右膝を怪我して以来、スキーはしていない。スキーは片足にかかる負荷が分散できないからである。雪山はスノーボードに変えた。これなら両足を使えるので片足だけに負荷がかかる状況を軽減できる。それでも庇うという習性から逃れられたわけでなく、常に膝に負荷が掛かる動きを避けるのが癖づいた。
右膝を庇うために、基本的には右膝は真っ直ぐにして、横からの力を受けないようにする。前後の力以外は掛からないようにし、もし掛かったらたちまちそれを回避する動きをする。そういう意識付けは強い。
これは歩き方にも影響した。膝を真っ直ぐにするので脚も真っ直ぐにする。歩き方は足のかかとから踏み込まない。かかとから踏み込むと衝撃を膝で受けることになる。そうではなく足のつま先にある足球から接地する。親指側から着地し、ゆっくりとかかと側に体重を移動する。
こうして、もし接地で膝を捻りそうになっても咄嗟に対応できるようにしておく。体重を左から右に移すのは右ひざへの負担がないことを確認しながら行う。そういう段階を踏むことでもし捻りそうになっても直に元の側に体重を戻せる。
足の構造と障害 | asics.co.jp
このようなクセが付いたために、ゴルフのスタンスでも、足を真っ直ぐにしていた。足を平行に構えるので、内足に重心を乗せていた。本来は外足荷重であったため、疲れてくると自然と外足荷重に戻っていった。
4スタンス理論で重視される内足荷重と外足荷重の違いは、本来の性質というより、つま先の向きと思われる。
- 内側に閉じている
- 平行である
- 外側に開いている
更に言えば、X脚か、O脚の違いかも知れない。骨格の付き方が自然と荷重の方向を決める。
内足荷重、外足荷重は、つま先側に荷重するか、かかと側に荷重するかでも決まると思われる。つま先側に荷重すれば内足荷重である。かかと側に荷重した場合はどちらでも可能だ。
- つま先側への荷重(内足荷重)
- かかと側への荷重(内足、外足荷重)
人間は疲れてくると、自然とかかとに荷重するようである。そうした方が体全体の負荷を下げるらしい。これは足の内側の筋肉が疲労して、つま先を閉じていられなくなるのとも関係しているようだ。
つま先を平行にし、内足荷重、つま先荷重のスイングを、つま先を開き、外足荷重、かかと荷重に変えればスイングも大幅に変わる。
内足荷重 | つま先荷重 | つま先は平行 | X脚 |
外足荷重 | かかと荷重 | つま先は外側に開く | O脚 |
これはもちろん、これまで庇ってきた右膝への負荷を高める可能性がある。故にどうしてもマン振りができない。すると軽く振るしかなくなる。漫画じゃあるまいし、この膝が壊れてもいい、この一球だけは300ヤードをオーバーしてくれ!という事など出来るわけない。まずは膝を保全するのが本能に刻まれた最優先事項である。
という訳で、本来の外足荷重に戻してスイングすると格段にスイングが良くなったように思える。これまでの内足荷重は様々な部分に余計な負荷やっ障害物、運動に対する反力、斥力、ブレーキになっていたようだ。それが取り除かれて、非常にスムーズに運動できるようになった気がする。
これまでのそれはまるでアトラスが地球を背負ったままスイングをしていたようなものである。それらの重石がなくなったのでとても潤滑に動くようになった。
これは上手くなったんじゃないかと自負するが、それを試すコースは7月まで延長である。
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