2015年3月21日土曜日

GOLF 2015.03.21号 - パットの目覚め

そりゃ何を発見しようが今までの繰り返しに他ならない。練習場で上手くいってもコースじゃ下手なままである。それは何度も繰り返し打つ事を目的とした練習場と一度しかチャレンジできないコースの違いでもある。

それでも、これまでで一番、練習場に近い形のスイングになろうと努力したしゴルフそのものも考えてやろうとした。

そしてパットである。これまでは斜度も芝目も読めないし、読んだところでボールがどう動くかよく分からなかった。分からなかったというより基準とすべき考え方がなかったので打つ手がなかった。

だから自然とまっすぐ打つしかなかったのだけれど、新しい考え方を発見したのでようやくボールは斜面や芝目によって曲がる、曲がって転がるという事を考慮してパターが出来るようになった。もちろんそれは物理学的に正しい考えではない。だが近似値としては十分に通用しそうなのだ。

パットは打ち出した方向にボールが転がる。重力があるのでグリーン上を転がってゆくのである。そしてボールは転がりながら斜面、芝目、芝の重さ、風、ボールの回転方向などの影響を受ける。

そこに次の考え方を取り入れる。これは仮定である。

ボールは転がる勢いがある間はまっすぐ進む。


そうでないことは承知している。ボールは最初からその影響を受ける。まっずぐに転がるなどありえない。

しかしその誤りは些細な事としてネグレクト(無視)してもよい。厳密ではないが、それによって生じる誤差は僅かである。そうするとボールが斜面等の影響を受けるのは転がる勢いが弱まってきた止まる直前に限定すれば良い。

パットされたボールは芝生との摩擦によって次第に推進力を失う。転がる速度が落ちてくると周りの影響を強く受け始める。だから勢いが弱まったボールは曲がるのだ。直線で進むフェーズと曲がるふたつのフェーズを別けて考えれば話しは簡単になる。

  1. ボールは勢いが強い間は一直線に転がる。
  2. 勢いが弱くなるとボールは斜度、芝目の影響を受けて曲がる。

すると、どのあたりまでボールに力が残っていて、どのあたりから力を失うかを考えれば、曲がり始める地点が決定できる。その地点からカップまでの斜度、芝目を読めばフックかスライスか、どの程度に曲がるかが把握できる。それによってどこでボールが力を失うように打てばよいかが把握できる。

この考え方を頼みとして芝を見るようになった。あのあたりで減速して影響を受け始める。するとこれくらい曲がるだろう。そう仮定すれば、このあたりで止まるように打てばいいはずだ、と考えるのである。

K曰く、それはだいたい半分くらいの所から始まるそうである。

こちらとしてはそれだけの距離を読むのは困難だから、当面は残り 20cm だけをそう考えて打つようにしている。

こうしてパッティングが面白くなってきた。これは練習場では味わえない。コースでしか楽しめない。パッティングの上達も期待できる。

とは言ってもまだ4パットが6回もある。スコアはダメである。面白い事、楽しい事と結果は必ずしも一致しない。

でもよき一日であった。スイングに満足した、パターも楽しい。まるで、これが最後の恋である(浜田省吾/二人の絆)。

2015年3月20日金曜日

練習場より 2015.03.20号 - ボディターン

スイングの時に、スタンスからトップまで体は右を僅からながらに向くことになる。この時、手から腕、肩も合わせて右を向いている。

スイングではこれを元に戻す必要がある。この時に、腕で戻すなら手打ち、体幹を使って戻すならそれをボディターンと呼んで差し支えないだろう。

トップは手首から動いて作る。手首がまず動き、次第にそれだけでは足りなくて、前腕、肘、上腕が動く具合だ。これは遠くなるほど長い距離を動くという理屈で、太陽系の惑星の軌道をイメージすれば分かりやすい。

もちろん、最初に手首だけが動いているときでもクラブヘッドは動き出しており、もっとも遠い起動をもっとも長く移動している。

スタンスでは腕は体のずっと下にある。

トップは手首から順次に動けばよい。よって小さくトップを作るならば肩はそれほど動かない。

その時でも、体は若干であれ右側を向いているわけだから、これを戻すのに腕ではなく体幹で戻す。要は体を左に戻す動作である。

スイングの力は左腕と体の左端の部分、左わき腹に集約するようだ。それがあたかも一直線で交差する。

これは体の左側で交差する。最初に体の全体は右を向いており、そこから左肩から、わき腹、腰という風に左側を向かなければスイングにならないが、左腕が体を追い抜く時に、体の全体が既に左に開いていては力が減衰してしまう。

追い抜くのは加速しながらが望ましい。体が先に左を向いているとそれだけ体が移動できる距離が短くなる。それは加速する距離が短い事を意味する。だから体が先に開いていてはいけない。これが左の壁である。

