波が一致した場合は、波は加算されて大きくなるが、複数の波のタイミングがずれて一つの所で重なり合わなければ、力は合成さないか、あるいは負の方向に合成される。
スイング時の波をフーリエ変換すれば、小さな力の合成である事が分かるであろう。またスイングを微分してみれば、単純な加減速の運動なのか、それとも何度も発生する力が波状攻撃のように繰り返し合成されて発生しているかも分かるかも知れない。
体はトップの位置から次の順番で動いてゆく。
- トップ位置からの肩の動き
- 脇腹の動き
- 央腹筋の動き
腹筋が中央から左を向くように動く時、体は全体として左に開く。これは力の開放と言ってよい。これらの動きが波のように右から左へと順次伝わっている過程で起きる。
クラブの動きは体の動きと比べると異なる振幅で遷移する。体の動きを一定の波とすれば、クラブの動きはそれよりも遅く動き出し、加速して、体の波を追い抜いてゆく。
クラブが体の波を追い抜く時、体の波とクラブの波がインパクトで合力るのが望ましい。ドライバーの場合、体の波が先にインパクト位置に入り、その後からクラブが追いつくイメージである。その時、追いつくまでに体が先行すれば力は合成できない。
ボールの位置が左足のつま先側にあるのはこの遅れに対する許容幅を定義しているからである。中央位置で体の波に追いついた時にクラブの速度が早すぎるため中央からつま先までの時間差が発生するのである。
しかし、いずれにしろ、追いつくまで体は開いてはならない。そのため、瞬間とは言え、体の波を止めたまま後ろに追い越させるイメージが必要となる。
これがタイミングが合わせるという事だろうと思う。タイミングが合えば波は合力される。異なる二つ以上の波が総員合わさるのが重要と考える。
力がばらばらである場合。
力が波として一致した場合。
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