今までも冬のゴルフ場は何度も経験した。だけれども、これほどまでに寒い日は始めてだ。天気予報によればこの冬最大の寒波が訪れているらしい。東日本の日本海側では20年ぶりの大豪雪らしい。
スキー場にいる方がましと思ったゴルフは始めてだ。カートの乗って移動していると、リフトで山頂に向っているような気がしてきて、もう区別もつかない。ああ、グローブの歌が聞こえて来たよ。冬のゴルフを少し考えねばならぬ、と初めて思った。
さてゴルフである。コースと練習場は違う、というのは今回のテーマである。お昼休みにコースの練習場に行って打ってみたのだが問題ない、いつもの練習場でのスイングになっている。
それが午後のコースに出た日には。
これを K はスイングの問題じゃないと謂う。アドレスの問題だと云う。自分の感覚からすればスタンスがおかしい。どうやらオープン過ぎるらしい(オープン、体が開く、前を向き過ぎている、ボールの飛行線と並行ではなく、進行方向の側で交わる)。もちろん、オーバスイング、オーバトップもある。
平常心、冷静、そういうもので治るようなら苦労はいらない。算数のテストを見て、ケアレスミスばかりね、もっと気を付けて計算しないと、と子供を叱る母親と同じで、子供からすれば、なんの事やらだ。
コースでのノウハウが決定的に不足している。コースと練習場の違いが把握できていない。打ちたい方向と体の向きが並行かとか、つま先下がり、つま先上がり、左足下がり、左足上がり。こういう応用がいる。
もうひとつの違いが足裏への応力である。練習場のコンクリートの上でスイングするのと、砂浜の柔らかい砂の上でスイングするのでは、土台の安定度が違う。コースの芝もコンクリート程は堅くない。バンカーでは足を固定する為に砂にぐりぐりと足を埋め込むものだが、芝生ではやらない。
芝はどうだ?芝ではぐりぐりしない。だがコンクリートとは違う。せめて二~三回でいいから足場の確認をしてもいいんじゃないか。スタンスの前に立つという事が出来ていないのではないか。なぜ多くのゴルファーがワッグルをするか。これは"立ち方"を確認しているのかも知れない。僕達には芝生の上で立つという文化がなさ過ぎるのではないか。
あと寒さ対策である。 IT さんが終わった後に見せてくれたジャンバーは本当に温かかった。こちらの来ているジャンバーなど風が吹けば背中まで一気に冷却される。この違いは大きい。寒さを感じるのは皮膚だから、その 1cm 先で暖かろうが、10m 四方が暖かろうが、地球全体が暖かろうが、どれも快適なのだ。
なるほど、金さえあれば暖かな服装というのは実現可能なのだと認識を新しくした。くう、貧乏人は温かい場所に住めと言う結論か。
しかし、こういう寒さを味わう度に、さてラスコーリニコフのシベリア行きであるとか、日本軍のシベリア抑留であるとか、日露戦争時の中国大陸であるとか、どうやってあの寒さの中を凌いだのか、疑問を感じる。
不思議だ、今なら体力を失ってロシアの大地に埋められる自信だけはある。冬のゴルフ場で一晩過ごすと想像すれば、さて生き延びられるのやら。それでも木に抱き着くと接地した部分は暖かくなる。風が通らなくなり熱が籠るので温かく感じるのだ。
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