2012年4月29日日曜日

練習場より 2012.04.29 - 連鎖と同期

右膝より上にある太もも、その内側から体の中を通って肩に抜けるライン。ボールの後ろ側にあるこれが一つの軸かな、という仮定のもと練習してみる。

但し右側を軸にしてもここに重心があると右膝が捻じれるようになって壊れる。そうではなくて、左足に体重が乗り、右膝軸を回転の中心にする、そんなイメージである。回転軸と重心の位置を同じにしない、という感じであり、これは一種の梃子の動きに通じるのではないだろうか。

スイングにはイメージするひとつの動きがある。例えば、左肩でもいいし右膝の動きでもいい。始めにひとつの場所が動き出し其れに促されて動きが伝わってゆく。他の筋肉がひとつ前の動きを受け取り自ずから動き出す、こうして力の発揮が次の筋肉へと伝わってゆく。スイングは筋肉の連鎖によって行われる、と言うイメージだ。

所が実際はそうではないようだ。そうではあるかも知れないけれど、そうとは思えない。どちらかと言えば、ぞれぞれのタイミングを併せるという動きのようだ。

右膝の動きと左肩の動きを同調する、右足の蹴る力と左肩の位置がボールを打つ時のタイミングを合わせる。左手が先に動けば体が右に残っていてフックするし、右足が先に押し込めば左手が遅れスライスする。次々と連鎖する動きとは、例えば鳥の群れであるとかイワシの大群がイルカに追い詰められた時のイワシボールとか、自然界でも幾らでも見られる現象である。

他にも地震を引き起こす地盤の地滑りも、ある一つ点の動きが次々と連鎖してゆくもので、この連鎖が途中で止まればマグニチュード 1 で済むが、連鎖が止まらなければ大地震になる。連鎖と言えば核分裂反応も同じで、一つの核が分裂して中性子を出す、これが他の核に当たり分裂すれば核反応になる。一つで終るならそれだけの事であるが、これが次々と連鎖し短時間の間に一気に起きれば核爆弾になる。これをコントロールし長く続くようにすれば原子力発電になる。

連鎖というのは時間軸で見れば、次々に伝わるのであるから時間がかかるという事である。短時間で連鎖を完了させるのは難しい。しかしコントロールしやすい長所を持つ。それとは別に複数の運動を別々の場所で同時に発生させそれを同期しタイミングよくある点で一致するようにコントロールする。

どちらにしろゆっくり振るというのはこの成功率を高めるために有効な方法だろう。ゴルフのスイングは連鎖反応で起こる運動ではなく同期ではないか、というのがちょっとした発見だと思っていたりする・・・

2012年4月23日月曜日

練習場より 2012.04.23 - トルクと左足とバランスと重心

僕のスイングは言葉で形作られる。

だから本当に達するべき所には行けない。上手くいっても8割だろう。それでもテーマを持ち試行錯誤するのには言葉がいる。僕は言葉でスイングを探している。

クラブは、シャフトの先にヘッドが付いている。そのため重心がシャフトの延長にない。これがトルクという軸を中心に回転する力を生む。つまり、スイングにおいてヘッドは軸上を回転する。それはどのように回転すべきだろうか。

トップ位置から、平均的にゆっくりと回転しながらボールをヒットするのだろうか。それとも当たる直前に急激に回転するのだろうか。これを確かめようと打ってみる。すると分かった事がある。トルクなど意識してスイングしてもダメだ。

だが分かった事もある。左足の大切さだ。ここがガクガクするようでは話にならない。左足が力を支えていないようでは体全体がユラユラする。フラフラして前にずれたり左にずれたり重心が移動してバランスが崩れる。

どうすればよいか、もっとフォーカスするなら左足の太もも内側で、これを中心にしてスイングしてもよい、くらいだ。この左足の振る舞いがスイングを安定させ、方向性を向上する。左足の内側に力をぶつけるイメージでもよい。

そして、トルクを意識する事は出来ないが、ヘッドはある場所で向きを変える。この変える場所を意識する。その場所とはボールに当たる少し前。スイングは左から右に円上にただ回転するのではない。ヘッドがある時点で急激に向きを変える。トップ位置からヘッドが回転しているわけではない。ボールの直前で向きが変わる運動だ。これを手首のスナップと呼んでもいいし、コックと言ってもいい。ここで腕はもっとも伸びる。

スイングでは重心はかかとに掛かっている。つま先に重心があると前のめりになるからだ。前のめりの体勢では肩はバランスを取るのに使われるので自由に開くことができない (人間の体はバランスを優先する)。するとスイングの後半でクラブは肩に邪魔されて減速する。力を逃がす場所がないからである。それが次第に肘を引いたり、速く肩を開く遠因となる。

