確かに肩の可動域は高い。上から下まで腕は回せるし、前から横へも自由自在である。
肩関節は、股関節と共に可動域の広い関節である。それは肘と比べれば明らかだろう。肘や手首が一方向にしか曲がらないのに対して、肩の可動方向はずっと多い。
手の位置は次の組み合わせで決められる。
- 肩の可動域(肘の高さ)
- 肩の可動域(肘の前後)
- 肘の角度
- 手首の角度
僕たちは自由に手を移動できるから、肩の関節も肘の関節も自由にどの角度でも動けると思い込んでいるようだ。
ゴルフのトップでは肩の関節も上方向に移動する。だが肩の関節は自由自在の軌道を取れるわけではない。上にある関節を下に移動する時、取れる軌道は、数個しかないのではないか、と思われる。
そうすると、トップからスイングへと転調する時、肩がどの軌道を通り道とするかは意識しなければならないはずだ。
どのような軌道を通っても同様の速度で移動できるというのは勝手読みというものだろう。軌道が違えばスイング速度も変わるはずだ。これは肩の筋肉の付き方が大きく影響するに違いない、という話である。
筋肉につき方は動きに対して負荷となる。最大となる軌道と最小となる軌道があるはずだ。
更には、肩関節をどこまで上に上げるのが適切であろうか。肩関節はできるだけ下にしておく方が望ましいと思う。
少なくとも肩より上に上腕骨を上げるべきではない。角度にすれば40度よりも下。
これはスポーツでは脇を絞めろという話でもある。
脇を絞めるというのはあくまで結果の状態である。それをするために筋肉を動員すべきではない。脇を閉めろの正しくは、肩の関節を上に上げなければ、脇は締まった状態になる、ではないか。
肩の関節の位置を上と下で分類する。更に細かい分類も可能であろうが、まずはそれくらいに大きく分類しておけばいいだろう。
そのうえで、どの程度まで上に上げても良いかは運動にとってとても重要であると思うし、動く時に通る軌跡はひとつに決まるだろう、くらいに思っておく方が吉と思われる。
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