人はみな ゴルフの海を見ながら旅に出る。
想い描いたフォームを追い求めて、
果てしなく旅は長く、
人はやがて、フォームを追い求める旅のうちに永遠の眠りにつく。
フォームは死に、フォームは生まれる。
その終わる事の無いフォームをスイングは走る
終わる事の無いコースの上を
夢と希望と野心と若さを乗せて
今日もスィングは走る。
そして今、ゴルフが新しいフォームの旅立ちを告げる。
クラブが変ればスイングも変わってゆく。何故だか知らないがこのクラブだけは苦手だ、というクラブがある。同じアイアンならばどの番手でも似たような重心位置やバランスで作られている。それでもこの番手は苦手だけどこれは好きというのがある。長さの違いは、持ち手の身長やバランスと密接に関係するだろうからそれもありなん、と思われる。
それがウッドとなるとアイアンとは更に違う顔を見せ始める。例えば、車の運転でも時速40kmでカーブを曲がる事は出来ても、時速200kmの速度となると難しいだろう。
これは基礎が出来ていない事、低速度では見つからない欠点が、高速度になって顕著に表れた一例に過ぎない。欠点というものはこうして見つかってゆく。レベルが上がってゆく程に見つかるものかも知れぬ。
直感力 私が囲碁から学んだ生きるということ - マイケル・レドモンド
基礎と基本の違いについてはこの本を読んで考えた。
欠点についてはゴルフのスイングも同じ理屈であるから、スィングは出来る限り低速度である方が望ましい。しかしゴルフでも低速度過ぎると体のバランスが取り辛くなる。ゴルフのスイングでは最低でも二つのタイミングを取るためゆっくり打つのは、スイングを分解した時のタイミングが分かっていない為、実は難しい。
難しいのはスイングにかかる時間が長いからであり、フルスイングであれば、短時間のバランスの中で、例え狂っても短時間となり大きな誤差を生まない。逆に時間が長いと誤差が大きくなる。0.5秒で5cmの狂いは、2秒では20cmになる拡大するからだ。
これらの理由から高速で振る事になるドライバーやウッドが難しいのは速度が出過ぎる為であり、ゆっくりと振る事が多いピッチやアプローチが難しいのは低速である為と分かる。
この時、バランスを取るのに重要なのが右足である事に気付いた。右足はスイング中のバランスを取るだけではなく高さも作っている、左右と上下動の二つの誤差に関連する場所だ。
右足で高さを固定する事によりフォームは安定する。安定したフォームはボールへのミートを確実にしてくれるし、前方への突っ込みや、早過ぎる右への巻き込みも防止してくれる。スイング中に右足で高さを作るとは、物理学チックに言えば、上から下へ向かう力の反力である。この反力はキックする力として感じられる。
とまれ、スイングは、自転車に乗るのと同じように、体に覚えさえないといけない。打つとは、こういう感覚だと体に覚え込ませるものだ。
肩によるスイング、右足によるキック、ゆったりとしたスイング。
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