2013年5月31日金曜日

練習場より 2013.05.31号 - コツ

コツを体得するのとそれを言語化するのは異なる。コツを言語化するのは難しいもののひとつだ。

だけど、上手い下手というのはコツの掴み方で大きく変わる。脳は理解している、だけど僕は理解していない。

野球であれ、サッカーであれ、ゴルフであれ、スポーツならほとんど全て、体を使うものにはコツがある。

囲碁であれ将棋であれ、ルールのある処には必ずコツのようなものがある。

自転車にもコツがある。重力と力学というルールに人間がコツを会得するものだ。

車の運転にもコツはある。車幅感覚がコツのひとつになるだろう。

コツがある事は教えられても、どういうものであるかを伝えるのは難しい。それを伝えるのが上達の一番の近道とは知っていても難しい。

だがコツとは何であるかと考えると、それは人間の運動におけるバイパスと思われる。随意運動にバイパスを作る事だ。それは全面的に正しいとして動く事である。意識を排除した随意運動であり、反射運動に近い。

ゴルフスイングでは、脇の締め方、腕の通し方となる。どこを通すべきかといえば、動きやすいルートがある。それを見つけるのがコツと言える。

たぶん、これがゴルフスイングのコツじゃないかな、と思うのだけど、それが本当であるかは分からない。それを上手く伝えるのも難しい。

肩を廻すと言うより、右肩と左肩の連動と言うより、腕が通ってゆく感じ。ここを通れば上手くゆく、という感じ方をしている。

但しそれだけでは上手くいかない。ウッドも上手く行かないし、どうもスライス系のボールに逆戻りしている。気を付けなければすぐにスライスになりそうだ。

それでも、たぶんこれがコツだよね、というものが見つけられた気がする。

トップに位置づける。左手首の角度は動かさないように。スイングする時は、左肩から伸びた腕、それと連動する右腕、これが通る。雰囲気は、欽ちゃん走りの腕の振り方に近い。

スイングでは右腕、右肩が邪魔をしているパターンが多い。それをしないようにする。

という感じでコツが掴めたようだ。

明日のコースで試してみる。

2013年5月30日木曜日

練習場より 2013.05.30号 - 過ぎたるは猶及ばざるが如し

巻六先進第十一 16
子貢問 (子貢問う)
師與商也孰賢乎 (師と商とはいずれがまされるか)
子曰 (子いわく)
師也過、商也不及 (師は過ぎたり、商は及ばず)
曰 (曰わく)
然則師愈與 (然らばすなわち師がまされるか)
子曰 (子いわく)
過猶不及也 (過ぎたるは猶及ばざるが如し)

だが、意識のし過ぎは、無意識よりも悪い。

トップである。トップでの違和感というものは、重要な指摘である。

それを見つけようとした結果、どうやら右腕に関係していたようだ。

左腕も右腕も力を抜いたまま、左手首の角度を保ったままトップを作る。このとき右腕を無意識のままにしておくと悪い方向に力を与えるかもしれない。それくらいなら右腕をきちんと意識して位置付ける。

スイング中に右腕がスイングの邪魔をしないようにする。右腕を押したり引いたりすればスイングの軌道が変わる。アウトサイドインやインサイドアウトの軌道がスライスやフックの原因になる。

左腕が大きく右側に入り込むとき、右肩もこれと連動するはずだ。右肩が連動して移動しなかったり左肩に押されて上下に逃げるよりも、そのまま背中側に移動する方が良いだろう。左肩と右肩の関係に気を付ける。

もうひとつ違和感を感じるのに右側腹部がある。ここが一番ねじれている。このねじれた形をきちんとスイングで正しい方向に戻さなければ軌道を変える原因になる。

スイングにはいくつかのポイントがある。コース上でも終盤ともなれば疲れからへんな意識が頭をもたげてくる。さっきまで何も考えずに打てていたものが、意識したとたんに打ち方が分からなくなる。分からなくなれば迷う。それがスイングを崩す。

左手首の角度を変えないようにトップを作る事。トップでは右腕が邪魔しないようにする事。左肩を右に入れ込む事。ねじれた右腹がスイング中に左右前後に移動しないようにする事。右腕が邪魔しないようにスイングする事(右わきが大きく開かない事)。

これらを忘れた時にどう打つべきか。ある一点だけに意識が集中するかも知れない。それが最後の頼みの綱になる。疲れ切って、更に頭が真っ白になった時に、本当のスイングと出会えるわけである。

意識のし過ぎは悪い、だが無意識だけでは乗り切れない。

2013年5月23日木曜日

練習場より 2013.05.23号 - 三角形

ゴルフ…。私は貴方を許さない!私はずっと貴方の忠実なしもべだった。でももう沢山だ!!

そうでしょう。貴方にハマったのが私です。ゴルファーで有り、アマチュアです。しかし見て下さい!

行く度に上手く行かなくて、色々見直して、スパイラルに元の場所に戻って。どうしても決定的なスイングが見つからない。見つけたと思っても、暫くすればまた不満が出てくる…

腕の通る軌道、ヘッドが通る軌道は違う。

スタンスを取っている時、肩を軸として、手とクラブヘッドは一直線ではない。手首に角度があり、曲がっている。横から見て肩、手、ヘッドを ABC とすれば、ABC は三角形を作る。B と C はスイングによって円を作る。円周の長さは違っていて C の方が明らかに長い。

さて、スタンスの時に最初に出来た ABC とボールにヒットした時の ABC は同じ形だろうか?それともその時よりはより直線に近い ABC になっているだろうか?

スタンスで ABC を作りトップで一直線に近くなり、スイングでまた ABC の形になろうとする三角形のイメージ。こういう事をアニメーションのモデルで示せられれば面白いのだが・・・。