なんば歩きという古来からの体の使い方がある。
明治以降、西洋式の体の使い方に切り替わったため失われ、この歩き方が日常で出来る人は少ない。それをどうしても体験したければ、プールに行けばよい。プールの中を歩くときなんば歩きだと何かの本で読んだ記憶がある。
同じ様にプールの中でスイングしてみよう。プールでもサウナの水風呂でもいい。風の強い日、台風とかの日にスイングしてみてもいい。
これが凄く体に効く。腰の上が水に浸かり上半身が外に出ている状態でスイングしてみると体で分かる事がある。もちろん、下半身だけが水の中にある時と肩まで水に浸かっている時とでは体に感じる抵抗も違ってくるだろう。浮力の影響も変わってくる。
水のような抵抗の大きい所で動こうとすると体は自然と陸上とは違った動きをする。より効率的にパワーを与えないとその抵抗に打ち勝てないからだ。空気のような抵抗の少ない場所では通用していた動きも、水の中では通用しなくなる。こうして体の動きを学ぶ事が出来る。
やってみれば解るが水の中では下半身を中心に体を動かそうとする。足の踏ん張りで上半身を動かそうとする。これを陸上にも持ち込めばいい。
下半身主導でなければ上半身の安定は得られない。上半身が安定しなければスイングは力を的確に与えられず、方向性も不安定になる。
これまで下半身というものは木の根っこのように、砲台の基礎のように、がっちりと固定するものだと考えてきた。しかし実際には下半身に駆動のほとんどを与えるべきだと考えを改めた。
これまでの機構を FF (Front-engine Front-drive / 肩を中心に肩を回す) だとすれば、下半身中心のスイングは RF (rear-engin front-drive / 腰を中心に肩を回す) に変わってきたような気がする。水かゼリーの中にでも立っているつもりで、強い抵抗を受けていても動けるようにする。
これ、たぶん、正しい。
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