さて、明日はゴルフである。芝生でこの考えが通用するのか。それともその他の理由で朽ちるのか。さて春を試してみようではないか。

2015年3月16日月曜日

練習場より 2015.03.16号 - 胸より下

スタンスを決める時には次の言葉をお経のように唱えながら構えなさい。

「胸より下、胸より下。」

両腕が胸の横(サイド、側)を通って胸の下で構えられるのであって、胸の上を取ってはいけない。「わきを締める」とはそういう形のことである。体の横に腕をくっつけるという意識とは少し違う。わきを締めるスポーツはおそらく全部だと思うが、上体が前傾姿勢になる。

両腕を体の横につけると腕も上体の構えに沿って斜めになるとしたものだが、そうはならない。腕は前に出る必要がある。そのときの構えが、わきを締める、つまり、胸の横を通っているという姿だと思う。

この最初の構えがもつ重要性がとても大きい。ここを間違えば、そのあとをどのように修正してもスイングの取り返しがきかない可能性がある。

第二回電聖戦の対 CrazyStone で石田芳夫24世本因坊が放った白59手の敗着が最後まで取り返せなかったように。

正しい位置に腕を配置できたなら、スイングはずっとやり易くなる。またそれでやり易いスイングこそが理に叶っているのだと思う。どのように力を与えるのが最大のパワーになるかと意識すれば「力む」が最上ではない。

更にはパワーの調整もイメージできるだろう。腕はクラブと比べるとずっと短い距離しか動かないことも体感で分かってくる。

こうした試行錯誤が練習の面白さだと思う。

練習場より 2015.03.16号 - 力は波で左足が反射する

物質とは何であるか、粒子であるのか、それとも波であるか。

観測結果に基づく考察は、物質とは波であるが、確率によって粒子として観測できる。という辺りで落ち着いているらしい。

さて運動が伝わるのも波である。波以外の伝わり方はあるのだろうか。それは知らないけれど、力が伝わるものである以上、スイングでも波として伝わっているはずだ。

アドレスしてスタンスを取りトップをつくり、そこからスイングする過程で、力は体の中を波となって伝わる。

所で、音を消すのに反対の波をぶつける方法があったり、津波に対して防波堤を設置する。波は色々な方法で消すことが出来る。

津波が海岸に近づくにつれて高くなるのは、ひとつに津波の速度が遅くなり後ろの波が追いついて合わさるからだ。

さらに海底との距離や横幅が短くなり、周りを押す力がはね返されて上方向の力となる(津波の波高は水深の4乗根と水路幅の2乗根に反比例)。二重スリット実験にもあるように波は重なると強く現れる。

AM波は振幅変調(波の高さ)を変えることで情報を伝える。FM波は周波数変調(波の幅)を変えることで情報を伝える。

波は伝わるものだけど、同時に屈折、回折、反射、透過、減衰するものでもある。スイング中に体の中を伝わる力は、それがクッションによって減衰するのか、透過してどこかに消えるのか、それとも足が地面に伝え、そこで反射されて、再び体の中に戻ってくるのか。それがスイングに合力されることもあるのではないか。

力を有効に使う点で波として考えるのはとても大切だと思う。スイングの時、左足がどのように力を受け止めるのか。左足はとても重要な働きをしている。力を逃がさぬよう地面を踏み体の中に戻す。

左足はクッションではない。

閑話休題、これ面白い。
Nikon|技術・研究開発|重力波検出(1/3)

これも。
石心の譜 - 読書日記 その4

2015年3月5日木曜日

練習場より 2015.03.05号 - じょうご、スイングプレーン、力み

円錐の頂点に手首がありゴルフクラブが円錐面を動く。この円錐がスイング面のイメージである。漏斗のような形。ロケットのノズルと同じ形。クラブは手首を中心として円錐上に軌跡を描く。スイングプレーンは円盤上ではない。

クラブは手首よりも後ろには行かない。重さは手の前にあり、重力の影響を受ける。クラブを下から支えてるのではない。常に斜め前にあるものを支えているのだ。

肩甲骨は上下に動く。トップで右の肩甲骨が上がりスイングで下がる。

思いっきり振ると言うのは、力みではない。思いっきりは、どこに掛かるのか。マン振りというのは、腕にかかる力だろうか、腰の動きだろうか、背中だろうか。

優れたスイングは下半身が微動だにしない。それがマン振りであってもだ。故に思いっきり力を入れるべきは下半身である。下半身を動かぬように固定することが乃ちマン振りである。力みは速度には役に立たない。しかしスイングの安定に必要と思われるのである。

両足が動かない事。そのように固定する事。両足を筋肉で縛る。スイングの軌道に力みはいらない。