2014年6月20日金曜日

練習場より 2014.06.20号 - 手首を内側に曲げる

左腕は「一本の棒状にすることが重要」で、これをするには筋肉を延ばす必要がある。腕の外側の筋肉を延ばしたければ手首を内に曲げるとよい。

もちろん構造的には手首を曲げても肘は自由に動くが、ゴルフのフォームでは、左腕を棒状にすることで、トップ位置から左腕を押し出せば左肩も自然と押し出されて回るイメージになる。

トップを形作る時にクラブを軽く感じる事は大切かも知れない。軽く感じるのは、左腕と右腕が良く釣り合って協調しているからである。二つの腕が強調しなければクラブはもっと重く感じられるであろう。

雰囲気として「ゴルフスイングは縦回転」である。横回転という感じはない。横回転とは体を廻す事だが、体を廻すと当然クラブも体と同じ方向に動く。それではクラブが動いて左肩を追い抜かすことが出来ない。

クラブが横移動に見えても、体は縦移動をしているイメージである。左肩付近に回転の中心にあり、その位置がスイング中は変わらない。これは外からの観察で動いていないのではなく、意識では中心として動かしていないという事。そこで無理に体を止めてクラブに追い抜いてもらうというトリックが必要になる。縦回転なら体が左右に動かないのだから追い抜くイメージも必要ない。

スイングは、重さを感じないようにトップを作る。それから次の動作に移る。これは腰の切り替え、足の切り替え、左肩への切り替え、意識の切り替えとして発動するようだ。この動作が正しいどうかはよく分からない。
  1. 腰の切り替え
  2. 足の切り替え
  3. 左肩への切り替え
  4. 意識の切り替え

切り替えをするとは、後ろに向う力が一度0になる事だ。力のグラフを見れば、マイナス方向に動いているものが一度0になってプラス方向に転じている。

ここで後ろに行く力をもし前に行く力に加算できれば、パワーは更に増すはずである。この考え方は未だスポーツ科学より古武術系の影響が強いと思われるが、正しいかは分からない。

「1、2」と切り替わるスイングよりも「1、」で切り替わりのないスイングの方が効率は良さそうに思われる。しかし、それがどういう動きであるかは全く分からない。

古武術系の動きは、モーションを出さないのが基本だそうである(自分の動きが相手に読まれるから)。組んだ時に相手の力を利用するのも独特らしい。格闘技としては確かにそうであろう。

しかしながらゴルフは平和のスポーツである。打つぞというモーションがどれほどあっても良いし、誰かと組み手になる事もない(ケンカしているなら別)。

井桁理論にしろ、浮き足にしろ、古武術の話しは抽象的過ぎる。ボクシングのパンチとの比較さえなく、では何がどう違うのかがさっぱり分からない。

テコや、捻り捩じりがダメと書いてあって、その感覚には同意できたとしても、ではどうするのかが分からない。人間の骨格であったり、虫や動物の生態にもテコや捩じりはたくさん活用されていそうである。

古人の伝説を大袈裟な話ではなく、本当にそうであったと信じる所から始まるのだと思われる。その我々には分からない奥儀、口伝を読みに読み、練りに練り、実演を続け試行錯誤をして読み解いてゆくしかない訳で、それを言葉で伝えるのは難しいものとも思われる。

0 件のコメント:

コメントを投稿