2013年6月1日土曜日

GOLF 2013.06.01号 - 東筑波 - 平時と戦時

平時に於いては我が海軍は政府に働きかけ、多くの予算を配分してもらい、人員を鍛え、幾つもの作戦案を練り、情報の収集に努めております。

しかし、いざ戦争が始まりますと、我々は作戦を成功させる事に全力を尽くすのであります。常識を疑い、敵の虚を付き、あらゆる手段、持てる兵力、人知の全てをただ戦いに勝つ事に投入するのであります。そこには平時の訓練とは、全く反対の状況も起きえます。

もちろん、我々の行動は全て平時の訓練の上に成立するのであります。しかし訓練通りやればよいというものではありません。臨機応変、訓練で築き上げた上に構築しますが、訓練のまま、訓練の延長で済むとは言えないのであります。

もっと言うなら、いざ戦になれば訓練でやったことは全て忘れてもよろしい。既に訓練でやったことは諸君の血となり肉となっているのであります。それを戦に持ってゆく。訓練でやったことは既に古いのであります。

ここで諸君によく申し付けておきます。実際の戦と訓練は同じではない。似ていようとも同じではないのです。訓練は戦の為にするものであります。そして戦は勝つためにするものであります。勝つ為であれば、訓練で培ったものを全て捨て去っても構わないのが道理であります。

わたしはその事をよくよく諸君に伝えておきます。わたしは諸君に意識の切り替えを求めておるのであります。訓練でこうしたから、実戦場でも同じようにすれば上手く行くはずである、という考えはしばしば間違いを起こすのであります。

戦場には戦場の掟があります。それは訓練だけでは知る事が出来ぬのであります。どれほど訓練が優秀であっても、たった一発の弾丸で、我が軍は敗北に至る可能性があるのであります。その一発は訓練では起きず、肝心の戦場で初めて起きる事であります。

だから繰り返し繰り返し良く良く言い聞かせます。戦場は練習の場ではない。断じて諸君は戦場に練習をしに来たのではないのであります。これから打つ一発は、間違いなく、訓練の一発とは違うのであります。より良く打とうとする練度を高める訓練と、戦いを有利に運ぶための一発では意味が違うのであります。

その違いを弁えず、訓練ではうまく行っていたのだと、上手く行かないのは何かがおかしいのだと、その場で立ちすくみ反省しようとし、あまつさえそれを運や環境や敵や練習不足のせいにしたがるものであります。しかしそれではもう遅いんや、であります。そこで必要とされるものはそういう類いのものではないのであります。


我々はゴルフをしに来たのであります、練習をしに来たのではない。早く切り替えなさい。幸いにして今回はゴルフに徹し、46, 49 = 95 (Regular tee) で終りました。

スイングのコツは掴んだつもりですが、スタンスが悪いのやら、体の線が曲がっているのやら、ボールは左方向に飛ぶばかり。だが悪くない。後半にトリプル3つを打ってこのスコアなので良しなのであります。