがあろうはずで、今日見つけたのは、ボールとクラブヘッドとの関係である。常にボールとクラブを見えない糸で結んでおき、この見えない糸を意識しながらトップを作ると、切り返しからスィングするまでがスムーズになる。

これは人それぞれの話ではありますが。

2010年7月10日土曜日

練習場より 2010/07/10 - 全英オープンによせて

石川遼が、Tiger Woods が、Tom Watson が、Phil Mickelson が、St. Andrews の地で最高のパフォーマンスを展開している時に、僕もまた練習場にいた。

今日、これまでの歴史上、最高の練習ができたと思っている。もちろん、史上最高の僕の練習だ。練習の前に全英オープンをちょろっと見ていったのが良いイメージを生んでくれたんだろう。遠い地で挑み続ける彼らの姿が地球の反対側で僕にも影響しているなんて彼らは夢にも思うまいよ。練習場でなら僕は Tiger にも負けない。史上最強の打ちっ放しer だ、と妄想するくらい上出来だ。

スィングのためのスタンスは、クラブと身体で三角形を作るものだ。この三角形は感じ的には鋭角的な方がよいようだ。

そして重要なのは肩と腕の運動であり、この二つがスムーズに動くように気を付ける事が大切だ。この二つは連動するが、一緒に動くわけではない。外側からみたら肩と腕は一緒に動いているように見えるが、一本に繋がった構造はしていない。

肩と腕の付け根である関節がどれだけスムーズであるかは重要だ。肩関節の動きがクラブ運動の障害とならないようにスムーズに力を逃がす事。クラブの重心方向にスムーズに加速する事。腕は重心を最大限に使うためにイメージとしては鉛直垂線の方向に運動する事。

方向性はお尻の穴で決める。簡単にいえば、ぎゅっとしておけば体は固定されるので方向性が安定する。

これが本日の最高のパフォーマンスを得られた Tiger をも凌ぐと自負する打ちっぱなしだ。

GOLF 2010/07/10 - 筑波国際 - パタリロ

golfに行ってきました。

天気はかなり良くて汗をかきながらのプレイ。でも、時折の風が涼しかった。

このゴルフ場は、アップダウンがあり平坦な位置からのショットもあれば、右足上がり、下がりのショットも体験できる。次のショットのために、今のこのボールをどう打つかは考えなければならない。

R&A(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)のルールに抵触し強制的に支払うだけがペナルティではない。自発的に一打を損しなければならない。自ら進んで払うペナルティとしての一打は、実に貴重だ。

ライが悪いから、これをペナルティとしてどの方向に打つか、このままグリーンを狙うのか、それともライの良い場所を探すのか。次に打つライを探し回る、というのがもしかしたらゴルフの本道かもしれない。


今回はアイアンの改善が体感できてよい内容だった。勿論スコアは悪いしパターやドライバーはえばれたものではないんだが。それでも最重要課題であるアイアンのその方向性については改善できた。Best ではないが Better であった。

最悪なスコアでもゴルフをする。OBとウォーターハザードなら池を、池とバンカーならバンカーを。悪い選択肢の中から Best を choice してゆく。

さて、練習場ではボールの正確性とミスヒットにおけるぶれの小ささを目指した。アイアンは正確に飛ぶ事、ミスしてもその被害が小さい事、この二つが目標である。

ミスヒットしても方向が正しく、距離が少しだけ短かったり長かったりするのなら許せる。方向が明後日ではこれは救いようがない、どうしようもない、打つ前から対策ひとつ打てない。

勿論、距離も方向もどちらも Best なのが理想だが、ミスから逃れられないのであれば、方向が正しく距離でミスする方が許容できる。

ピッチで正確性を出すためのコツは、なるべくスタンスで腰を高くする、ということにある。ボールに近く立ち、垂直鉛直線に近い軌道になる方がスィングが縦振りとなりぶれが小さく抑えられる。シャフトが短いのだからボールに近づくのは当たり前だが姿勢を低くしないよう注意も肝要だ。


