2015年12月20日日曜日

練習場より 2015.12.20号 - 最期の角度

今週のゴルフダイジェストには、ウィークグリップの特集がある。ウィーク、ストロングとグリップにも色々あるようだが、ようは左手の角度になる。クラブに対して、内回りに回り込んでいるか(強く右に回転しているか)、逆に開いているか。軸に対する角度の問題である。

スタンスの時に、ボールに対してクラブがまっすぐであるか、少し後ろに位置するか、ハンドファースト、ハンドレイト、ハンドフラットなどボールと手の角度の問題である。

ボールとクラブがフラットの場合、振り上げたクラブをその位置に戻せば、必ず飛翔方向に対してまっすぐに当たるので、その方向に弾かれるはずである。


ハンドファーストの場合、元に位置に戻しても、クラブとボールの間には角度があるため、この角度を正しく処理しないと、狙った角度ではボールに当たらない可能性がある。


それでも、ハンドファーストがスイングで重要なのは、スタンスの位置に戻って、ボールに当たるまでの、角度にして 5 度、距離にして 10cm 未満において、急激な加速が得られるからだろう。

ゴルフでは構えた場所に戻すまではゆっくりと正確さを意識すればよい。重要な加速は、スタンスの位置に戻ってから、ボールに当たるまでの短い間に起きるのではないか。

それは手が固定され、クラブだけが回転するイメージである。投石器、投槍器(How to throw | The World Atlatl Association)と同じメカニズムで加速するに違いない。この数度の間に発生する力こそが、クラブのほとんど全てと言ってよく、それ以外は、助走である。筋肉の瞬発力も、力みも、この一瞬に賭けるべきである。

だからどの程度のハンドファーストにするか(それともフラットにすべきか)は、距離と方向性から決めるべきであろう。

腕を畳むように打つには、全体の流れが重要になる。いきなり畳んでも上手くはいかない。スイングの最初からイメージしておくべきだ。その中に力む瞬間がある。スタンスの位置に戻り、そこからほんのわずかな場所で爆発するためである。

スタンスの位置からボールまでの間に最大のパフォーマンスを発揮するには、どういう体勢を取るべきか、それはよく素振りしたり、ワッグルで感覚で掴むしかない。

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