2016年10月15日土曜日

GOLF 2016/10/15 - クラブの無重力状態

ある時に気付いたのだが、トップの位置からまっすぐに落ちるという感じが相応しいようだ。腕だけがカクッと折れると感じか。ヘッドが落ちたクラブは、落ちてからボールにヒットするように動く。

クラブはまず右足よりも右側できちんと下に落ちる。次に、落ちてから左に移動する。大雑把に言えば、この2段階に分解できる。

だから、重力によってどこにクラブヘッドが落ちるかはとても重要である。

これはスイングプレーンは円であると意識していては理解し難い考えだろう。

回転運動を円として理解するのは、コペルニクスの説にも認められる自然な考えである。アリスタルコスが唱えてから2000年近くもこれを支持する根拠が見いだせなかった。ブルーノは神という考えからこの説を支持したが処刑されてしまった。

この思い込みから抜け出すには、ティコの膨大かつ正確な観測記録と、ヨハネスのおそらく何年にも渡る試行錯誤の計算が必要であった。彼が見い出したのは楕円軌道であった。

ケプラーの3つの運動式から、アイザックはそれを満たすただひとつの式を導く。それは長く人々に使われてきたが、観測精度の高まりが、次の新しい式を欲した。すなわちアルベルトの登場である。

そのせいかどうかは知らないが、人間は野球のスイングだろうが、テニスラケットの動きであろうが、ゴルフスイングであろうが、円運動として認識する。

常識的に考えれば、人間の体には回転に使える中心軸はない。モーターとは機構が違うのである。それどころか楕円軌道であるための二つの焦点さえないのである。

しかし物理学の効率を追及する限り運動は円/楕円軌道が望ましいはずである。とすればゴルフスイングは複数の回転運動の合成と考えるのが妥当であろう。

背骨で支えられた骨格の人間が回転運動をする時、それはとても複雑な動きをなす。機械ならば簡単にできる回転運動が人間の構造では出来ないのである。

であるから、スイングは幾つかの運動に分解して理解するべきである。この幾つかとは、運動の部分部分で中心となっている場所が移り変わっていると考えるべきだし、また、幾つもの筋肉が時間差を持ちながらこの運動に参加していると考えるべきだろう。


まず下に落下したゴルフクラブ(phase 1)は、そこから横の動き(phase 2)に移動する。イメージは「俺は直角」の直角切りである。

バックスイングからトップ位置にあるクラブは、ダウンスイングで最初は自由落下で下に落とす。このとき、ボールに向かう力を与えるのは正しくないように思える。重力の位置エネルギーで自然と落とした後に、フィジカルの力が与えられるべきだろう。もちろん、この間は0.5秒もないはずである。

下に落ち切ったクラブに対して、強く横に払う運動が加わるとき、それは振り子のような動きではない。それは最初の動き出しだけで十分なはずである。

クラブが下に落ちるまでは最初の動き出しがスムーズになればよく、その点では、自由落下によって、無重力状態に(近い状態に)あるクラブに対して、横向きの力を与えて本格的な加速が始まると言ってよいだろう。

エアーホッケーと同じで無重力状態ならば、与えた力によってスムーズに移動できるわけである。油の敷いた路面で車がよく滑るように、落下によって重量が(見かけ上)減ったクラブならば力を与えやすいわけである。

クラブに力を掛けるには、腕の軌道がとても重要で、そこで重要なのはどれだけ力を入れられるかではない。どれだけスムーズにできるか。重要なのはパワーロスをしないことである。

コースでは体も脳も疲労する。脳が疲労すれば、判断力は鈍る。鈍くても正しく判断できるならばまだよい。普通は間違った判断が連発しだす。ゴルフもまたヒューマンエラーの連続なのだる。

これに対処するには、脳の疲労と鍛えるしかなく、同時に適切な休憩と栄養補給が必要なはずだ。

いずれにしろ、簡単に8だの11打のを叩くようでは話にならない。慙愧。

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