スコアは重要だ。だが、スコアだけではない。同伴者に勝つ。それも、圧倒的に勝つ。相手の最高の GOLF に勝つ。そのためには、スィングの時に近くに立ったり、話かけたり、自分の前のホールのスコア申告が違うんでないかと喋り続けてきたとしても、勝つ。

私は勝つ。相手に地団駄踏ませて勝つ!相手の最高の斜め上を行く。そうでなくてはならない。そういう心構えで勝つ。なんとしても勝つ。

そう、僕はパタリロになりたいのだ。

2010年7月6日火曜日

練習場より 2010/07/06 - おしり

おしりの穴というものがある。

これの使い道にも色々ある。それなりの人生を歩んできた方なら、使い方の二つや三つ、四つや五つくらい思いつくだろう。

さて今日からその一つにゴルフのスィングを加えていただきたい。

スィングする時にもおしりは非常に大切なのだ。

以前、ゴルフクラブの重心とスィングの方向の関係が大切である事を述べたが、このような物理特性というのは人の体の側にもある。

人の体には腕を振りやすい方向というものがある。腕を右から左に振るのに体の下を通るのと横を通るのでは動かしやすさが異なる。これは、人体の骨格、関節、筋肉による特性である。

おしりの穴を締めると下半身の動きにある程度の制限を与えることが出来る。これも人体の特性である。これにより、腰が動き過ぎるのを防ぎ、股関節を固定化する事が出来る。

(あくまで個人の感想であり、効果・効能を保障するものではありません)

股関節が固定化すればショットは安定する。

スタンスでは、まずボールに対してクラブを構える。ボールとクラブの位置から地面に対して斜めの円状の軌道がスィング軌道である。この円状の範囲をスィングすればダフリは起きない。

クラブをトップの位置に持ち上げる時にクラブが次に動く方向が確定する。そのクラブの方向が、腕と体幹の角度を決める。その角度が腕を一番振りやすい角度になっていればエネルギーロスの少ない効率的なスイングとなるはずである。

クラブの長さによって腕と体幹の関係も変わり角度も一定とは言えない。この角度、ダフることなく最高速を期待できるスィングのトップを決める重要な要件だ。

スイングの時、おしりの穴は締まっているか?

もしそうしていれば、スィングでミスしてもあまり大けがにはならないはずだ。股関節の締まりが解けると、ボールの飛び先は予測不能となる。

スィングで一番重要なのは方向性である。距離はその次だ。良いスィングとはミスしてもケガが少ないものを言う。少なくとも、僕はそう思う。

さて定例会直前の現在の最新最高スィングをここに公開した。定例会メンバー諸君には覚悟を求めたい。これまでの実績から、今の俺、上手いんだぜ、と威張れっても信用しないであろうが、まあ驚け。定例会では結果をお見せするとしよう。

岡田 JAPAN だって結果を残したのは追い込まれてからである。たぶんだが、俺だって!

2010年6月12日土曜日

GOLF 2010/06/12 - 筑波国際CM


(ボールを)打ちっぱなし、
(ティーを)差しっぱなし、
(フェースを)開きっぱなし、
(相手の意見に)流されっぱなし

小さなようで大きな話
シャンクばかしじゃスコアも悲しい

ぱなしはなしって話です



というわけで、前回よりもさらに悪いスコア。
パーの数は増えたがバーディの数は減り。

Kにパットのコツを習い気に入った。

コツンといういい音をさせなさい。
振り切りなさい。

という教えだ。これはいい。

だが、スコアは標準偏差がひどい事になっている。パーの値を0として、二乗平均平方根を取ってみると、標準偏差が求まるはずだが、これを計算したらひどいばらつきになるだろう。

sqrt( (x-par)^2 + ..... )


