2010年7月31日土曜日

練習場より 2010/07/31 - 投槍器

投槍器(とうそうき、アトラトル)という道具は、狩猟した動物の骨などで作成され、一万年前から使われていた人間の技術の象徴である。

投槍器の仕組みは、槍をより遠くに強く投げるための仕組みであり、手の延長にあって、第三の関節を作るものである。

これは野球のピッチングの延長でもあり、手首から先の動きがさらに誇張されたものである。投球ではボールが手から離される寸前に手首のスナップが効かされるが、同じように投槍器も動く。

基本的な加速は、手首までの動きで作られるが、実際にボールを投げる動作を試してみれば分かるが、肩から肘、肘から手首と次第に加速が大きくなる。

これは内側(肩)ほど大きな円運動をしているが、その外側(肘)に第二の円運動があり、更にその外側(手首)に第三の円運動があるといった具合で、複数の円運動によって加速を生む場所を確保していると言える。

外側にある(より小さい)円ほど加速されるのは、加速にテコ(たぶん)の力を使うからで回転している方向に対して更に小さい円で加速を加算する。よって、上位(より小さい円)に行く程、遅れて動かすのが道理で、この時間のずれを上手く使うほど加速の上に加速を加算する事になり、上手に力を与えていると言える。

一万年前から使っている人類が使っている投槍器は、ゴルフのクラブに姿を変え現在に至っている、という話しである。

さて、大きな円運動の中に小さな円運動があるという話をすれば、誰もがきっと太陽と地球と月の関係を思い浮べるだろう。肩の円運動を太陽の周りを公転する地球に例えれば、手首の円運動は地球の周りを公転する月である。なお右肩と左肩と二つある所がいかにも楕円軌道の焦点に見える。するとケプラーの第2法則が示す通り、近点に近いほど速度は増すはずである。これがスイングスピードに影響しないはずがなかろう。

つまり、ゴルフスイングは円運動ではなく楕円運動であると認識を改める必要があるかも知れない。むろん人間の体で作り出す軌道だから真円はありえないけれども。


さて、トップの作り方には、こつがあろうはずで、今日見つけたのは、ボールとクラブヘッドとの関係である。常にボールとクラブを見えない糸で結んでおき、この見えない糸を意識しながらトップを作ると、切り返しからスィングするまでがスムーズになる。

これは人それぞれの話ではありますが。

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