2018年9月10日月曜日

練習場より 2018.09.10号 - 凝り固まった筋肉

血流が悪いと言われる。だが血流が止まれば筋肉は壊死するし、病臥にあれば床ずれもできる。筋肉が健全に働いている以上、血流に問題があるとは思えない。

一方で筋肉が凝り固まった状態になるのは事実であるし、マッサージすることで一時的とはいえ解消されるものである。そのような状態を血流が滞っていると比喩するのもそう間違った話ではない。

筋肉が凝り固まる状態には二つが考えられる。ひとつは常に緊張状態を強いられて、弛緩できない状況である。これは緊張状態になっている原因を取り除けばよい。筋肉は随意筋、非随意筋とあるが、いずれも脳からの指令によって緊張状態を生み出す。例えば、強い刺激が脳の発信を一時的に停止したりするのも理解できる。足つぼなどは痛い事で別の場所を緩ます。

それとは別の状況があるのではないか、これが新しい発見である。

筋肉が凝り固まるもうひとつの原因は、主に骨や他の筋肉によって塞がれて、動きたくても動けない状態になっているということだ。常に周囲から圧迫を受けた状態にある。この状況は、凝っている部分だけでは解消できない。その周囲に圧力を掛けている部位があって、この圧力を取り除く必要がある。その原因は主に物理的な配置にあると思われるので、方向、位置や距離を変えることで改善が期待できる。

サウナの後に水風呂に長く使っていると、コリのある部分が特別に感じられるようになる。これは冷たさに対する対抗力の違いだと思うのだが、その位置に対するケアを意識することで楽になる場合がある。

ケアは主に姿勢を変える事で行う。ゆっくりと方向を変える。空間を開けるようにする。距離を変えるようにする。空間が狭いから圧縮される。空間を大きくするように動く。

一般的に、原因には始発点がある。ほんの小さな力でも掛かり続けるとそれに対処せねばならず、様々な筋肉が圧迫を受ける。この連鎖が拡大して広がれば、遂には背中全体が凝り固まる状況を生む。

自分の場合は、それが鎖骨の胸骨関節面にあるようだ。ここに上からの圧迫が続いていたように思われる。上からとはつまり頭である。頭が前方向に出ていると、それを支えるために首も前のめりになる。その重さを鎖骨で下から支えることになる。

これが続けば鎖骨は常に上からの圧力によって身動きできない。鎖骨が動かなくなれば、その影響が首、肩を通して背中全体にまで波及するようだ。

この圧力を取り除くことが筋肉を弛緩させる。

と、同時に歩き方がスムーズになったように感じる。足が前に出やすくなった。もしかしたら、膝のケガと鎖骨への圧迫には因果関係があるかも知れない。

いずれにしろ、姿勢の変化がゴルフに影響しないはずがない。

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