さて、スィングする時というのは、関数 f(x) に似ている。方向と距離、バンカーや風などの状況を入力したら、後はスィングのみに集中しなけらばならない。

集中とは新しいパラメータを受け付けない、という事だ。これは、集中している時は無防備であるワープ前のヤマトと同じである。だが、それで本当によいのか、という疑問はあるだろう。

実行を開始すれば終了するまで応答を返さず反応もなくなる同期関数よりも、常に現在の状況を監視でき必要ならキャンセルする事もできる非同期呼び出しの方がより良いではないか、は当然の疑問だ。

そこで、ゴルフのスィング中に変更を加える事が可能であるかを考えてみよう。スィングスピード 40m/秒。時速にして 144 km/h。スィングに必要な時間はスィングの孤の長さを 3m(打球に当たるまで)とし 40m/s が 1m の移動に要する時間は 25ミリ秒、速度 0 km/h からの加速を考慮し 150ミリ秒 で 3m 移動するとしよう。

人間の神経の反応は、神経の伝達速度に依存するから Aα線維の速度が 120m/秒(120cm/1ミリ秒)、体の中を入力、反応、出力に必要な伝達距離を 1.5m としても 10ミリ秒 もあれば 1反応できそうだ。しかし実際に測定してみると1回の反応に 100 - 200ミリ秒 程度らしい。

詰まり、反応速度が 200ミリ秒では、1回のスイングの途中で反応するのに間に合わない。反応できるとしても、打ち始めのわずかな瞬間だけである。

これらの時間計算から、ゴルフのショットではスィングを行っている間に新しい情報を入れる必要はない、という結論に達する。理由は入れてもフィードバックする時間的余裕がないから。

集中力は、情報に臨機応変に反応し続けるとともに、情報をシャットアウトする能力でもあるわけだ。要は集中して打ったのなら後悔も少ないはずだろう?という話になる。

こうなるとあらかじめ入力する値が必要なわけで、スィングすると決める前に必要な情報は収集しておけ、という当然の帰結に至る訳です。
It is no use crying over split milk.
and, do my best next time.

2010年5月15日土曜日

GOLF 2010/05/15 - 筑波国際ヤシマ作戦

「7番アイアンを持っているじゃないか。」
「ドライバー…。どこ狙えっていっているんですか、こんなところで。」
「それはこっちのせりふだよ。どこに打とうといっているんだ、7番アイアンで。」
「僕は、僕はもうドライバーを持たないって決めたから…そう決めたから…」

「そうか…ティ区域外が公になったんでね。フェアウェイに俺の居場所はなくなったんだ。以来ここでパター練習している。」
「こんな時にですか?」
「こんな時だからだよ。チップインもいいが、やはり最後はパターで決めたいからね。」
「最後…」
「そうだ。ティ区域の外にティを立てれば、人は全て2ペナルティするといわれている。R&Aゴルフルールで。それを止められるのは、ティ区域からショットできるドライバーだけだ。」

「スプーン!?ティも立てずに!」
「自爆する気!?」
「スプーン!」
「トップ、全開…」
「う、ぐっ!」
「ボールは…」
「スプーンっ!」

ズドーーン!

「何てこと…」

「ドライバー、俺はここでパット練習することしかできない。だが、君には君にしかできない、君にならできることがあるはずだ。誰も君に強要はしない。自分で考え、自分で決めろ。自分が今、何をすべきなのか。ま、後悔のないようにな。」

「バンカーに、直撃!」
「パーオン、融解!」
「まずい、トリプルボギーが丸見えだわ!」
「ドライバーはまだなの?」
「ティー、拒絶。」
「だめです、ボールがもうありません!」

「続けて。次の方から打ってください~。」
「打たせてください!僕を、僕をこのドライバーで打たせてください!キャディさん…」

「なぜここにいる。」

「僕は…僕はウッド初号機のパイロット、アマチュアゴルファーです!」


というわけでゴルフに行ってきた。ゴルフってのは、なんとも難しいものでまた駄作なスコアを作ってしまった。

スィングは前よりもずっとよくなっていて、幾つかは今の自分としては完璧なものを打つ事ができた。それがスコアに結びつかないのは、それより多くのミスをしているからである。

