2015年9月25日金曜日

練習場より 2015.09.25号 - スタンスの角度定理

ドライバーというのは自分が思っているよりも小さく振るべきだ。大きいクラブをより大きく振ろうとするのは多分、間違えている。

人間の筋力はクラブによって変わるわけではないから SWも1Wも同じ筋力で振ることになる。これによりクラブに与えられる力は一定と考えられる。

よってヘッドスピードの差は筋力ではなくクラブの長さによって決まると考える。同じ速度で回転するならば半径(R)が長いほどクラブの移動距離は長くなる(2πR)。
R2πR

人間のポテンシャルは個々人で決まっているので、無制限に長いクラブが振れるわけではない。自ずからクラブの長さには物理的上限がある。その限界はクラブの重さと空気抵抗によって決まるはずだ。

クラブの飛距離には次の要因が関係する。
  1. 筋力 - 同じ
  2. シャフトの長さ - 異なる
  3. スイングの軌道距離 - 異なる
  4. ロフト角 - 異なる
  5. シャフトのしなり - 異なる

ドライバーの方が飛距離は大きいのは、軌道距離が長くなれば、ヘッドが加速に使える時間が長くなり、その分だけ加速度を上げる事ができる。ロフト角が小さくなれば、弾道が変わり飛距離に影響する。

よってドライバーを長くするのは当然の帰結である。シャフトが長くなればボールから遠くに立つ。ドライバーはもともとシャフトが長いが、飛ばそうとするので、更に長くしようと腕を伸ばそうとする。自然と遠くへ飛ばそうと大きく振ろうとする。これは正しいスイングとは言えない。正しくなければ力が正しく伝わらないので飛距離も失うだろう。ドライバーは意識して小さく振るくらいが調度いい。

速い速度のものほど力は大きい(運動エネルギー=0.5×質量×速度2)。それを支える土台もしっかりしないといけない。

つまり普段からドライバーで立つ位置は遠すぎるのではないか。逆に SW は近すぎるのではないか。

ボールとスタンスの距離はシャフトの長さだけではなく、クラブのライ角も関係する。ライ角とシャフトの長さからグリップの高さが決まる。グリップの高さが決まれば、前傾の角度とボールの位置も決定する。

1Wはクラブが長いからそれだけクラブの角度は寝かし気味になる。SWは短いので角度は大きく立てた感じになる。そこには体の長さ、腕の長さ、クラブのライ角から、スタンス時の体の傾斜角、腕の角度、ボールと体の距離を公式を使って求めることは可能である。



なお、ボールを置く位置が左右に代わるのは、恐らくクラブのしなりが関係している。しなりが戻る分だけ、ボールを左足の方に置くはずである。

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