飛ばすためには、力んでも仕方がないことをよくよく理解しなければならない。
しかしどうすれば飛ぶのかと思えば、やはり力がいる。
力を与えるには、質量と速度が必要である。クラブの質量は一定だから速度を増やす以外に飛距離を伸ばす方法はない。力を与えるには、力を強くすればいいと考えるのが自然な感情である。
筋力で速度を上げる。
筋肉には瞬発力と持久力があるが、加速度を与えるのは瞬発力系の筋肉だろう。ところで力むというのは長く筋肉を緊張させる行為だから瞬発系の力ではない。
どちらかと言えば、重いものを持ち上げたり、押し続ける時に使う力だ。力を与えたいと言う考えは無意識のうちに質量の大きいものを動かす事を連想するのだろう。F = ma (質量×加速度) であるから間違いとは言えない。ただ生理学的に効果がないだけだ。
飛距離を伸ばしたいなら、加速度を上げる外に腕を伸ばす方法もある。
円運動の速度 = 円の半径×角速度 だから、半径が長くなれば速度も上がる。角速度 = 角度/時間 だから、ボールに当たる時に半径を長くすれば速度も上がるはずである。トップの位置では手首が曲がっていてもそれを直線にする事で半径が長くなる。
つまり結論としては力むよりも、体の力を抜く方が速度には重要である。
トップを作った時に、左肩が右に曲がり、右腹も曲がる。その時に体の重心は右肩の下側に位置する。体の中では、体幹、とくに腹部がもっとも重い。腹部の重量が一番重いのだ。丹田はもっとも重い物が位置している位置であろう。
この重量のあるお腹の動きがスイングで重要になる。トップで右にある重さを、クラブが右から左に行くに従って、お腹の重さも動く。クラブの反対側として動くのがいいかも知れない。左側のお腹もひっこめるくらいの感じがいい。お腹という重い部分がクラブと反対方向に動く。
どこかを意識し過ぎると動きは崩れるものだが、どこか一か所だけや体の中心から外れた所を強く意識すると崩れは更に大きくなるものだ。だから意識のし過ぎはいけない。意識は緊張を継続させ、その部分を力ませる。
さて明日はゴルフである。再び、自分のスイングをコースで試してくる。
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