ショットのミスは、本当はどこかで取り返さないといけない(リカバリ)。その取り返し方には色々な方法がある。が、それについてはまたの機会に考えるとして今回の反省すべきはショットが上手くいかない理由である。

今回のコースは、山あり谷ありのコースで前足上がりだのつま先あがりだのそういう難しさがあった。しかし、それだけではない。自分の心持に反省がある。

最終ホールにてスコアに期待するものはないし、最後のホールだから好きなように打ってみよう。オーバーしようが、スライスしようが構わないや。納得のいくショットになればいいや、と打ってみたらこれが上手くいって2オンしてイーグルトライだ。

このイーグルチャンスはトライしたが失敗しバーディで終わったがとっても清々しい爽快感で終わった。この結果はショットが2回連続して満足いくものが打てそれがスコアになったのだ。

ゴルフのスイングは、結果によって成功かどうかが決まる。幾ら気持ちよく振れてもボールが明後日の方向に飛ぶなら、ミスをしたのだ。狙った方向に思った距離だけ飛んだのならそのスィングは成功したのだ。

この最後のコースで初めて知ったのだ。僕のそれまでのショットは「自分から遠慮して打っているショットだった」という事を。

何かに遠慮して打っているショット、というのは飛びすぎないで欲しいとか、失敗しないで欲しいとか、そういう否定的な願いで出来ているんだろう。何かに遠慮している、その何かを問題にしているのではない。遠慮していては、よい結果は残せない。踏み込め、ぎりぎりまで。

自信などと言うあやふやなものを持てという事ではない。自信と言うものは誰にも実は正体なんかないもので自信があるように見えるのは、ただ見えているだけの事なのだ。

もし自信があるというなら、それは、どこまで踏み込んでいいかを知っている、それより先に行ってはいけない場所を知っている、でなければならない。

ここまでなら安全、その先は危険、だから何処からどう引き返せばいいかを知っている、それを自信という。それが、根拠のない思い込みであっても自信と言う。だから自身の正体は知識なのだ。

では、遠慮しないとは何か、それは相手の懐まで踏み込む事であり、ゴルフのショットならば、打つ方向、距離を決めたならスィングだけをする、だと思う。

何かに、誰かに遠慮して考えることやめない限り、それは遠慮している状態と言える。自信を持つ必要はない、自信など知らないなら知らないでもいい。だが、遠慮はするな。

恐らく気付けば何かに遠慮している自分がいる。ずうっと考え続け悩んでいる自分がいる、それを止めなさい。それに気付いたら、ただ遠慮せずに打てとだけ言い聞かせたい。

2010年5月13日木曜日

練習場より 2010/05/13 - クラブと呼吸の話

シャフトとヘッドの重心の間を結んだ直線方向で安定する。

このクラブの特性は、物理的なものだからこの特性を無視してスィングすることは出来ない。

するとスィングのトップを作るとは、この特性を生かすための準備と言えなくもない。

トップからのダウンはこの直線方向に加速するのが安定を増す。

そこでトップではヘッドからの進行方向は、スィングプレーンを向く、又は、向くための動作が準備できている場所がよいだろう。

これはフルスィングでもハーフでもクォータでも同じ。

トップの位置(切り返す前)は、加速方向が決まっていなければ作れない。

加速する方向が決定すればショットの安定も得やすい、安定するとは言えないが。

さて、トップではもう一つ呼吸が大切だ。

トップでは、一旦、息を切るのが良いと思うがどうだろう。

吸、止、吐の3要素からなる呼吸では、

吸いながらスイングするというのは無いと思う。
すると吐くか止めてやる事になるんだが、スイング時は吐きながらするのではないか。

よってトップでは一回呼吸が止まらなくてはならない。

これを無意識でやるにしろ、意識してやるにしろ、呼吸も大切に関係していると思う。

2010年4月27日火曜日

練習場より 2010/04/27 - クラブの話

ゴルフクラブというのは魔法の杖ではなく この世界で作られた道具だから 優れて物理的な特徴を持っている。この物理特性を無視して運動させてもその能力は十分に発揮できまい。

