2013年10月26日土曜日

練習場より 2013.10.26号 - 最大点と最高点

ポテンシャルとして持っている力が増えれば比例して通常の威力が増すと考えるのは、想像に難くない。しかしフルパワーを与えるのがもっとも威力があると考えるのは短絡に過ぎる。エンジンのトルク曲線にあるように、エンジンの回転数とトルクと馬力は比例ではない。回転を上げ過ぎると力は垂れてゆく。

反省とは再現する事と言えよう。つま先下がり、かかと下がりは重心の置き方である程度は再現できる。それを練習場で試してみてコースでの状況を再現させてみる。背中の角度を意識する事が大切と思われる。背中の角度によって腕の角度が決まる。ある程度の前傾姿勢を保たなければ駄目なようだ。胸を張った状態ではない。

疲れてくると失敗の可能性が高まる。軽く振ってるつもりでも失敗する。背中の角度を意識しても失敗する。そういう時にどう対応すべきか。どう切り替えるか。

2013年10月19日土曜日

GOLF 2013.10.19号 - 立ち直れない時

起きてしまった。もう自分ではどうしようもない。

修正もリカバリも出来やしない。

途中からそれが楽しくなってくる。

どうでもしろだ。

開き直ってから逆転したという話もよく聞く。

だが、そんな都合の良いシナリオなどない。

何をしようがスコアは落ちる一方だ。

4ホールを終わって34(7,9,11,7)。

8ホールなら68という計算になる。

ハーフで70は固い。

うおお凄いぞ。

どうしたらこんなに叩けるのだ。

SWだけで周ってももっといいぞ。

意味が分からない。

落ち込んだ時の立ち直り方なら10くらいある。

でもどれも効かない。

このていたらく。

野口英世の私には分からないもこんな気持ちか。

だが命が取られるわけではない。

何も考えずにショットしてるとなんか楽しい。

スコアを気にせずにやるゴルフって素敵。

緊張から解き放たれるのって楽だな。

ああ。ゴルフってこうでなくちゃ。

ここで立て直そうとしても仕方がない。

どうせ次もミスをして、同じようなバカみたいなショットを叩くのだ。

どうせ立ち直れない。

おれは太平洋戦争中の日本軍かってーの。

一打あたりのコストパフォーマンスは最高にいい。

同じ10000円払っているとして

40打で周ってきた人は一打250円、50打なら200円だ。

70打なら142円だ。

見てくれ、この高い生産性!

