2016年7月22日金曜日

練習場より 2016.07.22号 - クラブの動き I

クラブは次の3つの点で構成されている。

  1. グリップ
  2. ネック
  3. ヘッドの重心

その独特の形状からヘッドの重心が最も関心を集めるのだが、クラブという構造を見たとき、力を与える場所は、グリップである。重力を最も受けるのはヘッドの重心である。

そして、もっとも人間がその運動を意識できるのがネックである。ヘッドの重心に意識を持つことが誤りの元であるように思う。ネックを意識すべきだと思う。何故なら、結果的にボールに力を伝えるのがヘッドだとすれば、もっとも安定して運動しているのはネックである。

クラブの重心が、シャフトの延長線上から外れている点がゴルフクラブのユニークさだと思う。この対称性のなさがゴルフクラブの独自性であり、重心の位置と運動の中心となるネックが違う軸線上にあることが、トルクを生み出す。

スイングで最も人間が意識するのはネックの振る舞いであって、グリップとネックとの間に働く力と比べれば、ヘッドの重心など、付随するおまけのようなものである。その運動の大部分はシャフトが生み出しているのであって、クラブヘッドは重りに過ぎない。

グリップとネックの運動を感得できるようになれば、恐らくスイングは変わるんだろうと思う。

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