ゴルフクラブの特徴は、長いシャフトの片方の先にヘッドが付いている事である。

野球のバットやテニスのラケットと異なる点の一つは、野球のバットは長い軸の延長線上に重心があるが、ゴルフクラブは延長線上に重心がないという点である。そのため、クラブを地面に水平にすれば、重心の大部分を占めるクラブヘッドが鉛直線方向下向きに成ろうとする。つまり何処から見ても均等な位置に重心があるのではなく偏った一方向に重心があるのである。だからグリップの傾きが異なれば運動も異なるのである。

シャフトは人間からの力が加わる部分だが、ヘッドはクラブの動作上の中心となる。クラブを地面に水平にして上下に振ってみれば感じられるのだが、シャフトの軸線とヘッドの重心とを結んだ直線方向に動かすのが一番スムーズに安定して高速に動作する。

クラブの特性としてこのシャフトとヘッドの重心を結んだ直線方向が一番加速しやすい。

するとその物理特性はスィングにも影響するはずである。

しかし、ゴルフのスィングでは、単純な直線運動ではない。トップからフィニッシュまでの間にシャフトの軸をヘッドは追い抜いてゆくなど、円弧の回転に加えて軸回転も発生する。

この追い抜き動作を手首や腕で操作して制御するのはヘッドスピードから言えば ほとんど無理だ。意識的にそれを制御するにはヘッドスピードが速すぎるのだ。意識的には、シャフトとヘッドと結んだ直線上にずっと加速している感じの方がまだいい。

トップでこの直線の方向を決め、直線上に加速してダウンする。ここに加速している意識でいるとボールに当たる時には、ボールの飛方向に対して垂直になっている。そしてフィニッシュするとヘッドがシャフトを追い抜いているという感じだ。人間の体の構造上、シャフトがずっと前を向いたままヘッドが後ろにあるまま右から左(レフティでは逆)にスィングする事は不可能ではなかろうが、体に相当な無理をさせるはずである。つまり、ほっとけばヘッドは回転するわけだ。

このあたりは感覚もあるので其々の人で感じ方が違うんだろうが、ゴルフクラブの二点の重心(シャフトの軸とヘッドの重心)を意識したスィングというのは、ヘッドを効率よく加速させるために必要であり、物理特性への考察も大切なスイング要素だと思うのである。

これはクラブを作っている人達には明白な事だろうと思うと、今更のような気もする。しかし複雑なゴルフクラブの運動というものは単純な科学に全て置き換える事などできまい。だから物理特性に明らかに反しないようにクラブは作る、そしてそこからどれだけの能力を引き出すか、付け加えられるかはゴルファーの試行錯誤に委ねられているように思われる。

2010年2月13日土曜日

練習場より 2010/02/13 - 足裏の意識

体には重心があって丹田が体の中心だと言う話もある。上半身というのは腰の上に弥次郎兵衛のように乗っているものだから、頭は人間の体の中では重心を上に上げている構造物で 頭の所作が全体の重心に与える影響は大きい。

ゴルフのスィングは、クラブの重さを重力の力を借りて加速し、円運動の遠心力に対しては体と頭の重さの反力で対抗する。遠くへいこうとする力に対抗するのは、上半身である。

この運動において、重心がずれないことは大切だ。トップやダフりの原因となるしクラブに当たらないこともある。肩や腰の向く方向もずれている可能性も高い。では、重心位置を人間はどうやって感覚しているだろうか?

