この世界には3次元と2次元があり、3次元と2次元で何が違うかと言えばと交わりの概念が大きく違うわけである。
交わりと言えばユークリッド (エウクレイデス) の 5 番目の公準である。
任意の直線上にない一点を通る平行な直線がただ一本存在する
これを満たさない空間が存在する。それが双曲幾何学である。他に球面幾何学などもある。とは言ってもこれらは2次元の話しである。
さて、3次元と言えばポワンカレの位相幾何学(トポロジー)であろうか。これによると人間は口を開いた状態ならドーナツと同じであるし、口を閉じれば球と同じである。
ということは次のように言える。体から飛び出した左腕はどう動かそうともトップの位置で体と並行にはなれない。
ボールの飛行方向に対して、体が並行ならば、左腕は斜めになるし、左腕が並行ならば、体は傾く。頑張れば体を前傾にして右肩を前に出す事で並行に近くする事は出来る。
それでも肩の関節が体の側面にある以上、平行はありえない。
よって左腕を体と並行に動かそうとする意識は間違いである。必ず左腕はボールの飛行方向に対して斜めである。それを意識せず、平行と思いこめば体が斜めになる。この辺りでこんがらがると方向性が悪くなる。
この思い込み(体と腕を並行にする)はひとつの形を作っているはずなので、これを訂正すれば、違和感を感じることなく右肩の斜め前に左腕を持ち上げ、そこから振り下ろす事が出来る。
意識すべきは、斜めに構えた所から、ボールの飛ばしたい方向にクラブを動かす事である。
テニスのサーブがそうである様に自分が思っているよりも体はしなったり、手首が回転したりするので、真っ直ぐに当てればいいという訳ではない。
そこで手首の話しである。へんな意識で振ってしまうと手首がおかしな方向に曲がる。手首を痛めないように打つ必要がある。
通常、トップでは、手首は、親指側に向かい、スイングで小指側に向かう。間違っても甲の側に曲がったりはしない。だけれどもそこに手首の返しが加わるわけで、小指の方向へ動いたものが、手の甲方向に折れ、甲が立ち、そのまま人差し指方向に力が抜ける事になる。
このあたり、アイアンでは割りと簡単にできる。アニカがウッドなんて簡単よ、芝の上を滑らすように打つだけですもの、と天才の戯れ言をのたまっていたのだが、アマチュアには激ムズである。
アイアンとウッドの打ち方は同じものなのか、それとも違うのか。違うように見えるのは物理特性からくる要件で、打ち方としては同じかも知れない。それとも物理特性やクラブで打ち方は変わるべきか。
しかしこれは軍隊における兵器の使用と同じで、同じクラブでも運用により変わるはずである。そして求めるものが違えば使い方も変わり、打ち方が変わっても不思議はない。
しかし今の所、ただ一種類のスイングを追求している。