前回、左腕の角度を考えた。
左腕と体を平行にする事は物理的、生理的に不可能である。この意識と実際の体の形の差異が、トップの違和感を生み、スイングの不安定さの原因と考える。
更に一歩進める。
左腕がまっすぐであると言う思い込み。
トップで左腕がまっすぐであるのはいい。しかし状態とプロセス(過程)を混合してはならない。トップで真っ直ぐである事と、トップへ至る過程が真っ直ぐである事は同じではない。もしそう考えるなら、それは思い込みである。
Practice 2011/02/26 - 二の腕 で二の腕でスイングする、と書いた。ここに至り、二の腕の考えは訂正する。
トップの時、左腕が動く。その時の意識は、クラブの先端から上がってゆく、が従来のイメージである。左腕はまっすぐにする、とイメージしていた。
これを訂正し、左腕を体に巻き付けるようにする。
へびが体をまき巻き付ける様に左腕を体に巻き付けようとする。言い替えるなら、最初に二の腕 (上腕骨) が動く。その次に前腕(尺骨)が動き、次に手が動き、最期にクラブが動く。
直線、まっすぐと言うより、体に巻き付ける。体と平行ではなく直線でもない。
これは僕にとっては画期的だ。
トップを作るまでは力んでも、力が入っても良い。しかしトップで方向が逆転しスイングに転じる時は、力は抜けなければならない。
スイングの段に至り力を与えるのは間違いで、何も与えないのが、もっともパワーを生み出す。
そう考えた。