僕の貧相な知識で考えると三半規管だ。これで重力の方向と体の傾きを把握する。しかしこの感覚はあまりに処理され過ぎて意識しにくい。これは簡単な話で歩いていてこけそうになった時に意識なんてしてたら本当にこけてしまうからだ。この自律化された運動能力は余りに乱暴な重心の移動に対しては自動的な制御で介入する。

これは素晴らしい自律性なのだが、時たまスイングの邪魔をする原因になる。運動能力は自律して行われその信号の出力は筋肉のコントロールも含めて高度なシステムで行われるがそこに意識が入り込む余地は非常に少ない。

それは食事と同様で意識してやっている事と無意識(自律)でやっている事を比べればその数量はケタ違い違う、断然に無意識化で行っている方が多い。人間が意識して出来る事は口に入れて咀嚼して飲み込むまでだ。消化し吸収し毒物を除去し排泄をするまで、喉を通った瞬間から意識して出来る事は何もない、排出の時刻をわずかにコントロールできるだけである。

では重心の数少ない入力に何があるだろうか?

これは、足裏の感覚 だろうと思う。地面との接点には莫大な情報がインプットされている。足の前後左右、これが二つ、義足や障碍のある人は少し変わるが。

この8方向からの感覚の入り方から重心を掴むことは可能だ。足裏に意識を持ち重心を安定させる事は出来そうだ。スィングの初めから終わりまで足の裏で感じる圧力で重心が動かないように意識する。

これで、重心の安定がスィングの安定に結びつき足裏に意識を集中させる事が肩や腕などから余計な力を抜くことにもなる。下半身から安定を意識する。

あるとき、スィングが安定しなくて嫌気がさしている時に、ふと踏ん張って打ってみた。この時の足裏の感じを体験しておくのは悪い事ではないと思っている。

2010年2月3日水曜日

練習場より 2010/02/03 - 両腕を一つにしてスイング

練習を重ねてゆくと、上手い下手は別にして、自分なりの軌道が見つかってくる。これは思い込みや勘違いをしているもので自分がまっすぐと思っている軌跡がスライスを生み出す事もある。

クラブが生み出す軌道は感覚として合点がゆく場合もあれば、論理的に予想と合致する場合もある。いずれにしろ、秒速40mの運動に対して人間の動きが其れに追い付く事はない。だから体の方がひっぱられているはずである。よって自分なりの理解というのは、恐らく当たってはいまい、という予測はかなりの確率で正しい。

その証拠として理由も分からずフックが多発する。これがドロー、フェードならまだ許されるがフックだのスライスだの、超弩級だから堪らない。

新しい何かに変えようとしてるので昨日までの形に戻せない。どうしようもなくなると理論体系にすがり付きたくなるが、元に戻せる類のものではないから 試行錯誤を重ねて新しい調整が叶うよう努める。例えば、ショットにおいて、真後ろから直線的な軌跡で打とうとする。真っ直ぐに侵入すればボールも真っ直ぐに飛ぶだろうと考える。

しかし感覚がまっすぐと訴えている場合、体の動きの見落としや無意識の調整は含まれない。真っ直ぐな積もり、に過ぎない事もある。真っ直ぐな積もりが、実際は腰の回転等によりアウトサイドインの軌道で、つまりスライスとなる。

それで訂正しようと後ろ気味にトップ位置を取ろうとしたら左肩の回転と右腕の動きが連動して今度はインサイドアウトのフックとなってしまう。

これらの解決法は、「両腕を一つのもののように同調」をイメージにする事で、それは結局 両肩を主導としたスィングにする事である。そのこつは「両脇を浮かせない」に尽きるのだが、ここで重要なのは両腕の伸び。両腕が伸びた状態では上体の沈み込みでダブりやすくなるから沈み込まないように注意する事。沈み込みは、大概は力みから起きる。

かように、練習中は妄想が浮かんでは消え、消えては浮かび、まるで行く川のうたかたの様。

行く川のながれは絶えずしてしかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかとまたかくの如し。