2018年12月17日月曜日

練習場より 2018.12.17号 - 背中は腹筋の射影

ある一点に意識を持つことで全体が楽になる、又は、それまで痛かった場所が他へと移る。意識をどこに保つかは全体のバランスを制御するひとつの方法である。何かが変わる事で全体がガラリと変わる場合がある。これは指令基地を移動したようなものだ。

意識する場所を変えると、それに合わせて無意識の世界でも筋肉を総動員して対応するものらしい。その結果、あらゆる場所を変えざるを得ず、対応するのだと思われる。

背中のコリは、足首を伸ばすだけでも和らぐ。其々の関節は独立して動作するが、全体で見ると、関節がひとつ動くのにも、全体で呼応しなければならない仕組みになっている事を証明している。すべてが繋がっている。それを不自然に一部だけ動かそうとしたら負荷となる。椅子に座った状態は強制的に動かない部分を作る。座って楽になった分、どこかが負荷を肩代わりしているはずだ。

これは推定であるが、どうやら人間の大雑把な構造では腹筋と背中は1:1の写像になっているようである。肩を上げたいと思うならば、腹筋側の対応している場所も上がらなければならない。右に回したいなら腹筋側も背中側も右に回す運動をするべきだ。

肋骨の下側、鳩尾に丸い空間を作るように試みる。

腹筋駆動で体を動かす。どうやら腹筋の中には小さな小人が住んでいる。彼の体は、この肉体の様々な場所とワイヤーで繋がれている。彼の動きがそのまま大きな体の動きになる。腹筋を参加させないで動かそうとするのは、当然ながら腹筋が担当しなければならない力を、他で賄っているという事だ。どこかが負荷が肩代わりしている。

胸の外側、鎖骨外端のやや下、肩関節の内側の一番凹んでいるいる辺り。ここも重要な場所である。腕、肩、肩甲骨の動きの中心を背中側から腹側に移えば、全体の動きが変わる。

そのはずである。

この体の使い方がゴルフのスイングに影響しないはずがない。

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