この一打の安さ。

生産性の高さ。

もう言葉なんていらない。

反省なんてしない。

反省して安心したいヤツだけが反省すればいいんだ。

疲れが出てきたらスコアが悪くなる。

腰も足も腕も疲れに耐え切れなくなって支え切れない。

そうかそうか。

疲れてきたらスコアが悪くなるなんて、何年も前から知っている。

それでも、何打か、気持ち良く打てた。

ボールが綺麗に飛んで行ったのを僕は覚えている。

これまでにない打感、ボールの飛翔。

そう、気に入った。これまでにないくらい。

スコアよりもずっといいものを見つけた。

それでいいじゃないか。

2013年10月16日水曜日

練習場より 2013.10.16号 - 右腕の力みと緊張とテンションと

グリップをベースボールに変えてから調子がいい。

もちろん調子がいいから結果もいい訳ではない。

だが色々な発見があって面白い。

グリップには一体感も重要だが本人に合っているかどうかも重要だ。

プロの様な深刻な一打で争うのなら、グリップひとつも経験的にも論理的にも突き詰める必要があるし、それがL吉なものだろう。

だがこちらはアマチュア。

アマチュアの強さは気に入ったら、非論理的でも宗教的でも好んで使える所にある。

スイングでは左腕はパワーを与える重要な役割を持っている。

だからと言ってスイングの間中、ずうっと左腕の筋肉が緊張していればいいものではない。

力みを取る事と筋肉の緊張をほどく事は違う。

力を抜くとは緊張はさせておくが緊張はさせない状態だ。

どうも人間はボディービルダーのような状態がパワーが入っている状態と勘違いするので困る。

スイングでは動の左腕に対して、静の右腕である。

左腕からは緊張を外に追い出す。

左腕には力が入っていないように感じらる方が十分にパワーは与えられる。

一方の右腕は左腕の軌道が外れないように監視する役割がある。少しだてテンションを持っている方がいい。

右腕がテンションは、背中の筋肉で行うようだ。腕の筋肉ではない。

右腕を操る筋肉は腰の方から背中までの筋肉が参加しているわけだ。

これがテンションの正体だとすると、恐らく、腰から下の筋肉にも影響を与えているはずだ。

右腕のテンションが左腕が軌道を外れようとした時に防ぐ。

テンションとは、リラックスした状態であり、力が抜けた状態でもある。

縮まったバネではない、伸び切ったバネでもない。

少しだけ余裕のある糸のようなもので、ピンと張ろうとしたら直ぐに応力を返すいう感じだ。

この右腕が参加してくるとフィニッシュが決まり始める。

右腕が軌道を作るからだ。

そして右腕が参加するとスイングは首から右肩の間が中心になるようだ。

左に動き過ぎるのがガードされるらしい。

2013年10月14日月曜日

練習場より 2013.10.14号 - Secrets of the Master

ゴルフの書籍は、数多くあります。しかし、その多くは技術指南であったりゴルフへの愛情の吐露だったりします。

ゴルフは往々に人生に例えられます。けれどもその割に優れたエッセイは少ないものです。

人生と全く同じとは言えないまでも、ゴルフは人生と似ています。理不尽で不運と偶然の憎しみがそこにはあります。その横をトンボが飛び、わずかな友情と幸運だけがたよりです。

美しい自然や自分ではどうしようもない風、天候、ラッキーとアンラッキーの錯綜、まるで人生のようです。

ですからゴルフを通じて人生そのもののようなエッセイが書かれてもいいはずだと思っていました。

たまたま手にした「ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄」はそんな一冊です。この本から彼のあたたかな視線や笑い声が聞こえてくるようです。陽射しのよいコースで芝の匂いを感じながら歩く、そんな雰囲気がしてきます。

いわゆる人生のひと時に違いありません。

(ボビー・ジョーンズの映画では主役がPERSON of INTERESTの人)

PERSON of INTERESTはお奨め。

(フランシス・ウィメットを描いたグレイテスト・ゲームの主役はトランスフォーマーの人)

P.S.
医者が主人公のまんがは、あんまり多くありません。しかし、人の命をあずかっている重大な仕事ですから、そのドラマはいくらでも作れるはずです。
ブラック・ジャックとは、金属製(昔は革製だった)のコップのことですが、海賊の旗 - あのがい骨をぶっちがえたマーク - の意味もあります。お金をふんだくり、荒っぽくメスを切りきざむというわけで、海賊に見立てたのです。いわゆる「ブラック・ジャック」というトランプのゲームとは関係ありません。

2013年10月8日火曜日

練習場より 2013.10.08号 - ベースボールグリップ

グリップを変えた。

インターロックグリップはやめた。

ではオーバーラッピングかと言えば違う。

これらは、手が小さい人、指が短い人にはお奨めできない。

というわけで採用されたのがベースボールグリップだ。

ものの本によれば左右の一体感に欠けるため方向性に難あり、とある。

そうかもしれない。

だが一体感がないからこそ、左右の腕の役割に気付けるとも言える。

力を伝える左腕。

インパクト後に左腕の軌道を変えフィニッシュの形へとガイドする右腕。

インパクトを終え左腕が左側に突入した時に

右腕がテコの力でクラブに働きかけフォロースルーの形を作る。

これがないと左腕は軌道を変えられない。

この働きを両腕の一体感で自動化するのがインターロックグリップなら、

ばらばらにしておいて意識しやすいのがベースボールグリップとも言える。

意識をすれば安定性は欠く。

だからフォロースルーを意識の上に載せておかないと上手く行かない。

首と右肩が左に突っ込み過ぎないような意識もいる。

この辺りは好き好きだけれども、

ベースボールグリップは一度試しておく価値はある。