二つのボールを棒で繋げたダンベルのようなパター練習器具がある。これを IT さんが持ってきたものだから試してみた。
理想論を幾らかざしても物理学は動じないものである。真っ直ぐのつもりでも実際に打ってみればそうでない事が瞭然となる。
しかし真っ直ぐ打つ事が重要ではなかった。それよりもパットの時のフォローの感覚を知る事が出来たのが変え難い貴重な体験であった。
道具を使うだけならサルでもできる。人は道具を使う快感を知る動物である。ゴルフクラブは手の延長ではない。スイングとはクラブの最大限の力を発揮するためにあるのではない。クラブをもっとも上手に使うためにある。
クラブを扱うという感覚はスイングかくあるべしを生み出す。スイングがこうあるべきと考えるのは間違っている。クラブを感じる、クラブを操っているというフィーリングが大切だ。
フォローとはこの扱う感じを意識できるスイングの重要な場所だ。ヘッドがこう動くように打つにはスイングはこうある方がいい、という感じを初めて知った今回のゴルフであった。
というのもぎっくり腰になって腰痛を伴いながらゴルフをやったのだ。クラブを操っているという感じを初めて体験したので本当によいゴルフだった。スコア(の悪さ)は問題ではない。その代償は十分に取り返した。
腰痛が治ればまた練習を重ねる。新しいテーマが見つかったのだから更にゴルフはよくなるだろう。スライスというのは、クラブを扱う感覚が身に付いておらずクラブを忘却したスイングである証拠だと思う。クラブにより強いパワーを与えようとする論理の過ちのひとつと思われる。
さて、来月のゴルフまで 3 週間ある。腰痛もその頃には治っているはずである。次回は楽しみのあるゴルフとなりそうだ。
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