スタンスを決める時には次の言葉をお経のように唱えながら構えなさい。
「胸より下、胸より下。」
両腕が胸の横(サイド、側)を通って胸の下で構えられるのであって、胸の上を取ってはいけない。「わきを締める」とはそういう形のことである。体の横に腕をくっつけるという意識とは少し違う。わきを締めるスポーツはおそらく全部だと思うが、上体が前傾姿勢になる。
両腕を体の横につけると腕も上体の構えに沿って斜めになるとしたものだが、そうはならない。腕は前に出る必要がある。そのときの構えが、わきを締める、つまり、胸の横を通っているという姿だと思う。
この最初の構えがもつ重要性がとても大きい。ここを間違えば、そのあとをどのように修正してもスイングの取り返しがきかない可能性がある。
第二回電聖戦の対 CrazyStone で石田芳夫24世本因坊が放った白59手の敗着が最後まで取り返せなかったように。
正しい位置に腕を配置できたなら、スイングはずっとやり易くなる。またそれでやり易いスイングこそが理に叶っているのだと思う。どのように力を与えるのが最大のパワーになるかと意識すれば「力む」が最上ではない。
更にはパワーの調整もイメージできるだろう。腕はクラブと比べるとずっと短い距離しか動かないことも体感で分かってくる。
こうした試行錯誤が練習の面白さだと思う。
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