かかと側に重心があれば肩が開く事が出来る。すると肩が後ろに逃げてクラブの動きを邪魔しない。クラブはスムーズに動き停止する。体幹もスイングの流れで自然に開く事ができるようになる。

ともあれ、スイングには左足も参加させてやれ、と言う話しだ。

2012年4月21日土曜日

GOLF 2012/04/21 - 宮崎駿の叫び

普通にミスをして100を切りました。

ショットでのミスは失くせない。しかしミスしてもどのショットも満足できた。今のスイングならこれで充分だ。という内容であった。

2月に雨が降る中をゴルフ場へと向かったが、多くの意見に流されゴルフをキャンセルした。雨の中ではやりたくないそうである。これが空気というやつか。日本が太平洋戦争に向かったのと同じように空気に流されてしまった。俺は孤軍奮闘、海軍の3羽烏、海軍大臣米内光政、海軍次官山本五十六、軍務局長井上成美の如く頑張ってみたのだがどうしようもなかった。彼らの気持ちがよく分かった気分である。

2月にキャンセルした為か、3月は雪でクローズ、4月の一回目は雨でまたキャンセル。断固行くのだという意見は打ち消された。

東北大地震の時に宮崎駿が叫んだ声のようには届かなかった。今こそ仕事を止めちゃいけない、こういう時だから描かなければならない。

絶対やんなきゃだけですよ仕事は。もう一回会議やって欲しいですね、来られるやつは来いって。家の事情があるやつは申し出ろってそれでいいじゃないですか。だけど生産現場は離れちゃダメだよ。ちょっと釈然としませんね全然。

みんな来られたのになんで会社休みにするの。

誰が混乱するんだ、誰が混乱するって言ったんだ、何が混乱するんだ。休んでしまった方が混乱だよそりゃ。

封切りは変えられないんだから守るために頑張ってんだから多少無理してもやるべし。

生産点を放棄しちゃいけないですよ。生産点は映画を作っている現場ですから。こういう時こそ神話を作んなきゃいけないんですよ。多少揺れても作画してたって。
(ふたり「コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎駿×宮崎吾朗~」)

そういう声は打ち消された。そしてやっとゴルフだ。前日の打ちっぱなしはスイングが崩れていた。ドライバーはスライスの連続。それでも、いいスイングだったと、そう思っている。

それで98ならまあよい。パットも少し良くなってきた。後半に置いては、クラブにはトルクがあるんだよな、とそう思いながらやった。

最後のホールでみんなが崩れた。というか秘かにスコア作りをしたんだと睨んでいる。Kなど10くらい叩いてましたよ、ありえねー。本人は否定しているが、そりゃ姑息~。

全ての状況証拠がそれを示している。まさしく大陪審を開いて問い詰めたいくらいだ。

2012年4月13日金曜日

練習場より 2012.04.13 - 体を開く

トップは本当に重要である。

何故ならトップこそがスイングの力の源になるからだ。トップを作る時に体の筋肉はそれぞれの部位が伸びたり縮んだりする。伸びる場所は主に、左背中、左肩、左腕、右胸であろう、縮む場所は主に、左胸、右腕、右背中であろう。

この時に右背中の筋肉は後ろに動き背骨との間で縮む。これは右腕を後ろに引いているためである。この縮んだ筋肉が大切である。スイングが始まれば縮んでいた所は伸び、伸びていた所は縮む。だから、この入れ替えはスムーズに行われる必要がある。

特に重要で意識すべきは右背中であり、これが正しく縮む事が重要だ。それと対応して対角にある左胸も縮む。この二つの縮みは、伸びることになるのだが、共に協調し、正しい角度で開き伸びる必要がある。

もし力んでいたら、これは力を与えるのではなく、伸びるのを阻害する。その要因とならないようにするために、力を与えるのではなく、軽くしておかなければならない場所がある。

右背中が正しく後方に縮む。スイングが開始されるとこの縮みを残したまま体が開かれる。開く、とは力の進行方向を邪魔しないように道を空ける、譲る、と言う意味だ。体が左右にぶれないで開くためには左肩は体の前から背中側に移動する。この前後の動きを開くと言う。

さて、こういった感覚を身に付け、更に新しい発見をする為に練習に行くのである。雨が降ったらゴルフはお休み、という仲間ばかりなので、暫くは練習場通いである。

昨日の真実が、今日は古く廃れてしまい、明日には新しい別の事実に置き換わる。その繰り返しが楽しいし、廃れてしまった過去の真実が、実は生き残っていて形を変えて再び目の前で発見される。

それがゴルフの面白さだ。