2015年6月18日木曜日

練習場より 2015.06.18号 - 平行である必要はない

人間というものはゲン担ぎが好きである。キリのよい数字も好きである。アリストテレスが真空を嫌い、ピタゴラスは無理数を嫌った。それにも相当の根拠はあったのだが、現在は否定されている。

人間は自然の中に人間らしさを見つけたときに安心感を得るのだろう。素数が好まれるのも同様であろう。自然の中にある不自然さであったり、自然の中にある人工的なものを好むのは脳の自然な性質だろう。

角度は90や180度の方が綺麗な気がする。89や176度では中途半端な感じがする。1月1日が昨日とも明日とも変わらぬのに特別な感じがする。そういう感覚を人間は持っている。平行でないよりも平行な二直線の方が気分がいい。

いずれにしろゴルフは人間のやることであり、人間も動物である以上、スタンスが飛行線と並行であるというのは思い込みであろう。平行であるほうが良いという根拠などありはしない。

好き嫌いでしか語れない思い込みは捨てるべきだろう。人によって、また体調や、スタンスによっても、構える方向は目標に対して平行であるとは限らない。あらゆる人にとっても常に同一の角度であるはずもない。

すこし斜め気味である方が自然かも知れない。ばっちし平行である人こそ珍しいはずだ。角度にしてたった3度かも知れない。ややオープン気味であったりクローズ気味であったりする方が、殆どの人にとっては自然だろうと言う話。

  • 外足荷重によりかかとで体を支える。
  • 胸より下を腕が通るように構える。
  • 腕は自然の動きを一切妨げないよう力を抜く。
  • トップからスイングに移行するときは左足内側の収縮から始める。
  • スイングの軌道、特に腕が常に飛行線と並行に動くとは限らない。

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