2014年9月23日火曜日

練習場より 2014.09.23号 - 肘の畳み方

スイングを妨げるもっとも大きな場所はどこか、それは人やスイングによって異なるだろう。例えば左肩の可動域。ここの可動を固定するとスイングの力の逃げ場が失われブレーキになる。

更にブレーキとなるのが左ひじである。肘がまっすぐなままフォロースルーに入ると力を逃がす事ができない。するとそれがブレーキとなりスイングを減速する。故にスイングとは左肘の畳み方である。

どう肘を畳むか。

アプローチ、ウエッジは、左肘が左脇に付いた時に、左肘がテコの支点のようになり、左脇を蹴るようなイメージで畳み込む。どのクラブでも、左肘を左側で畳む。大切な事は、畳み方によってボールはフックもする。

あくまでボールを打ってから肘を畳むのであってその前ではない。しかしその前から畳む準備をしておかなければ、おそらくボールを打つ前から減速を初めてしまうのである。つまり畳む準備はボールに当たる前から始まっている。

拳銃の機構は Bullet を撃ち出すためのものではない。その変遷は火薬に火を着ける方法の改良や発明ではない。如何に次のバレット(弾丸)を準備するための機構である。cartridge を如何に排出するか、次の弾丸をどう装填するか。打ち出すだけの機構なら単純である。しかし次をスムーズに用意するための仕組みは複雑である。

これはゴルフスイングのフォロースルーと同じだろう。ボールを撃ち出すだけではなく、如何に打ち出した力を解放するか。それが如何に左肘を畳むかにかかっていると思う。

まずスタンスからトップの時に、どの角度で腕が軌跡すればよいかを感じ、これがしっくりとする場所を見つける。それは自分が思うよりもずっと下、かなり下の方を通る。自分が思うよりずっと鋭角である。二の腕は体にまとわり付くように動く。それは惑星のすぐ近くを衛星が通るようなものである。

意識すべきは二の腕、と言うより二の腕の内側、体に近い側である。左肘を折り畳むとは、二の腕の内側が内側から外側に向かう、内側にあった手が外側に行こうとする、左肘を支点として、腕が内から外に開こうとする。その過程で腕は畳み込まれるものと思われる。

この畳み方、畳む位置、畳むまでの軌跡がスイングである。

0 件のコメント:

コメントを投稿