2015年5月8日金曜日

練習場より 2015.05.08号 - 肩と首

トップを作るために右に腕を回せば、当然ながら上半身は右を向く。背骨も右を向く。この時、左肩と首の関係に注目する。首の上にはたいへんに重たい内容物入りのスカルがある。

人間の体は一番重たい頭部を一番上に置くことで重力を利用した効率的な運動を実現した。それにはバランス感覚が重要である。ただし、断崖を登る鹿であったり木の枝を次々と渡る猿のようなバランスとはまた別のものであろうと思われる。

トップを大きくすれば、それだけ頭も動く。頭が大きく右側に動けばスイングで元に戻る時には頭も戻る。頭のような重量物が動けば、それが反動として体に与える力は想像以上に大きいと思われる。その動きが慣性となって体全体を揺らすのは想像に難くない。

つまり、腹筋で上半身の回転を止めるにしても頭が動き続けてはスイングの安定性を乱すだろう。上半身が頭の動きでビヨンビヨンと揺れていては安定した方向性に不測の動きが加わる。

スイングで頭を動かさないのはスイングを安定させる為である。体が正中を向いたときに上半身を止める動きをすれば、頭も止まると考える。腹筋の止める動作は腹部だけでなく、頭部までつながった話である。

トップで左肩を回し過ぎて強く首を右に押し頭を右側へ追いやると元に戻す運動は遠くになるほど困難になる。肩と首の関係がスムーズになるよう頭を右に動かし過ぎないように意識することは重要と思われる。

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