2014年9月6日土曜日

GOLF 2014.09.06号 - 練習場の最低がコースの最高である。

練習場での最高のショットがコースで出る事はない。どちらかと言えば練習場のミスショットばかりである。

練習場の素晴らしいショットがコースでも出れば、結果はまるで違うものになるだろう。

何故こうも違うのか分からない。コンクリートの練習場と芝のコースでは地面からの反力が違う。これはアスファルトと砂浜を走る時の違いと同じかも知れない。また練習場とコースでは平らさと斜面の違いも考えられる。

練習場でやったことを再現しようとするが、どうも違う。練習場ではここまで酷いショットはなかったはずである。どうやら手首を曲げると肘も曲がっていたようだ。手首を曲げる事に意識が行って、腕を伸ばす感覚を失ったらしい。

この感覚のずれがなぜ起きるのか。時間も場所も気持ちも違う。練習場にはまっすぐな方向に向かってラインが引いてある。コースにはそれがない。コースには魔物が棲むと言われる。練習は人を裏切らないと言うがゴルフコースでは平気で裏切るのである。

恐らく芝なのだろう。芝の上で歩く事も動く事も練習する場所がない。コース以外に(公園はあるが)慣れる場所がない。

  • コンクリートの固い床
  • 平らな床
  • クラブが滑る人工芝
  • 打ち出す方向のライン
  • 何度も打てる球数

さてコースでは3オンを目指している。3オンと言う事は18ホールで18*3、合計54。パターは18*2=36、90が目指すスコアである。

だが実際はこのスコアにはならない。もっと悪いのである。バンカーに入れれば1打+、ラフや林に入れれば戻すために1打+である。距離が足りなければ1打+。これでは3オンなぞ未達必至である。

1打のミスを1打で取り戻せば0である。しかしそうはならない。1打のミスを取り戻すのに少なくとも1打+である。都合2打である。それで済めばスコアはそこまで悪くはならない。

何がスコアを悪くするかと言えば、ミスが多い事ではなく、ミスが続く事である。ひとつのミスが次のミスを呼び込んでいるに違いない。負の連鎖である。これが問題である。

ミスは無くならない。しかしミスをする事とミスが続く事はたいぶ景色が違う。これが由々しき事態である。ではどうすればミスを断ち切れるのだろうか。さらに言えばミスを失くす事がゴルフなのか。

精密機械と呼ばれる人が強いのは、どの業界でも同じである。ならば人間は将来にはコンピュータに駆逐されるのだろうか。

もちろんプロはそうであろう。しかしアマチュアは少々違うと考える。チャレンジして成功すべきがプロなら失敗はアマチュアの特権である。アマチュアは一位は駄目だが二位を狙うと言う考えはしなくてよい。オールオアナッシングで困らないのである。

ではこのミスはチャレンジした結果かと問えば違うのである。何んら難しい事をした訳ではない。困難なショットに挑んだ訳でもない。

普通に打って、普通にボールが曲がって、普通に林に飛んでゆき、フェアウエイに乗らず、グリーンに乗らず、普通にパターが外れたのである。

不思議である。どうしてこうも上手くないものか。集中力と言えばその通りだろう。緊張感がないと言えばその通りだろう。だとすればメリハリの付け方が下手なのだ。ずうっと漠然なのである。

オンオフの切り替えである。スイッチを入れると言うやつである。それでも次回もまた同様のミスをするだろう。そしてスコアも悪いだろう。僕は本当にゴルフを知らずにいる。果たしてそれはゴルフだけなのだろうか。

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