2016年8月7日日曜日

練習場より 2016.08.07号 - T字の深さ

二点間を結ぶ時に、ゴルフクラブの長さが何に影響するかと言えば、深さだと思う。

T字型のゼンマイがあるとする。肩と背骨でT字型となって左右に回転する仕組みだ。この時、背骨を中心にねじれが発生するが、これは右から左にクラブが軌道するためである。

ここで重要な事はねじれの力がスイングのパワーの源泉ではない、という事だ。クラブに力を与えるためには加速するための移動距離が必要であり、その距離は左右の移動することで発生させるしかない。

これがクラブの長さを決定的する。その時、Tの縦の長さにも影響を与えるはずである。ねじりの中心がどこにあるかは、クラブの長さによって決定される。

このT時の下がどこにあるかと言えば、体の中に納まるとは限らない。ドライバーになると、体よりもっと下に位置する。アプローチならもっと上にある。

深さとはこのT時の縦軸の長さの事である。

いずれにしろ、腰あたりにTが刺さっていて、上半身はそこに支えられて動いている。腰骨でそれを支え、その上でバランスを取っているようである。

もし、腰骨が支えていなければ、上半身の方が腰骨にへばりつくしかない。そうするためには背中の筋肉でそれを行うことになる。ずっと緊張していなければならない。

当然ながら、これは肩こりの原因のひとつになる。腰に上半身がへばりついているためには24時間ずっと緊張していなければならないからだ。

そうではなく、乗っている状態にすれば、バランスが取るためだけに筋肉は弛緩することができる。バランスが崩れた時には緊張し、そうでないときは弛緩していればいい。

これは重力をどう使うかという話でもある。重力を上手に使うならば、上に載せておく方が効率的である。しかし、それには重心を高くして、バランスが崩れやすいリスクがある。

このバランスの崩れやすさはスイングに影響しないはずがない。T時の縦棒を動かさないよう意識することが重要な所以である。スイングの時はT時の縦棒を決して動かさないくらいの気持ちの方が良いようだ。

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