ゴルフは横向きに立つサイドウェイスタンスのスポーツである。これはテニスや野球と同じである。最も有名なサイドウェイスタンスにスノーボードがある。
サイドスタンスのスノーボードに対してスキーは正面向きのスポーツの代表である。安定性や最高速度など滑降する能力ではスノーボードはスキーに敵わない。この対比はバイクと車でも同じである。スノーボードの操作はバイクに、スキーは車に近い。バイクと車でも走破性は車が優れる。
さて、ゴルフのお話である。
ゴルフのスイングはスタンスは横向きである。しかし横向きのままでスイングが終わる訳ではない。横向きである事は、体の移動範囲を増やす点で優れる。野球のピッチングでも横向きから正面に体の向きが変わることでボールを投げることができる。ゴルフのスイングもこれと同じだ。
ではどのタイミングで正面を向くのがいいか、体が正面を向くのはスイングが横回転した結果ではない。ボールに当たる前には体は正面を向いていた方がいいのではないか。もちろん足は横を向いたままだから、体全体で正面を向いている訳ではない。腰より上が正面を向くという形が取られる。
正面を向くことによる安定性とパワーの伝導は横向きのままでは得られまい。横向きのスポーツであっても、安定性を得るには少しでも正面を向こうとするものである。それはどんなスポーツでも同じで、おそらく物理的にそうなっている、生理学的に、人間の体はそうできている、と思われる。
最初のスタンスを横に取る、それは人間の体は縦よりも横のほうが幅が取れるからだろう。距離を横で稼ぐ、そして縦にすることでパワーを伝える、そういうもののように思われる。
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