2009年2月17日火曜日

GOLF 2009/02/17 - アプローチはかく語りき

プロならばドライバでも打ち方を使い分けよりベターな選択をするだろう。
よりベターがベストではないとしても、より良い勝負の為の選択が出来るだろう。

それと比べてこっちには打ち方なんて一つもないんだから、あの辺へ、と打つだけ。

ウッドも同じ、失敗しなければ合格。

アイアンは打った感触さえよければそれで良し。

このあたりは、前へ、前への進軍。

後退や停滞さえしなければすわ合格。

それでも、アプローチとなると前進が停滞する。

前へ前への進軍はここまで、ここからは攻略がものを言う。

クラブも増えてきて選択肢が増える。
落としてから転がすか、高くあげて止めるか、最初から転がすか。
クラブだけでもピッチ、アプローチ、パターと3つある。

距離ぴったしで停めるならカップインは難しい。

カップインを狙うなら転がす方が可能性は高い。

転がしは一次元、上げは二次元の攻略だ。

いずれもグリーンのうねり、傾斜、芝目、風、誘惑、緊張、焦燥。

読みにくい傾斜を飛び越してから転がすのもよし。

これが自由自在ならプロとも互角。

で、こっからが大切。

3次元の任意のある点から、別の点に行くためには3つの軸が必要である。

距離感、力加減、そして決断。

ショートには、必ずささやきがある。
それ強すぎない?

強すぎる事を怖れるのは弱すぎる事を怖れるよりも強い。それは本能のように囁く。何故なら弱すぎるなら取り返しがつくと思っているからだ、強すぎては取り返しがつかないと信じているのだ。これは何の根拠もない思い込みだ。強すぎても引き返せばいい、どちらも同じ失敗ならば、どちらでも取り返しは効く。引き返す事は、歩みが遅くなる事よりも致命的な失敗だと、どうやら信じているらしい。追い越すくらいならぴったりと付ける事が出来たはずだ、という思い込みがどこかにあるらしい。

打ち始める時のこの本能の声に、誰もが誘惑に落ちる淑女のようにあっけなく同意する。勝利の女神は後ろから誘惑する、追い抜こうとする勝利の女神を怖れる事はない、好きなだけ追い抜かせればいい、それから追いかければいいのだ。

強すぎるかも知れないと、どこかにあったならそれは腕、肩、背中、足、体中の神経に伝達され軌道を弱めようと無意識に働く。

コントロールとは原則、減速で行う。と言う事はスイングに入ってからコントロールしようとするならば、それは必ずブレーキとして働くと言う事だ。これは必ずスイングの軌道を蛇行させる。ある距離で停止しようとするならば、力は距離を少しでも長くしようと動くからだ。

力の加減がスイング途中に弱められると仮に力加減が調度であったとしても方向に狂いが出る。そしてアプローチは距離よりも方向をより重視する。

だから、スイングで一度決めた力は、決して緩めてはいけない。悩みたければスタンスに入る前にしておくべきだ。スイングは信念で打つ。兵力の集中だ。

打つ前に決めておく。方向と距離感。

間違えてもいい、決めた通りに打てたかだけが重要だ。

練習で身に付けるのは2~3種類の距離でいい。30と50ヤードを練習をしたのなら、それ以外の距離でもこの距離で打つべきだ。それ以外の距離をコース上で編み出さない方がいい。

距離が40ヤードなら30で打ち、10は残すべきだ。距離が20なら30の3分の2で打とうとするのではなく、そのクラブの選択を止め、別のクラブ、例えば、パターを選ぶ。でなければ30ヤードで打つべきだ。

パターだけは色々な距離に適用せねばならぬクラブだ。パット練習では最小と最大の距離は把握しておきたい。

もし練習していて体のどこかが痛くなるようならそれは力の逃がし方が誤っている。体の中の力の流れのどこかで堤防のように力を受けている場所がある。ということは、スィングのどこかでブレーキをかけている。痛いと言う事は車のブレーキを踏んだらブレーキディスクが擦り減るのと同じ現象だ。